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【漫画原作アイデア】『UNIVERSE-ユニバース-』シナリオ・設定まとめ(修正版)

1タイトル
『UNIVERSE-ユニバース-』

2ジャンル
オカルトミステリー

3ターゲット読者層
10〜20代男女

4企画コンセプト
この物語は、人類の真の歴史を描く三部作のうちの第二章です。三部作とは、第一章「終極のメシア」(過去の物語)、第二章「UNIVERSE-ユニバース-」(現在の物語)、第三章「新世界より」(未来の物語)から構成されています。私は人類の真の歴史を読者に伝えたいというような大それた考えは持っていません。ですが、ただの娯楽作品としてこの作品に触れることで、この宇宙は私たち人類の知らない世界や見たことない生命体で溢れていることを理解してほしいです。この作品が、今後訪れるであろう新たな時代を代表する物語になれば、私はとても幸いです。

5あらすじ
一人旅と都市伝説が大好きな主人公・山吹飛鳥は、ある時メキシコ観光中に何者かに拉致拘束される。飛鳥を拉致した謎の男の名前は陣内。彼の正体は、ある日突然失踪した飛鳥の父親の仕事仲間だった。陣内に依頼されてイギリスに飛んだ飛鳥は、そこで父親・辰と陣内の上司であるエドワード・アリンガムと出会う。そして飛鳥は、次第にエドワード率いる秘密結社「バイブル」とアメリカ合衆国を裏から操る巨大組織「影の政府」の戦いに巻き込まれていくことになる。これは、二人の若者が世界の覇権を巡る秘密結社同士の争いに巻き込まれていく、新時代の物語だ。

6キャラクター
主要人物

■主人公 山吹飛鳥
一人旅と都市伝説と食べることが大好きで、幼少期から育ての親である辰に連れられて世界各国を旅している。しかし辰はある時突然失踪し、その頃から飛鳥は一人で生活するようになる。英語はペラペラで都市伝説に関する知識も豊富だが、それ以外の知識はほぼ皆無。純粋な性格をしており、嘘を信じやすいという短所を持つ。夢は世界中を旅して、旅の様子を記録した本を書くこと。

■香川健(たける)
母親は教師。父親は裁判官。ある日父親が、自ら法廷で裁いた外国人に殺害される。その後周辺で奇妙な事件が多発し、母親にまで危害が加わる。香川は父親の残した遺産を手に海外に逃げようとするが、秘密結社「バイブル」に保護される。それから香川は、バイブルと共に父親の仇を討つため、秘密裏に活動を始めた。普段は無口な性格だが、作中では飛鳥に振り回されてツッコミ役に回ることが多い。

秘密結社バイブル
■エドワード・アリンガム
秘密結社「バイブル」の会長。イギリス支部を統括している。敵対するアメリカの秘密結社「影の政府」の野望を阻止するため奮闘する。飛鳥の正体を知る数少ない人間の一人であり、飛鳥のことを、人類を新時代へ導く「導ける者」と呼んでいる。適当な性格をしており、酒が大好きで普段は飲んだくれの日々を送っている。真面目な場面になるとカッコよくなる。

■陣内
「バイブル」の新人会員。緑の短髪で眼鏡をかけている。飛鳥をイギリスに導いた張本人。組織内ではよく雑用扱いされるが、狙撃の腕はプロ級。いつも飲んだくれているエドワードに手を焼いている。

■山吹辰(しん)
バイブル日本支部長。飛鳥の育ての親。謎の多い人物。その実力は会長エドワードをも超えると噂されている。

影の政府
■リチャード・バルフォラス
影の政府のボス。「世界統一計画」を進めている。エドワードとは親友関係にあるが、世界統一を巡って意見が対立し、敵対するようになる。飛鳥の正体を知っており、彼女のことを「星の子(スターチャイルド)」と呼ぶ。

