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#1 Donutsとは、なにか。

みなさん、はじめまして。
DONUTSの運営事務局です。

名城大学は起業を目指す学生や学生起業家のコミュニティ形成を目的として、循環型経済の担い手となる学生起業家を育むインキュベーション型連続セミナー「DONUTS(ドーナツ)」を開始します。

このnoteでは、
①WHAT|DONUTSとはなんなのか
②WHY|なぜDONUTSという名前なのか
③WHO|誰に来て欲しいのか
④ABOUT|私たちはだれか
を明らかにしていきたいと思います。


DONUTSはなんなのか

DONUTS(ドーナツ)は、「サーキュラーエコノミー(循環型経済)の担い手となる学生起業家を育むインキュベーション型連続セミナー」のブランド名です。

DONUTSのロゴ

平たくいえば、社会課題を解決する事でサステナブルな未来をつくっていきたい学生起業家向けの壁打ちイベントです。

サーキュラーエコノミーの定義

サーキュラーエコノミーとは、循環型経済の意味で、経済活動のなかで「ゴミ」とされた製品や原材料などを「資源」と考え、再利用する事で活用し、資源を循環させる、新しい経済システムのことです。

英国に本拠地を置くサーキュラーエコノミー推進機関「エレン・マッカーサー財団」は、サーキュラーエコノミーを下記のように定義しています。

A systems solution framework that tackles global challenges like climate change, biodiversity loss, waste, and pollution. It is based on three principles, driven by design: eliminate waste and pollution, circulate products and materials (at their highest value), and regenerate nature. It is underpinned by a transition to renewable energy and materials. Transitioning to a circular economy entails decoupling economic activity from the consumption of finite resources. This represents a systemic shift that builds long-term resilience, generates business and economic opportunities, and provides environmental and societal benefits.

Finding a common language — the circular economy glossary Circular Economy

定義は国内外で様々なものが存在していますが、今回は豊かな地球・社会、個人の幸せの実現に繋がる事業を展開されている先輩起業家のみなさんにお越し頂く予定です。

サステナブルな未来を名古屋起点で始める理由

名城大学に新しく整備した、起業活動拠点・ものづくりスペース M-STUDIO(以下、「本拠点」という。)を活用して、社会課題を解決するような事業創出や、起業に関心を持った人材の育成、関係者のエコシステムを形成する事を目指します。

https://plat.meijo-u.ac.jp/m-studio/

「ものづくり」という言葉を用いる際は、無意識に「製造業のものづくり」を前提に考える傾向にあります。

しかし、今回のDONUTSでは、サーキュラーエコノミーなものづくりを体現する起業家(衣食に関するD2Cを展開するスタートアップ等)、それを志向する学生の皆さんが集い、実験を繰り返す場所を目指しています。そのために、一般的なものづくりと比較して、対象スコープが広いです。

東海地方・名古屋はテクノロジードリブンな起業家が多い土地柄なため、ディープテックや技術を前提とした政策や施策が充実しています。

DONUTSでは、普段は出会えないようなパーパスドリブンで誰もが楽しく美しいと思える商品を作っており、自分の道を真っ直ぐ突き進んでいる強くて優しい先輩起業家から生き方・事業相談が出来る機会を毎月つくっていきます。

DONUTSの由来は「経済学」から

DONUTS(ドーナツ)の名前の由来は、サーキュラーエコノミーの分野でGDPに代わる経済指標と考えられている「ドーナツ経済学」のドーナツからきています。
ご関心のある方々は、是非下記の本をご一読ください。

ドーナツ経済学は、英オックスフォード大学の経済学者ケイト・ラワース氏が2011年に提唱した新しい経済の概念です。自然環境を破壊することなく貧困や格差などがない社会の実現を目指し、全員が豊かに繁栄していくための方法論で、そのビジュアルイメージから、「ドーナツ」と名付けられました。

ケイト・ラワース氏の公式サイトより引用

ドーナツ経済学という言葉自体は、ケイト・ラワース氏が2012年に出版した著書『Doughnut Economics: Seven Ways to Think Like a 21st-Century Economist』で初めて登場し、日本では2018年に『ドーナツ経済学が世界を救う 人類と地球のためのパラダイムシフト』が出版されました。

登壇したTED Talkの中で、彼女は従来の経済成長の指標のまま成長する先には、大量消費・大量廃棄が促進され、環境破壊・気候危機に拍車がかかっていると指摘しています。ご関心のある方々は、下記のTED Talkをご視聴下さい。

DONUTSのロゴは、このドーナツ経済学のドーナツから引用しています。本取り組みは、ドーナツ経済学やサーキュラーエコノミーにフォーカスするものであることから、光が当たって浮かび上がるドーナツをモチーフに、植物の種にも見える造形としてデザインしました。

DONUTSのコンセプト

また、こういった話を小難しく感じる方々でも、「DONUTS」を共通言語として、ドーナツでも食べながら地球の未来のこと、次の世代の事を考える1つの機会にして頂きたいという祈りを込めています。

ソーシャルグッドな未来を拓きたい全ての学生へ

参加者は、名城大学の学部生、大学院生はもちろん、東海圏を中心とした大学生・大学院生 / 高校生・高専生にも参加いただけます。(※社会人はオンラインのみ)

特に、
①既に起業している(個人事業主は除く)
②自分起点で既にプロジェクトを始めている
③任意団体や学生団体として活動している
といった既にアクションをとっている学生にとっては、普段出会うことの少ない社会起業家の方々と身近に接することができるので、多様なロールモデルを知る機会にもなり、起業家が身近な存在になると思っています。

もちろん、
④サステナブルなものに興味はあるけど、まだアクションをしていない
といった学生も大歓迎です。

現在、日本では大学生で起業をし、新卒から就職をしない、という選択をとる学生が急増しています。
日本の大学発ベンチャーの数は、2905社(2020年10月時点、経済産業省調べ)。大学別で1位は323社の東京大学、2位は222社の京都大学。3位の大阪大学から8位の名古屋大までが100社台でその後は2桁です。

なぜ、東大が頭一つ抜けているのか、その理由の1つは、「起業した人が身近にいるから」だと言われています。

今回のDONUTSを通して、サステナブルな社会をつくっていく未来の主役が、1人でも多く生まれること、そしてあわよくば起業する学生が1人でも出てきたら、こんなにも嬉しいことはありません。

主催は名城大学ですが、所属大学は一切問いません。関東、関西の学生も、オンライン、オフライン参加大歓迎です。少しでも心が動いた学生の皆さん、ぜひ一度足を運んでください。

初回は、下記のリンク先からお申し込み下さい。

運営事務局の構成

運営情報は、以下の通りです。
主催:名城大学社会連携センター
共催:Tongaliプロジェクト
運営:株式会社UNERI

名城大学開学100周年ロゴマーク

※名城大学は2026年に開学100周年を迎えます。本学は開学100周年を目標年とした基本戦 略MS-26(Meijo Strategy-2026)で「生涯学びを楽しむ」「多様な学びのコミュニティの 創出」を推進しており、2027 年度以降の将来ビジョンでは「中部から世界へ 創造型実学 の名城大学」を掲げています。それを具体化する1つの手段としてアントレプレナーシッ プ教育の推進を位置付け、2022年4月に「アントレプレナーシップ教育・起業支援推進プ ロジェクト」を立ち上げました。今回の取り組みもその一環になります。※本取り組みは、大学発新産業創出プログラム(START) - 大学・エコシステム推進型 - スタートアップ・エコシステム形成支援事業として実施します。

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