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2乳幼児ワーママ南アへ行く【第2週/10】薬物問題に衝撃を受ける

今週はネルソン・マンデラの映画を観てアパルトヘイトの歴史を学ぶ!(19年5月19日)

初の深夜帰宅。子どもに会えないオトウサン体験

ある日、段取りをミスって残業に。
育休復帰後も18:00帰宅をキープしてたのだが、この日ばかりは21:15に帰宅。
しかもそのまま21:30から23:00まで国際電話会議だった。

真っ暗な家にそっと帰宅して、仕事して、娘息子夫の誰にも会わず、身支度をして就寝…。
実はちょっとウキウキまでした!
だって初☆オトウサン体験!
「こんな働き方、3年間忘れてた!ありがとう、パパ〜‼︎」という気持ち。

でも、もちろん残業するコッチも楽ではないがやっぱり親業(今回は夫)の方がストレスフルだと思う。

翌朝、息子が寝る前に1時間も泣いていたと聞かされ更に反省。母が寝床に来ないので泣いていたそう。ごめん、息子とパパ。

でも、もうすぐそれが毎日になるんだよ、という言葉をグッと堪える。
(幸い生後7ヶ月の娘は、おんぶでよく寝てくれる子だ)

国際的なプロジェクトメンバーとの出会い

チームとなる国内/海外メンバーのキャラが分かってきて大変楽しい!
2つ知財持ってる凄いお姉さんや明るいオジちゃんなど。総勢16人。

現地で1ヶ月生活するのに向けて必要な物を買い揃える時間が無い。
週末は子どもとの時間だし、平日は仕事に事前課題があるし。準備し切れる、の、か、、、?

南アフリカを蝕む恐怖の薬物問題

南アフリカの現地社会について引き続き学びを深める。
その中で、現地の深刻な薬物汚染、Nyaope問題を知る。これが、衝撃。

Nyaopeは殺鼠剤とヘロイン、大麻を混ぜ合わせたドラッグで、中毒性がめちゃくちゃ高い。
1人が注射したら、その人の血を抜いて、薬物の回った血ごと別の人に注射する!のだ。薬を消化する時間を掛けず、薬が効いた血がそのまま血管に流れて早くキマる、と。通称Bluetooth(恐)。

当然HIVと肝炎も大流行。

しかし警察、検察、判事全員賄賂を渡されていて、取り締まるよりは放置なんだとか。
BBCのドキュメンタリーを観ると、首都ヨハネスバーグで、通りに中毒者がそこかしこにいて、へたり座ったりフラフラ歩く姿が。

早速、南アフリカの英語講師に聞いたら
「政府はこの問題を無視している」
「無視していないのだとしたら本気で向き合っていない」
「このヤクは、本当に本当にそこら中に蔓延っているんだ」
「俺のダチも人生めちゃくちゃになった。」と言って、それきり口が重くなってしまった。。。

個々人の不幸でもあり、経済/社会のエンジンたる中間層が蝕まれているという国家的不幸に圧倒された。

うーむ。闇が深すぎる。
それと比べれば、なんだかんだ、日本は素晴らしい国です。


このシリーズ記事は2019年5月の日記の転載です。