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【漫画原作アイデア】『エインヘリヤル』シナリオ・設定まとめ

1タイトル
『エインヘリヤル』

2ジャンル
ファンタジー

3ターゲット読者層
10〜20代男性

4あらすじ
主人公の北島枝郎は、会社員で独身、よくいる普通のおっさんだった。そんな枝郎は、誰にも言えないもう一つの顔を持っていた。それは、世界の神話マニアという一面だ。枝郎は海外の神話が大好きで、ほとんどオタクの域だった。特に好きなのは北欧神話。北欧神話を題材にしたゲームも遊びつくしていた。しかしある日、枝郎は交通事故に遭い、命を落としてしまう。しかし目が覚めると、枝郎は宮殿のような美しい建物の中にいた。そこが天国だと思った枝郎だったが、目の前にいたのはどう見ても天使ではなく、魔法使いのような見た目の老人だった。その老人の正体は、最高神オーディン。そこがオーディンの宮殿であるヴァルハラだと気づいた枝郎は、自分が北欧神話の世界に転生したことをようやく知る。そこから枝郎は、来たる最終戦争ラグナロクに向けて、戦士「エインヘリヤル」として、オーディンと共に修行の日々を送ることになる。これは、普通のおじさんが神話の世界に転生し、神々と共に巨悪に立ち向かう戦いの物語だ。

5登場人物
■北島枝郎(きたじましろう)
見た目は普通の会社員。世界の神話を研究する神話学者という裏の顔を持つ。ある日突然、交通事故で命を落とす。ヴァルハラに転生した枝郎は、オーディンをはじめとする北欧神話の様々な神や巨人と出会い、来たるラグナロクに向けてヴァルハラで修行の日々を過ごすことになる。

■オーディン
北欧神話の最高神。グングニルという魔法の槍を武器にして戦う。知識に非常に貪欲な神で、趣味は枝郎から現代社会についての話を聞くこと。未だに戦場に出て戦えるほど元気だが、心身の衰えを理由に、最高神の座を息子のバルドルに譲ろうとしている。

■トール
オーディンの息子。アスガルド一の実力を誇る。枝郎の指導役を請け負うことになる。トールの修行はとてもハード。

■ワルキューレ
神と人間のハーフ。死んだ人間の魂をヴァルハラに連れていくことが彼女たちの仕事。枝郎の魂をヴァルハラに連れてきたのも彼女たち。とても美しい見た目をしているが、人間からは死神や魔女と呼ばれて恐れられている。

■バルドル
オーディンの息子。とても優秀で性格も良く、他の神々から愛されている。オーディンの跡を継ぐことを期待されていたが、ある日突然ロキに殺されてしまう。

■ロキ
巨人族だが、オーディンと義兄弟の契りを交わす。とてもいたずら好きな巨人で、ある時遊び半分でバルドルを殺してしまう。それがきっかけでアスガルドの神々と巨人族との間でラグナロクが勃発してしまう。

6設定・用語
■ヴァルハラ
オーディンが住まう宮殿。エインヘリヤルたちの修行場所でもある。

■エインヘリヤル
ワルキューレによって選別され、ヴァルハラに連れてこられた魂たちの総称。ヴァルハラで修行を積み、ラグナロクでは戦士としてアスガルドの神々と共にロキの軍勢と戦うことになる。