7設定用語集
■バイブル
イギリスで生まれた秘密結社。約300万人もの会員数を誇る。影の政府が企てる世界統一計画の阻止を目指している。普段は被災地を支援するためのボランティア活動を行ったり、地元の子供たちと交流したりといった慈善活動を主に行なっている。

■影の政府
アメリカを拠点としている秘密結社。世界から国境を無くすための「世界統一計画」の成就を目指している。

■六宝(ろっぽう)
「アロンの杖」「ロンギヌスの槍」「聖杯」「クリスタルスカル」「死海文書」「太陽の書」。この六つの宝を手にした者は世界を制すると言われている。影の政府に対抗するため、バイブルはこれらの宝を探し求めている。

8脚本
第一話

・主人公は旅行好きな都市伝説オタクの女子高生、山吹飛鳥・彼女がある時目を覚ますと、知らない小部屋の中で拘束されていた・どうしてこうなったかなかなか思い出せない飛鳥・しかし、次第に記憶が蘇ってきた・飛鳥の回想(12時間前)・高校生活最後の夏休みを利用して、メキシコ旅行に来ていた飛鳥・飛鳥の唯一の育ての親である父親、山吹辰は、数年前に突然失踪した・それから飛鳥はずっと一人で生活してきた・飛鳥は幼少期に辰に何度も海外に連れられていたため、英語がペラペラだった・辰が失踪してから飛鳥は、自分の中の孤独な気持ちを埋めるために、休日を利用してよく海外に足を運ぶようになった・この時も飛鳥は一人で、メキシコ国内にあるマヤ文明の遺跡やカトリックの教会などを見てまわっていた・観光を終えてホテルに戻った後、急激な眠気に襲われてベッドに倒れこむ飛鳥・そして現在に至る・その時目の前に、眼鏡をかけた短髪でスーツ姿の若い謎の男が現れた・その男は陣内と名乗り、飛鳥の父親辰の仕事仲間であると告げた・彼によると、仕事上の問題を解決するために辰の娘である飛鳥に力を貸してほしいとのことだった・飛鳥は父親の仕事の詳細を全く知らなかった・都市伝説オタクである飛鳥は、面白半分でその話に乗ることにした・飛鳥と陣内は、その後イギリスのロンドンに飛んだ・陣内の話によると、彼らが所属する組織の支部がイングランドの郊外にあるという・空港に着いてすぐ支部に向かおうとする陣内だが、飛鳥はその前にロンドン市内を観光しようと主張する・それからしばらくロンドン市内を探索する二人・陣内に対して徐々に警戒心を解いていった飛鳥は、陣内にいつか世界中を旅して旅の記録をまとめた本を書くという夢を語る・陣内がトイレに行っている間に、街の一角に迷い込む飛鳥・すると、銃を持った暴漢に襲われる・以前ロンドンに来たことがあった飛鳥は、街の構造を把握していたため、最初の方は走って暴漢を巻いていたが、母親からもらった大事なコートに傷をつけられ、怒る飛鳥・しかし飛鳥の戦闘力は皆無なため、あっと言う間に劣勢に追い込まれる・そこに突如、陣内ではない謎の男が現れ、暴漢を追い払う・飛鳥を助けてくれた謎の男の名はエドワードアリンガム・秘密結社バイブルの会長であり、陣内と山吹辰の上司だった

