見出し画像

#映画感想文205『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女』(2022)

映画『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女(原題:Special Delivery)』(2022)を映画館で観てきた。

監督・脚本がパク・デミン、主演がパク・ソダム、ほかにチョン・ヒョンジュンが出演している。

2022年製作、109分、韓国映画である。

パク・ソダムが演じるチャン・ウナは天才的ドライバーで、わけありの反社会的勢力っぽい人たちの「運び屋」として働いている。彼女が所属しているペッカン産業は社会の表と裏の中間にあるような会社である。

特に冒頭の釜山の狭い道でのカーチェイスは迫力があり、興奮した。あんな風に運転でできたら、さぞ楽しいだろうな、と思った。

汚職警官のチョ・ギョンピル(ソン・セビョク)は、悪人なんだけれど、どこかコミカルで、だからこそサイコパスに見えてくる、という見事なキャラクターだった。

唯一、残念だったのは、終盤のウナとチョ・ギョンピルの直接対決が、肉弾戦のアクションになってしまっていたところだ。どうしたって、小柄で細身の彼女が勝てるわけもなく、苦戦を強いられる。天才ドライバーなんだから、最後はカーチェイスで、釜山港に車ごと沈めるといった結末にできなかったのだろうか。(スポンサーである自動車会社に配慮してのことなのかと勘繰ってしまった)冒頭のように車を使って、運転テクニックで相手を追いつめてほしかった。

ガンダムに乗っていないアムロ・レイの格闘シーンなんて、そんなに見たくないじゃない。(実はわたしはガンダムは一秒も見たことがないので、このたとえが適当かどうかも怪しい)

ペッカン産業の社長のペク・カンチョルを演じるキム・ウィソンさんは井筒和幸監督にちょっと似ていると思う。

何よりパク・ソダムが闘病から見事に復活したことが喜ばしい。ぜひ、パート2を作ってほしい。

この記事が参加している募集

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!