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『旅先フロンティア』シナリオ・設定まとめ

1タイトル
『旅先フロンティア』

2ジャンル
日常系

3ターゲット読者層
10〜20代男性、10〜20代女性

4あらすじ
主人公の女子高生、苺いちえは趣味も特技も何の取り柄もない平凡な女子だった。何となく学校に通い、何となく毎日を生きていた。進学先の大学も適当に決めた。もちろん将来の夢なんて何も持っていなかった。しかし、大学進学直後に偶然出会った青年、千秋ゆうやに勧められ、「旅先フロンティア」というサークルに入部したことで、いちえの人生は大きく変わった。大学で出会った仲間たちに感化され、旅にハマっていくいちえ。旅の道中で起こる様々なトラブルや出会いが、いちえを成長させていく。これは、旅を通じて大人への階段を昇っていく一人の冴えない女子大生の物語だ。

5登場人物
■苺いちえ
東京都内の公立高校に通う女子高生。趣味や特技は特になし。夢も目標もなく、毎日を何となくで過ごしていた。得意な科目は歴史。見た目は冴えないが、実は可愛い。大学でサークル「旅先フロンティア」に入ったことで、旅にハマっていく。

■千秋ゆうや
「旅先フロンティア」のリーダーで、いちえをメンバーに勧誘する。高校時代には剣道の試合で全国一になるほど剣の腕が強い。実家は神社で、将来は宮司になることを目標にしている。ひそかにいちえに想いを寄せている。

■中村よりと
「旅先フロンティア」のメンバーで、千秋ゆうやの親友。お調子者でビビリだが、たまに勇気ある行動を見せる。将来の夢はお笑い芸人になってバラエティ番組に出まくること。恋愛には疎い。

■佐野ひかり
「旅先フロンティア」のメンバー。いわゆる陽キャ。頭も良く、見た目も可愛い。いちえの親友であり、理解者でもある。中村よりとに想いを寄せるが、見た目に反して恋愛には奥手であるため、なかなか進展できずにいる。虫や蛇が大の苦手で、田舎に旅に出た際は虫が服にとまるたびに大騒ぎしている。

■増田さちこ
「旅先フロンティア」の顧問。歴史学や神話学が専門。優しい性格で滅多に怒ることはないが、酒に酔うと毎回性格が豹変し大暴れする。よくいちえやひかりの恋愛相談に乗ってあげている。たまにいちえたちの旅に同行し、現地の歴史や伝承を解説している。

■進藤けんじ
剣道部の部員。千秋ゆうやとは高校時代に同じ剣道部に所属していた仲であり、ゆうやをライバル視している。大学に入り剣道を辞めたゆうやに対し不満を抱く反面、ゆうやといちえの恋をひそかに応援している。情に熱い熱血タイプだが、とても涙もろい。夢は警察官になること。

6主人公の目的
主人公である苺いちえは「旅先フロンティア」での活動を通じて次第に旅にハマっていく。そしていつか世界各地を旅して、旅の記録を本として出版するという夢を持つ。

7脚本
第一話
・主人公の苺いちえは、趣味も特技も何も持たない地味な女子高生だった・彼氏はもちろん、将来の夢も持っていなかった・毎日を何となくで生きていたいちえは、親に勧められた大学に進学し、そこでも地味な学生生活を送るのだろうと予感していた・入学式を終えたいちえは、大学の先輩たちからサークル活動に誘われるが、興味がなかったいちえはそれらを全て断った・歴史が好きだったいちえは、静かに読書ができる図書館に向かった・図書館で一人で読書をしていたいちえは、何か趣味や特技になることを見つけないと大学生活4年間を無駄に過ごしてしまうと考えた・何かきっかけを掴むため、図書館の本を物色していたが、なかなか趣味や特技に繋がることを見つけられないいちえ・そんないちえは、池上ゆうやという謎の青年に出会う・いちえは初対面のゆうやから、「歴史は好きか?」「旅行は好きか?」と質問攻めにあう・いちえは歴史はわりと好きだったが、インドア派だったため旅行はそこまで好きではなかった・突然ゆうやはいちえの手を引いて、校内の薄暗い一角にいちえを連れていく・そして一つの扉を開くと、そこは旅行サークル「旅先フロンティア」の活動拠点だった・ゆうやは、いちえを旅行サークルに勧誘する・東京から一歩も外に出たことがなかったいちえはそれを断るが、ゆうやはそれを無視し、「次の休日に渋谷駅に集合だ」とメンバーたちに呼びかけた・体験入部という形で旅先フロンティアの旅に参加することになったいちえ・最初は気が進まないいちえだったが、これをきっかけにいちえの人生は大きく動き出すのだった