第二話
・父親が秘密結社のメンバーだったことに驚愕する飛鳥・近くの公園で炊き出しをしていたエドワードは、陣内から連絡を受けて飛鳥を助けに来たという・秘密結社の会長がボランティアをしていることに疑問を感じる飛鳥・3人は一旦バイブルのイギリス支部に移動することにした・バイブルのイギリス支部は、非常に貧相な見た目でボロボロの小さな城のようだった・中に入った飛鳥は、エドワードから何故イギリスに呼ばれたかの説明を受ける・バイブルの目的は、敵対するアメリカの秘密結社、影の政府が企てる「世界統一計画」の阻止だった・エドワードは、飛鳥に影の政府の陰謀を世界に伝えるメッセンジャーの役割をしてほしいと依頼する・さらにエドワードは、正確な情報発信のために、飛鳥にはバイブルが密かに主催するオンラインでのミーティングに週一回参加するように要求する・しかも参加費は1ヶ月1万ポンド・勉強が苦手でアウトドア派の飛鳥はそれを拒否・ぼったくりだと批判した・しょうがないから別の人物に依頼することにするエドワード・支部を出て帰路に着く飛鳥・その後を先程エドワードにやられたギャングたちが尾行していた・奴らの目的は、飛鳥をポルノ業者に売り捌くことだった・ギャングたちが飛鳥を捕まえようとしたその時、日本人の青年に誘拐を阻まれる・その青年に襲いかかるギャングたちは、あっという間に返り討ちにされる・何も知らず空港に着いた飛鳥の前にその青年が現れる・彼の名前は香川健・飛鳥の父親と面識がある香川は、飛鳥にある取引を持ちかける

第三話
・香川の要求は、香川の父親を殺した影の政府のメンバーを探すのに飛鳥に協力してもらうこと・香川はそれと引き換えに、飛鳥の父親について香川が知っていることを全て話すという・バイブルのミーティングに高い金を払って参加するよりも、香川との取引に乗った方が楽しそうと考えた飛鳥は、香川とビジネスパートナーとして手を組むことにする・二人の会話を、飛鳥の服にこっそり忍ばせた盗聴器を通して盗み聞きするエドワード・とりあえず連絡先を交換して別れる二人・飛行機に乗り日本に帰ろうとする飛鳥・その直後、アメリカにあるバイブル支部からエドワードの元に緊急の連絡が入る・電話の相手によると、影の政府所属の諜報員の策謀により、飛鳥が乗った飛行機に爆弾が仕掛けられたという・エドワードはすぐに空港にいる香川に連絡をするが、時すでに遅く、飛鳥はすでに飛行機に乗ってしまっていた・何も知らず機内でくつろぐ飛鳥・焦るエドワードは、急いで空港に向かうように陣内に命じる・数十分後に空港に到着する陣内・支部にいるエドワードが飛行機の飛行経路を調べ、陣内がそれを手掛かりに「超小型遠隔透視望遠カメラ」を使い、遠方を飛ぶ飛行機を透視する・爆弾の位置を把握した陣内は、バイブルが極秘で開発した新兵器「局所対応型電磁パルスガン」を使い、飛行機に積まれている電子機器を除いて爆弾のみを正確に撃ち抜き、爆発を防ぐことに成功する・日本に着いた後、飛鳥は香川から事件の顛末を聞かされる・事件後エドワードは、もう飛鳥は怖がって我々とは関わろうとしないだろうと推測する・その頃アメリカにある影の政府本部では、飛鳥の暗殺が失敗したという報告を受けるボス、リチャードが不適な笑みを浮かべてこう呟いた・「運がいいな。神が奴に手を貸したか……星の子(スターチャイルド)よ」・半年後、相変わらずボロボロのイギリス支部で酒に溺れているエドワードたち・するとそこに突然飛鳥が顔を出す・驚くエドワードたち・飛鳥は高校を無事卒業したため、バイブルの仕事を手伝いに来たという・てっきり半年前の事件を怖がって二度と支部には来ないだろうと思っていたエドワード・しかし飛鳥は、バイブルと共に行動すればそれ以上のワクワク体験を楽しめると考え、再び戻ってきたという・歓迎するエドワードと陣内・そこに現れる香川健・飛鳥との再会を喜ぶかと思いきや、彼は単刀直入に飛鳥に仕事を手伝ってほしいと依頼する・その仕事とは、影の政府に対抗するための武器となりうるとされる「六宝」のうちの一つ、クリスタルスカルの入手だった・ついに飛鳥と香川、そして秘密結社バイブルによる、世界を救うための秘密のビジネスミッションが始まるのだった

