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深夜の戯言

時計は23時を指した。
彼氏とLINE通話しているスマホからほとんど音が聞こえなくなった。
彼が眠るまであとどれくらいかかるのだろう。

当の私は全く眠気がない。
というのも11時半頃に家に着いてから15時頃までずっと寝ていたからだ。ざっと計算して3時間半寝たことになる。そりゃ眠れなくて当然だ。

突然だが、今、私は死にたくてたまらない。
持っている眠剤を全て飲んでから家の2階にある自分の部屋の窓から飛び降りようとしている。
薬と窓が「こっちにきて楽になろう」と言っている。
でも、眠剤は15日分しかないし、飛び降りるには中途半端な高さだ。飛び降りに失敗した人の体験談をネットで見ては怖くなって行動に移すのを躊躇っている。

なぜ死にたいのかわからないけれども毎回死にたくなるときは頭の中に考えることがいっぱいでオーバーヒート情報になっているときだ。きっと今もそうなんだろう。

文章を書くことで気持ちが整理できるのではないかと思ってこのnoteを書いている。

私は自分自身に問う。
「何が辛いの?」

「彼氏と毎日通話するのが辛い。」
毎日「大好き」「大好き」って同じ言葉をオウムのように繰り返し私に聞かせてきて私はその"大好き"に耐えられなくなってきた。
まだどうしても私のファーストキスを奪った女の人のことが忘れられない。脳裏に焼きついて離れない。本当はその人と結ばれたかった。Xではブロ解されてしまったがインスタは繋がっているので今でもストーカーのようにインスタの過去の投稿を見ている。
彼氏に対して「好き」という感情が湧かない。毎日心に嘘をついて「私も大好きだよ」と返している。このままではきっと限界がきてしまうだろう。
でも、私は知っている。大切な人がいなくなってしまったときの気持ちを。一度、1ヶ月記念日の日に彼の浮気疑惑が出た。なんとか誤解は解けたが、彼はずっと泣いていた。「○○ちゃんと別れたくない」って。もう彼を泣かせたくない。
Xで思いを吐き出そうとしても彼は私が投稿したら通知がくるようになっていてろくに辛い気持ちも吐き出せない。本人が見るなら尚更だ。
なんて贅沢な悩みだ。恋人や愛してくれる人がいない人もいるのに。

「主治医がいなくならないでほしい。」
以前入院した際に主治医が鬱になって1ヶ月休職してしまった。私の入院生活の半分は代わりの医師が診てくれた。でも、主治医の穴埋めにはならなかった。私は主治医を求めて続けた。ずっと不安だった。もうそんな思いはしなくない。
先週の金曜日に病院に行ったら「今日、急遽○○先生が体調不良でお休みになられているので別の医師が担当してもよろしいでしょうか。」と受付の方に言われた。診察が終わった後、私はパニックになった。ただの風邪やインフルならいいけど、また鬱が再発してこのまま主治医が戻って来なかったらどうしよう。
通っていた婦人科が3月いっぱいをもって診療を終了するので転院先を探していたところだった。もし、主治医が戻って来なかったら一度ODで救急搬送されたことがある精神科も産婦人科もある大学病院へ転院しようと考えた。明後日が診察日だが、不安で仕方ない。
でも、主治医だって人間だ。病気にもなる。仕方がないことだ。それは受け入れなければならないことだけど、私の心はそれを受け入れられずにいた。

「薬の副作用で醜く太った自分が嫌」
バルプロ酸ナトリウムという薬をご存知だろうか。てんかんや偏頭痛、双極性障害の治療に使われる薬である。
私は双極性障害の疑いがあったため、この薬を処方された。副作用として食欲が増して食べる量が極端に増えた。おかげで体重は+30kgになり、好きだった洋服も着れなくなった。
友達と会うのも嫌になった。気がつけばひとりぼっちだ。

こんなところだろうか。

書いている途中で彼が寝たので通話を切った。
23時44分のことだった。
嘘はつかずに「おやすみなさい」とだけ送っておいた。

もうすぐ日付が変わる。
私も早くおやすみなさいしたいよ。それが一晩だったとしても永遠だったとしても。

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