■アスガルド
オーディンをはじめとするアース神族と呼ばれる神々が暮らす世界。北欧神話の世界には、世界樹ユグドラシルを中心に全部で9つの世界がある。

■ラグナロク
バルドルが予言した最終戦争のこと。ロキがバルドルを殺害したことで勃発してしまう。

7脚本
第一話

・主人公の北島枝郎は、独り身の会社員で見た目は普通のおっさんだった・枝郎は見た目がいかつい上に仕事中は口を開かないことが多かったため、同僚からは堅物な性格と思われていた・しかしある時枝郎は、甥っ子に勧められて北欧神話の世界が舞台のRPGゲームをプレイしたことがきっかけで、神話の世界にどっぷりハマっていくことになる・それからというもの、世界の神話についての本を読み漁ったり、神話を題材にしたゲームをやりまくることが趣味になった・なかでも一番好きな神話は、北欧神話だった・枝郎は、いつか北欧神話の世界に生まれ変わってオーディンやトールと一緒に戦えたらいいと妄想を膨らませていた・しかし会社の同僚たちには、オタクと思われるのが嫌だったため、趣味の話は一切しなかった・神話の本を読んでいたり甥っ子と一緒にゲームに興じている時の枝郎は、とても気の良い明るい性格に豹変する・枝郎は、そんな素の自分を他人に見られたくないと思っていた・ある時仕事を終えて自宅に向かっている道中で、枝郎は交通事故に巻き込まれる・枝郎自身は何が起きたのか理解できていなかったが、目の前が光に包まれ、謎の幸福感が体中に広がり、枝郎は自分は死んだと思った・だが目を開けると、そこは美しい宮殿のような場所だった・枝郎はてっきり美しい天使が出迎えてくれると思っていたが、目の前にいたのは白い口髭の魔法使いのような老人だった・枝郎はここがどこかと老人に訪ねるが、老人は質問には答えず、枝郎をバルコニーに案内した・枝郎はそこから見える景色に驚愕する・空に浮く島、天を突く巨大な樹、空を覆い尽くす巨大なドラゴン、巨人や妖精が共存し、よく見ると普通の人間もいた・そこはまさに、枝郎が何度も夢見てきた北欧神話の世界そのものだった・枝郎はようやく、交通事故で命を落とした自分が北欧神話の世界に転生したことに気づく・そして隣にいる謎の老人の正体は、最高神オーディンだった

第二話
・オーディンは枝郎を北欧神話の世界に呼んだ理由を語り始める・先日、オーディンの息子バルドルがある予言をした・それは、最終戦争ラグナロクの到来についてだった・オーディンは来たるラグナロクに備えて、さまざまなな時代や場所から死んだ人間の魂をヴァルハラに連れてきて、修行をさせていた・それらの戦士たちは「エインヘリヤル」と呼ばれていた・オーディンは、現代世界に生きる枝郎の身体能力に注目し、ワルキューレに頼んで事故で死んだ枝郎の魂をヴァルハラに連れてきてもらっていた・枝郎はなぜ自分が戦士として注目されたのか全く理解できずにいた・確かに枝郎は、大学時代までラグビー部に所属していた・しかしそれは何十年も前の話だ・今の枝郎の体は贅肉だらけでスポーツはもちろん、戦士として戦えるような体ではなかった・しかしオーディンは、そんな枝郎の気持ちを察してか、彼の目の前に高そうな鏡を用意する・鏡に映った自分の姿を見て枝郎は再び驚愕する・目の前には、大学時代のような引き締まった体を持つ若々しい自分の姿が映っていた・オーディンによれば、人は皆死んであの世に行くと、その人にとって全盛期だった頃の肉体に戻るのだという・オーディンは、ヴァルハラの中にある修行の間に枝郎を案内する・そこではさまざまな人種や種族が修行に励んでいた・オーディンは枝郎の修行を手伝ってくれる息子のトールを紹介した・状況を理解し始めていた枝郎の心は、次第に混乱よりもワクワクが上回ってきていた・長い間憧れた北欧神話の世界で、憧れのオーディンやトールと共にラグナロクを戦える・枝郎は戦士になるための修行をやる気満々になっていた・こうして、普通の会社員だった枝郎は、北欧神話の世界に転生し、雷神トールを師匠にして戦士になるべく修行の日々を送ることになった・しかしそれは、枝郎が思う以上にキツい日々になることを、彼は全く予感していなかった

8ラストまでのシナリオ
①修行編

北欧神話の世界に転生した枝郎が、様々な出会いを経ながら、オーディンと共に来たる最終戦争ラグナロクに向けて修行をする。

②ヴァン神族編
オーディンたちアース神族と敵対するヴァン神族との間に戦争が勃発する。その戦いで修行の成果を見せ、大活躍する枝郎。最終的に人質交換で戦いは終結する。しかし徐々に近づくラグナロク開戦の時。オーディンは解決策を求めて枝郎と共に、ユグドラシルの周りに根付く9つの世界へ旅に出る。

③ラグナロク編
ロキがバルドルを殺害したことで、アース神族と巨人族が敵対関係となる。ロキは自分の子である三匹の怪物を解き放ち、アスガルドに侵攻する。ついにラグナロクが勃発し、世界は滅亡する。枝郎と共にわずかに生き残った人間たちは、ラグナロクにより滅亡した後の荒野に、人間だけで新しい世界を切り拓いていくこととなった。

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