9ラストまでの展開
①影の政府編

影の政府の陰謀「世界統一計画」を阻止するため、六宝を求めて世界中を奔走する飛鳥と香川、そしてバイブルのメンバーたち。その頃、影の政府のボスであるリチャードは、古代の地球で人類を創造し、神と崇められてきたアヌンナキ族の王マルドゥクと同盟を組んでいた。そしてそのマルドゥクを追って、「漆黒の堕天使」と名乗る謎の男シャードも地球で暗躍していた。影の政府との抗争の果てに、ついに世界統一計画が発動してしまう。世界各国の主要都市上空にホログラムで映し出された巨大な宇宙船を見て、世界中がパニックに陥る。そして娘と再会した山吹辰は、飛鳥に彼女の正体について衝撃的な事実を告白する。さらに、エドワードは六宝の魅力に心が取り憑かれ、バイブルが崩壊の危機に追い込まれる。世界がカオス化する中、マルドゥクはリチャードを裏切り、人類を滅亡させるという真の目的を明らかにした。世界を裏から操り、全人類の体にマイクロチップを埋め込んで完全管理社会を実現するマルドゥク。しかし、長年敵対していたバイブルと影の政府が手を組み、マルドゥク勢力に最後の戦いを挑む。ヴァチカンでの激闘の末、飛鳥たちがマルドゥクの配下たちを食い止めている間に、マルドゥクは謎の男シャードによって倒される。ようやく平和を取り戻した世界だったが、その時、バイブルの幹部の一人である龍門(ろんめん)が突然姿を消す。エドワードたちとずっと一緒に戦ってきた彼の正体は、影の政府やバイブルよりもさらに上位の秘密結社「300人委員会」のボスだった。

②300人委員会編
マルドゥクとの戦いから3年後、飛鳥は日本の出版社で平凡に働いていた。ある日突然、エドワードから連絡を受けた飛鳥は、カリブ海のとある島で開催されるバイブルの親睦会に出席することになった。数年ぶりに戦友たちと再会する飛鳥たち。そこにはバイブル会員の他に、バイブルと協力関係となった影の政府のメンバーや、修行のため世界中を放浪していた香川の姿があった。しかし、その親睦会の会場が突然何者かに襲撃される。その事件の裏に見え隠れする「300人委員会」という謎の組織の影。エドワードたちは、龍門に直接問いただすため、300人委員会の本部に殴り込む。しかし龍門の持つ不思議な力によって、世界各地に強制的にテレポートさせられる飛鳥たち。その後龍門は、北欧系の青年の肉体を使って、古代の支配者であるニムロドを復活させる。さらに龍門は、伝説の大陸アトランティスの叡智を利用して世界を支配しようと企んでいた。世界各地で行動を開始した飛鳥たちは、わずかな情報を手がかりに、龍門の野望の阻止を目指す。その頃宇宙からは、改心したマルドゥクとシャードが星間連合の指令で、人類を助けるために再び地球に降臨した。龍門の狙いに気づいた飛鳥たちだったが、香川の前にニムロドが立ちはだかる。龍門はキャップストーンを使って、アトランティスの封印を解く。そしてついに、バイブル影の政府連合軍と300人委員会による直接対決が始まった。一方飛鳥は単独でアトランティスに乗り込み、龍門と対峙する。龍門の圧倒的な能力の前になすすべなく倒れていく仲間たち。その時、香川の機転によってアトランティスが再び崩壊を始める。飛鳥は星の子(スターチャイルド)の力を覚醒させ、龍門を打ち倒すことに成功する。世界の均衡を守る「六大勢力」の一角である300人委員会が堕ちたことで、世界中の化け物たちが暴れ出すと警告する龍門。しかし戦いを終えた飛鳥たちは、後に世界で恐ろしいことが起こるとは知らずに、再び平凡な生活に戻るのだった。その頃、「六大勢力」最凶の組織であるヒクソスが動き出そうとしていた。

