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「本当の意味」3年 山田耕太朗

「本当の意味」
法学部法律学科 3年 山田耕太朗(山梨県立韮崎高校)

こんにちは。

この度、部員ブログを担当させていただきます。
法学部法律学科3年マネージャーの山田耕太朗です。

まず初めに、明治大学体育会サッカー部に関わる全ての皆様へ感謝申し上げます。
当たり前のようにサッカーへ打ち込める環境があること。
これがどれ程尊いことなのかを実感させられる日々です。この場を借りて、深く御礼申し上げます。
そして、私に関わる全ての皆様へ感謝申し上げます。


年に一度、明治の部員として発信できる貴重な部員ブログで、
私の率直な想いを表現できたらと思っています。ぜひ読んでいただけたら幸いです。




「豪、頼む」
「いけ!!!草太!」


体が熱くなり、前掛りになる姿勢。
かすれる声。
息をのみ、早まる鼓動。
ゴールを奪った時の爆発した感情。
嬉しい。楽しい。
骨の髄から勝利に飢えている感覚。
「早く終わってくれ」と、落ち着かないアディショナルタイム。

敗戦を意味するホイッスルの鈍い音。頭が回らなくなるほど、受け入れたくないもどかしさ。
23.10/28 国士舘戦。悔しすぎる敗戦。失望感。言葉にできない感情。




これだ。自分らしさ。自然体の感情。
これだ、この瞬間の為だったんだ。




このように思えるようになるまで、私は長いトンネルから抜け出せなかった。

「マネージャーって何。」
何となく過ぎ去ってしまっていた過去。

勝って嬉しい。
けどなんだろう、なんでだろう、どこか他人事みたい。
劣等感。選手が遠く感じる。
外に向く矢印(ベクトル)。受け身の姿勢。言葉が体に落とし込まれない。
成功体験がない。存在意義。自分が何かをもたらしたのか。
オンリーワンになれてない。組織に属しているだけ。何もない。
頼られない。信頼されていない。
どうすれば良いの。
辛い。怖い。苦しい。分からない。
無難にこなすように。

自信が持てなかった。



しかし、何事にも自分との因果関係があると考えるようになったことで私は変わることができた。当事者意識だ。
それと同時に、20(ハタチ)の今、一度しかない青春ど真ん中の大学生活をサッカーに注いでいること。シンプルにこの状況を楽しもうと思うようになった。
イキイキとした学生らしいハツラツさを前面に出し続けよう、と。

すると、自信が湧いてきた。


大袈裟だと笑われるかもしれないが、今では勝敗に自分の行動が関わっていると本気で思っている。
勝てば、全てが報われる気がする。
負けると、
準備不足が敗因だ。あの時これをしていれば流れ変わってた。
と、その週を徹底的に内省している。


私が、全身全霊で闘えるようになったきっかけ。



私がこの場を借りて言いたいことは、
物事の「本当の意味」を、考えて理解することの重要性である。


本当の意味合い、本質を理解して落とし込むこと。


監督、スタッフの方々は何故この言葉を使うのか。
この言動にはどのようなメッセージ(想い)が含まれているのか。
何が求められているのか。何をしなければならないのか。
「選手のために」と口では簡単に言えるが、果たして「本当の意味」で選手のためとは一体何なのか。
今、目の前の人に私は何ができるのか。
2週続けて同じスタメンはなく、目まぐるしく状況が入れ替わるとんでもない競争が起きている環境下で、自分の言動は「本当の意味」でチームのためになっているのか。

この自問自答が、自分自身に目を向けることに繋がった。



「予測→思考→逆算→プラスαの心配り→実行(提供)→予測、、、」



明治基準に追いつくために上記のサイクルを行うことは120%頭をフル回転させたアラートさが必要になる。自分基準の自己満は一切必要ではない。
これは本当に大変で難しいことだ。
しかし、このサイクルによって生まれた成功体験が確信に変わった。そして、この成功体験が何事にも代えがたくて、嬉しくて、楽しくて、やりがいになった。常に120%でやっていれば、自然と自分の容量も大きくなることを認識できた。



今年から、マネージャー業務に加えて、勝敗に直接的に影響する新たな役割を与えていただいた。
一戦に懸けている想いと労力を知ることで、勝つことがどれだけ大変なのかを知ることかできた。「優勝を目指し、毎週末確実に勝ち点3を積み重ねる。」全くもって当たり前にできることではない。ものすごく価値あることで、容易なことは一つもない。週末のリーグ戦の前に、翌週のリーグ戦に向けた準備を始め、試合終了のホイッスルと共に翌週の試合に総切り替え。

導いた結論が試合に活かされたときの心からの喜びと、明治が明治である為の所以を理解することができた。



『チームを勝たせる』



この言葉を使うにあたって、この言葉の本質、本当の意味を理解しなければならない。厳しい勝負の世界である以上、勝利に直結させるマネージャーしか求められていない。勝たせるマネージャーになるために、自分にしかできないことは何かをそれぞれがもがいて見つけ出している。私は勝たせるためのアプローチの仕方を見つけ出すことができたため、後はそれを突き詰めなければならない。


チームを勝たせるということに、「本当の意味」で矛盾が生じていないか。優先順位に狂いはないか。「本当の意味」で、極限まで追求することを分かっているか。言動の裏表がないか。全てを犠牲にしてまで、私の総力で目の前のことにあたっているか。言われたことをちゃんと落とし込んでいるか。紫明の方針からぶれていないか。上級生として引っ張っていけているのか。自身の第二印象は周りにどのように映っているのだろうか。目配り・気配り・心配り等のこだわりは自己満になっていないか。

常に自問自答し、なりたい理想像との差を実感すること。

これらの思考により、自分の成長も素直に感じてるし、できることも増えてる。
それは素直に自信に繋げたい。


「本当の意味」で日本一のマネージャーになる。この言葉の重みは十分理解したつもりだ。だからこそ、言葉だけで終わらせたくない。
きっと、できる。
常に目の前の人に誠実でありたい。
勝ちたい。とにかく勝ちにこだわりたい。この想いを、伝わって欲しいじゃなくて、言動と姿勢で示していかなければならないと「本当の意味」で思っている。

明治のエンブレムを身に纏い闘う私にも、大いなる責任が伴っている。明治のマネージャーとして絶対に譲れない部分に対して誇りを持って、明治基準を追い求め、新基準を示す存在になりたい。力強い明治を体現することは、マネージャーの私もできる。


1戦1戦本気で闘うこと。
シンプル。だからこそ簡単じゃない。
だけど、私たちにできないことじゃない。
今年、何が何でもタイトルを取りたい。実直に、直向きに取り組んできたことを結果で証明したい。
明治を120%で体現し続けられれば、成し遂げることのできない目標は1つもないと本気で思っている。

大学生活を明治に捧げて、明治の為に走ることができることは幸せなことだ。
一日一日を本気でトライしていく。




最後までお読みいただきありがとうございました。

次回の3年生の部員ブログは、貝出悠(松本山雅U18)が担当します。一般生の彼がもがきながら戦う姿と、応援の時に見せるスピリッツに心を打たれます。
根は真面目で、訳の分からないハイレベルな例え突っ込みができる
彼のポテンシャルは凄まじいです。
彼にしか書けない文章が読めるはずです。楽しみにしていてください!


今後とも明治大学体育会サッカー部をよろしくお願いいたします。

山田耕太朗(3年=山梨県立韮崎高校)
法学部法律学科。マネージャー。

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