《東京日誌》変わっても変わらない下北沢
東京で生まれ育った物書きmeiの、東京にまつわる思い出日誌
“若者の街”として常に人気を集めている街「下北沢」。
近頃は新しい商業施設や宿泊施設、カフェ等が続々と増えてその人気はさらに加速している。が、現在28歳の私が学生だったころの「若者の街」とはどうもニュアンスが違う。
数年前の下北沢は確実に「アングラ」で「サブカル」な、若者の街だった。
いつ行っても線路地下化の工事が行われていた場所には今や多くの店が立ち並び、久しぶりに降り立ったときには学生時代の私の思い出も一緒に埋め立てされたような気持ちにすらなった。
そんな思い出をひとつずつ掘り起こしていくのにはとにかく、時間と労力がいる。しかしこの「東京日誌」を始めようと思った際に一番に浮かんだ街が「下北沢」だったので、記憶の淵をゆっくりとなぞりながら、書き起こしていこうと思う。
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