第二話
・渋谷駅に集合した「旅先フロンティア」のリーダーであるゆうやとサークルのメンバーである中村よりと、佐野ひかり・そして新人部員のいちえ・さらに彼らに随行する顧問の増田さちこ・一行はそこから2時間かけて愛知県の熱田神宮に向かった・そこはゆうやの実家がある場所でもあった・熱田神宮の境内に入る一行・顧問のさちこが熱田神宮の祭神についてや、熱田神宮にあるとされる三種の神器の一つ天叢雲剣の伝承について解説した・初夏の風を感じるいちえは、熱田神宮の美しい景観に心を奪われる・そんないちえの様子を見て安心するゆうや・ゆうやはいちえたちに、彼の祖父であり熱田神宮の宮司である千秋氏を紹介する・ゆうやの目標は祖父の後を継いで熱田神宮の宮司になることだったが、祖父の千秋氏はそれを認めなかった・千秋氏はゆうやが家族に黙って東京の大学に進学したことに怒っていた・一行の前で口喧嘩をする二人の仲は険悪だった・その後千秋氏は、いちえたちに熱田神宮の見どころを紹介する・熱田神宮で最も神聖な場所である一之御前神社や、楊貴妃とゆかりのある開運スポット、別宮である八剣宮などを案内する・いちえは千秋氏に、熱田神宮にある天叢雲剣が本物かどうか質問しようとするが、突然千秋氏はばたりと倒れてしまう

第三話
・社務所で休憩するいちえたち・千秋氏は軽い熱中症の症状が出ていたため、冷房が効いた部屋で休ませていた・いちえは仲間と共に旅行をするのも悪くないと感じ始めていた・千秋氏に付き添っていた孫のゆうやだったが、そんな状況でも二人の口喧嘩はやまなかった・ゆうやは怒って部屋を出ていってしまう・ゆうやと入れ違いで部屋に入るいちえ・千秋氏はいちえだけに本音をこぼした・千秋氏は、ゆうやに宮司の仕事を継いでほしくないと考えている・なぜなら、千秋氏はゆうやに多くの可能性を感じていたからだった・高校時代のゆうやは、剣道の全国大会で優勝するほどの強さだった・ゆうやが剣道に打ち込んでいた姿が千秋氏は大好きだった・しかし大学進学後のゆうやは、剣道を辞めて、神社関係の資格を取るための勉学に身を削るようになった・ゆうやは宮司なんかになって燻っているよりも、その実力を思う存分発揮できる環境に身を置くべきだと、千秋氏は考えていた・いちえは、ゆうやと知り合ってまだ数日しか経ってなかったが、ゆうやがとても優しい青年で、自分の好きなことに情熱を持って取り組んでいることに気づき始めていた・ゆうやは神社が好きだから、心から宮司になりたいと思って勉強に励んでいると思うと、いちえは千秋氏に伝えた・それからしばらくして千秋氏の体調が回復すると、千秋氏は熱田神宮を発とうとする一行を見送りにやってきた・千秋氏はゆうやの意思を尊重し、彼が宮司を目指すことをようやく認めた・その後一行は、大須商店街で食べ歩きをしてから新幹線に乗って東京に帰還した・新幹線の中でゆうやは、いちえに礼を言った・千秋氏の本音を引き出し、ゆうやとの仲が改善するきっかけを作ったのはいちえのおかげだったからだ・そしてゆうやに旅の感想を聞かれたいちえは、仲間との旅が意外に楽しかったことを認め、「旅先フロンティア」に正式に加入することを決めた・こうして、いちえの人生初の県外旅行は無事に幕を閉じた・しかし、ゆうやが密かにいちえに一目惚れしていたことに、いちえはまだ気づいていなかった

8ラストまでの展開
①国内編

「旅先フロンティア」のメンバーになったいちえが、仲間と共に日本各地を旅する。旅をする中でいちえは、「旅先フロンティア」のリーダーである千秋ゆうやと恋をして、大学卒業後に二人は付き合うことになる。

②海外編
大学を卒業し、カメラマンになったいちえは、世界各地の絶景をカメラに収めるため、世界中を飛び回っていた。旅先でさまざまな人や文化と出会い、さまざまなトラブルに巻き込まれることで成長していくいちえ。時には大学時代の仲間とも再会し、思い出話に花を咲かせる。人生を旅に懸けてきたいちえは、やがて自分が見た世界の記録をまとめた本を出版し、それはベストセラーとなる。仕事を優先し続けてきたいちえは、ゆうやとの関係が疎遠になっていたが、一通り旅を終えたいちえは作家に転身し、落ち着いた生活を手にした後にゆうやと結婚する。

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