③ヒクソス編
300人委員会との戦いから5年後の夏、とある国で世界の行く末を決める権力者たちによる秘密会議「ビルダーバーグ会議」が開かれていた。そこに出席していたヒクソスのボスであるカバラという謎の男は、「1年後に世界は滅亡する」という謎の予言を残した。その頃、イスラエルのとある美術館には、所蔵品である死海文書を盗むという脅迫メールが届いていた。死海文書の警護を依頼されたバイブルはイスラエルに向かう。しかし死海文書の一部は、エドワードたちの包囲網を潜り抜けた謎の人物によってまんまと盗まれてしまう。その男はカバラの部下だった。カバラは死海文書に封印されていた冥界の神ハデスを復活させる。カバラはハデスの力を利用し、太古の地球に起きた大規模核戦争「全球戦争」の時に太陽系を恐怖に陥れた「アシュラ軍」の復活を企てていた。さらに、バイブルの上位組織であり六大勢力の一角である「イルミナティ」のボス・ヨシュアがカバラに殺害されてしまう。その頃世界では、ヒクソスのバックにいる国際金融資本家たちが、ヒクソスの活動を支援するために動き出していた。そしてエドワードの旧友である国際連合事務総長ブラックマンは、長年隠匿してきた人類の真の歴史と、飛鳥と辰の出会いの物語を飛鳥に打ち明ける。ついに明かされる世界の秘密。マルドゥクとシャードの隠された過去。そして飛鳥とアシュラ軍の時空を超えた因縁と確執。全ての陰謀にケリをつけるため、飛鳥たちはヒクソスとの全面対決に挑む。ニューヨークを舞台に激しい戦闘が巻き起こる。そしてついにヒクソスとカバラに勝利する飛鳥たち。だが、この戦いによって六大勢力の存在や権力者たちによる恐ろしい陰謀が世界に知れ渡ってしまう。世界がさらにカオス化する中、六大勢力よりもさらに上位の存在である、人類文明を創造した六人の王の末裔「天王族」が、飛鳥の力を危険視し始めていた。そしてその頃、太陽系外にあるとある惑星では、地球から密かに姿をくらましていたニムロドが、かつてのアシュラ軍の兵士たちを自分の配下におさめていた。

