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内なる独裁者にご注意を

新しい職場、新しい環境では、常識や当たり前は、だいぶ違う。

求められていることが違えば、ゆるくなるところや雑なところが全然違ってくる。

だから、つい「こうすればいいのに」「こんなことも知らないのか」「こんな効率の悪いことをやっているのか」などと考えてしまう。

わたしが物語の主人公であれば、改革、改善できちゃうのかもしれないが、現実はそうではない。

それに、そんな改革、改善がなくとも、回っていた職場なのだから、わたしのアイデアはそもそも余計なことである可能性が高い。

だから、黙っていなさい。

内なる独裁者を表に出してはいけない。それは周囲を不快にさせ、不安にさせてしまう。結果を出すことも求められていないときは、のんびりやっていればいいのだ。

「この世界をよりよくしよう」とか「ダメな人たちを救ってやりたい」などと考えるのは傲慢だし、それこそ、歴代の独裁者、民族浄化や虐殺をやらかした全体主義者、過激派テロリストたちと同じ思考なのだ。

人はちょっと知識があるだけで、ちょっと人よりもパソコンができたりするだけで、すぐに偉そうに振る舞いだす。それは本当に恐ろしい。その優越感が悲劇を生み出す。

自分の能力を誇示するより、人生のもっと大事なことは、もっと別の場所にある。

毎日、一緒に働く人たちと、気持ちよく、楽しく、働けるほうが、ずっと大事だ。

自分のやり方が最適解だなどと考えず、求められたら、その都度、ちょっとずつ、変えていけばいいのだ。

謙虚になって、大きく構えられる人間になりたいと切に思う。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!