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とびはぜ君も、お引越し。

ちょうど1年ほど前、うん、確か10月だった。江戸川の干潟でとびはぜに出会って、あんまり可愛いから家に連れて帰って、家族になってもらった。

youさん(夫)はせっせと水を汲みに行って、水槽やら石を洗ってかいがいしくお世話した。へえ、そんな一面もあるんだ、と、結婚11年目でも知らないことあるんだな、と思ったりして。エサの容器を手に取ると、とびはぜ君はシュッとこちらに来てずいぶん懐いていた(気がする)。

引越しが決まってから、このヒトもふるさとに返してやらないとなあ、と思ってずるずる数ヶ月が経ってしまった。それでここ数日急に気温が下がってきたので、流石にまずいという事になり、ついには返しにいくことを決心。

秋晴れの青空の日、次女kuriとyouさんと、私はMay君(2ヶ月)を抱っこして、とびはぜ君のふるさと干潟へ出かけた。(長女ankoは友だちとバトミントンをしに体育館へ。)

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さあ、仲間のところへお帰り、と水の中に返したら、なんと動かない。家を出る前はあんなに飛び跳ねてたのに…!水がすっごい冷たくてびっくりしてたのかな。近くには、でっかいクチバシを水の中につっこんで獲物をガシガシ探して食べてるシラサギがいる。

youさんが近くで見守ること30分。ようやく素早い動きを見せたとびはぜ君は泥水の中へ帰っていった。よかったね。ようやく自然に帰れたね。ごめんね、狭い水槽に閉じ込めてしまって。私も広い自然に移動しようとしてるのに、もっと早くにキミを引越しさせてあげるべきだった。

この干潟も、よく子どもたちが遊ばせてもらったなぁ。東京では珍しく、カニや水鳥などの小さな自然が残ってる良い場所だった。でも、最近はニンゲンが汚して、干潮の時にはプラごみがたくさん落ちていて、貝や魚を乱獲しているのを見かけて、すごく嫌な気分になって遊びに行かなくなった。

とびはぜ君は、そんな場所でもふるさとだから、泥を跳び回って元気に生きるだろう。私はそんな自然の生き物にもっと敬意を払いたいと思ったし、プラごみはやっぱり罪だな、と思った。移住先の海でも、クリーンビーチに参加しよう。ウミガメの鼻に詰まったら大変。メーカーさん、プラスチックの包装紙は無くすことはできませんか。なんとかなりませんか。

あれ、なんの話だっけ?そうそう、とびはぜ君、とにかくお元気で!私も引越し準備がんばるよ。お互い、ぼちぼちやりましょう。(シラサギ君に食べられませんように汗・・・!)

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