④第二次全球戦争編
イスラエル北部にあるメギドの丘に、ある時突然「真エルサレム」というスマートシティが建設された。見た目は古代の城郭都市だが、その中身は自動運転やDNA認証などの最新のAIテクノロジーがふんだんに詰め込まれた近未来都市だった。真エルサレムのニュースを聞いて、世界情勢が不穏な方向に向かっていると感じる六大勢力のトップたち。その頃、奇妙な夢を見ることが増えていた香川は、ある時突然、もう一つのパラレルワールドで暮らす自分の姿を垣間見る。その世界にいたもう一人の自分の友人である北欧系の青年の姿を見て驚愕する香川。その青年は、数年前に香川が戦って敗北したニムロドと同じ外見をしていた。その青年の名前はヘンリークリスタル。ある時ヘンリーは、妹の死がきっかけで香川の前から姿を消す。同じ頃世界では、各国で起きるクーデターや革命を裏で扇動する「メシア」と名乗る謎の人物を神格化する動きがあった。世界の黒幕である天王族は、地球の秩序を取り戻すため、全人類の意識をメタバース内に移行するための「プロジェクト・ユニバース」の発動を決定する。エドワードたち六大勢力のトップらは、天王族から「プロジェクト・ユニバース」の実行役になるように直接命じられる。命令に従うか天王族に逆らうか葛藤するエドワード。しかし飛鳥や香川、バイブルの会員たち、そして親友リチャードなど、世界中にいる大切な人たちを守るため、エドワードは天王族と対決する方を選ぶ。さらに、エドワードやリチャードなどの六大勢力のトップたちの衝撃的な過去が明かされ、ついに世界は革命前夜の状態となる。一方天王族は、深宇宙に息を潜めるニムロドを利用して、「プロジェクト・ユニバース」の実行を企てる。メシアと名乗る謎の人物と手を組んだ飛鳥たちは、地球侵略を企てるニムロド軍とそのバックにいる天王族との全面戦争に挑む。ついに天王族と全人類による最後の戦いが幕を開いた。飛鳥は「導ける者」として、全人類にとっての革命の象徴と化した。真エルサレムを舞台にニムロド軍との激しい戦闘が勃発する。その時、本来進むべきタイムラインから地球が大きくずれたことがきっかけとなり、二つのパラレルワールドが一時的に重なるという異常事態が起きた。パラレルワールドの重なりが原因となり、ニムロドの人格とヘンリーの人格が入れ替わった。ニムロドの記憶と知識を掌握したヘンリーは、圧倒的なリーダーシップと戦闘力を手に入れた。ヘンリーは、妹が死んだ原因が香川にあると勘違いしており、香川へ復讐するために全宇宙を消し去ると宣言する。ヘンリーは、人類の集合無意識に刻まれている恐怖や不安を糧にして力をどんどん増していった。さらにヘンリーはその超常的な力を使い、地球から400億光年以上離れた宇宙の端で、真の真空状態を引き起こした。真の真空状態が人為的に起こされたことで、宇宙消滅のカウントダウンが始まった。エドワードたちは真エルサレムで戦闘に加わる者と世界各地にあるターミナルポイントに向かう者の二手に分かれた。世界中に点在するターミナルポイントに13個のクリスタルスカルを置くと、時空を超えて高次元の宇宙から直接地球の集合無意識に干渉することができる。集合無意識と繋がるヘンリーの意識を、高次元宇宙から断ち切ることが目的だった。真の真空状態が太陽系に達するまで時間はわずかしか残されていなかった。ヘンリーの圧倒的な力の前で、次々に命を落としていく仲間たち。飛鳥はスターチャイルドの力を覚醒させるが、それでもニムロドの力を手に入れたヘンリーには敵わなかった。その時、六大勢力や世界中の諜報機関、各国の軍や政府など、今までいがみ合ってきた各組織が、協力してヘンリーを倒すことを決意する。さらに死んだと思われていたイルミナティのトップであるヨシュアも合流し、戦いはついに最終局面を迎える。全人類が祈りを捧げる中、飛鳥が傷つけられたことで怒りを爆発させた香川は、人類のDNAに秘められた古代の神々の力を覚醒させ、ついにヘンリーを倒すことに成功する。ヘンリーの力が尽きたと同時に、真の真空状態も自然に消滅した。香川は、覚醒した際に宇宙のアカシックレコードと繋がったことで、もう一つのパラレルワールドで起きたヘンリーの妹の死の真相を全て知った。香川が真実を告げたことで、ヘンリーは香川に謝罪し、贖罪のため妹の魂が待つ高次の世界へと旅立っていった。この戦いによって地球上の人類文明は完膚なきまでに破壊された。しかしそこに天王族が現れ、星間連合とのファーストコンタクトの様子を全世界に発信する。影の政府による「世界統一計画」の発動から、後に「第二次全球戦争」と呼ばれる今回の戦いまでが、全て天王族による人類を次のステージに進化させるための壮大なシナリオであったことが明かされる。その後崩壊した地球は、星間連合のテクノロジーによって復興し、人類は正式に星間連合への加盟が許された。星間連合の司令官でアヌンナキ族の先代王であるエンキは、人類を救った功績を讃え、飛鳥と香川に永遠の命を与えることを提案する。しかし飛鳥と香川はそれを断り、その後二人は、地球の復興支援活動をしながら、秘密結社との繋がりを一切断ち切って、日本のとある田舎で晩年まで二人で静かに平和な時間を過ごしたのだった。星間連合とのファーストコンタクトが起きたことで、ついに争いのない平和な世界を手に入れた人類。その100年後、新たな時代を迎え宇宙文明と化した地球で、一人の少年が宇宙に旅に出る決意をする。彼が宇宙の果てでアヌンナキ族が進める壮大な計画と宇宙の秘密に辿り着くのは、また別の物語。

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