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知的障害について解説します!

今回は知的障害について解説します。突然ですが、皆さんは怖いと感じるものはありますか?お化けですか?宇宙人ですか?それともいつか訪れる死ですか?
「恐怖」とは、「無知」だからこそ起こる感情です。相手のことをよく知れば「恐怖」という感情は無くなります。相手のことをよく知ろうともしないで、偏った考えで相手の性格や境遇を決めつけるのは良くありません。
この投稿をきっかけに、障害について理解を深める方が一人でも多く増えてくれれば嬉しいです。
なおここで解説する内容は、私が大学の卒論を書いている最中に地元の市役所からいただいた資料を参考に作っています。もしかしたら正しくない内容もあるかも知れませんが、その時は遠慮せずご指摘していただければと思います。

では始めましょう。

知的障害とは、その人の知的能力や記憶能力において発達の遅れがある、または18歳までにそういった知的能力に関する普段の生活への適応力の難しさが見られる障害のことを指します。

知的障害かどうかを判断する基準は、従来はIQの数字を重視していました。つまり、IQが70、もしくは75以下の方で、日常生活に支障が出ている方が、知的障害と診断されていました。

現在は少し違います。今では記憶力や言語能力といった概念的領域と、コミュニケーション力や社会的判断力といった社会的領域、そして金銭管理や行動管理といった実用的領域における適応機能を重視し、障害かどうかを判断しています。

知的障害には、併発しやすい疾患があります。併発しやすい疾患として、ADHDや自閉症、抑うつや双極性障害などが見られます。

そして知的障害によく見られる行動として、年齢相応に期待される学習能力を身につけることが難しい、物事の計画を立てたり優先順位を決めることが難しく柔軟に考え物事に対処できない、コミュニケーションが難しい、仲間の意図を正確に理解することが苦手、自分の気持ちや行動のコントロールが難しいなどが挙げられます。
もちろん知的障害を抱えるすべての人にこれらの特徴が当てはまるわけではありません。偏った考えや極端論は差別につながります。自分にそのつもりがなくても、知らないうちに相手を傷つけるような言動をしてしまうのはよくあることです。
そんなことがないように、事前に障害に関する知識を身につけておいて全く損はないです。

知的障害に関する説明はこれで終わりですが、最後にもう一つ付け加えておきます。
皆さんは、「しょうがい」という字を漢字で書く時、「がい」の字は漢字で書きますか?ひらがなで書きますか?差別につながると考えて漢字で書くのを避ける方もいるかと思います。
ちなみに私は、漢字で「障害」と書きます。嫌な思いをする方もいるかと思うので、私が漢字で「障害」と書く理由をここで説明しておきます。

大学時代に出会ったあるLGBTの方がこう言っていたんです。

「障害とは、その人自身に障害があるのではなく、その人が生きづらいと感じるこの社会環境こそが障害なのだ」

私はその方のこの言葉に深く共感しました。
私自身、トゥレットの障害を抱えながら生きていく中で、生きづらさを感じたことは何度もあります。そんな社会をいつか変えてやりたいとも思いました。

障害のある人というのは、私に言わせれば特徴ある個性を持っている人に過ぎません。「イチゴが好き」という個性を持つ人に対して普通差別なんかしませんよね?それと同じで、「足が不自由」という個性を持つ人、「目が見えない」という個性を持つ人など、世の中には様々な個性を持つ人がいますが、その個性が「障害」と呼ばれているからって差別や偏見の対象にしていい理由にはなりません。

もちろん障害を抱える当事者にとっては、普通の生活を送るだけでとても大変なことです。ですが、「普通」や「常識」の概念は人それぞれです。健常者にとっての常識は、障害を抱える人にとっては非常識となります。
それは障害に限った話ではありません。海の向こうの別の国、そして地球以外の他の惑星に行けば、日本人である我々の常識は通じなくなります。

自分の常識が通じない相手に、自分にとっての常識を押し付けるのも間違っています。それは「平等」といえるかも知れませんが、「公平」とは言えません。私が目指しているのは公平な社会です。

いつか差別や偏見が無くなった後の新世界をこの目で見ることが私の究極の夢です。それはいつか必ず実現すると私は信じています。皆で一緒に、そんな世界を創っていきたいですね!

ここまで読んでいただきありがとうございました!
では、今日はこの辺で失礼します。

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