ラインハルト・キルヒアイス・オーベルシュタイン

銀河英雄伝説ファンの皆様、長らくお待たせしました。
わたくし、名前の由来について調べてまいりました。

○ ラインハルト (Reinhard)
古高ドイツ語起源の男性名。
ragin (助言する)と
harti(強い)の派生語である複合名詞

断固たる助言者、毅然とした助言者、または厳しい助言者を意味する。

○ キルヒアイス (Kircheis)
Kirchheiß, Kircheisen に由来する名前。
初期の形はKircheisen。
Kircheisは短縮系。
鉱夫の鍛冶屋。
または教会で働いていた鍛冶屋 という意味。

Kirch-の由来には諸説あって、
1、Kirch-は中高ドイツ語の kirche 教会からきている。

2、または水晶などの結晶、Kirchelからきている。

Kirchel :古い鉱業辞書とグリム兄弟のドイツ語辞書によると、昔の鉱夫たちは、小さな尖塔状の結晶 (水晶の結晶のようなもの) をこう呼んでいた 。水晶の結晶が教会の塔に似ているため。

Eisen 、中高ドイツ語の"îsen" からきている。
鍛冶屋の間接的な職業を意味している。

とかで、鉱夫の鍛冶屋。または教会で働いていた鍛冶屋 という意味になるらしい。
(鍛冶屋は10世紀頃から教会で活躍していた)

専門知識のない私からすると、教会の鍛冶屋が優勢じゃない?  とも思うけど、キルヒアイス姓は鉱山地域で一般的。(1/3 はザクセン州のアンベルク、2/3 は、その周辺で見られるらしい) ので、どっちが正しいのか分からない。鉱夫の鍛冶屋を推している教授が言うには、鉱夫は坑道内に自分の鍛冶場を持ち、そこで道具を作ったり修理をしていたりした、と言っている。

ドイツ人でも、もうはっきりとした由来はわからないらしい。

ちなみに歴史上キルヒアイスの名が最初に見られたのはザクセン。
キルヒアイス一族は初期の歴史の多くの貴族や王子に忠誠を誓い、地域内の権力と地位を巡る闘争に影響力を与えたんだとか。

○ オーベルシュタイン (Oberstein)
地名姓。

中高ドイツ語。宝石の町 Idar-Oberstein イダー・オーバーシュタイン が由来。

Ober 上、
stein 石、岩、城 という意味。

イダー・オーバーシュタインは石の上にある町という意味。
かつては岩山の上にオーベルシュタイン城があり、騎士の貴族がこの地を統べていたのだとか。
ちなみにこの町にはフェルゼン(岸壁)教会がある。

ちなみにちなみに今ではオーベルシュタインという苗字はアシュケナージ系ユダヤ人に多いらしい。(シュタインだしね)

キルヒアイスファンの皆様、夢を壊して申し訳ない。
でも、一般ドイツ人でも由来が分からないらしく、アイスは氷かなとか言っていたので、ラインハルト様の時代だともっとわからなくなってると思う。
だからちびラインハルト様が綺麗な響きって言ったのも無理はないかも。
むしろ教会の氷って思ったのかも?
藤崎竜キルヒアイスだったら、ラインハルト様が綺麗な響きだから好きだって言った時、心の中で「でも教会の鍛冶屋だけどね」って思ってそう。
でも言わないから一生ラインハルト様は気づかなそう。
という妄想をしてみた。
他に由来が知りたいキャラが居れば、コメントを書いてくれたら調べてみるよ!

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