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#映画感想文『トップガン マーヴェリック』(2022)

映画『トップガン マーヴェリック(Top Gun: Maverick)』を映画館で観てきた。

館内は7割ぐらいの入りで、ゆったり見られてよかった。IMAXでも、Dolby Atmosでもなかったのだけれど、迫力満点だった。

1986年の『トップガン』の続編で、監督ジョセフ・コジンスキー、脚本クリストファー・マッカリー、2022年製作、131分のアメリカ映画である。

上の動画からもわかるように、俳優陣がかなりトレーニングをしてから、撮影に臨んだそうで、コックピットの息苦しさがものすごく伝わってきた。

脚本も、トム・クルーズが老害にならないように、厚かましい熱血漢にならないように、とかなり抑制的に描かれていた。往年のトップスターと若手が競演する際には、これぐらいの気遣いが必要なのだと思われた。

トム・クルーズは、若者たちを観察して、一歩引く。老兵だときちんと自覚しているのだ。ただ、終盤の展開を要約すると以下のようになる。

現場の第一線でバリバリ活躍していた営業マンが、管理職になり、一線から退き、若手に任せようとしていたものの、「やっぱり、俺がやった方がはやい!」となって現場に出てしまう、という映画であった。

プレイングマネージャーと言えばいいのだろうか。

係長、やっぱり出ちゃったよ。まあ、係長はできる人だから仕方がないよね。(by 若者)

とにかく、老いもふまえて、恋のお相手も50代で、成熟も描いている。痛々しくならないように、という配慮を感じる。笑わない娘のまなざしの怖さよ。

それ以外は、エンターテイメントやろうぜ!という気概と気迫に満ち満ちていた。

敵が漠然とし過ぎているきらいはあったが、仮想敵国とか言っていられない時代になってしまっているので仕方がない。

あと、まあ、トム・クルーズの身体能力の高さ、ストイックさは、すごいなあ、と素直に思う。

もちろん、ソファでジャンプしたこと、ニコール・キッドマンに突然離婚を切り出したこと、サイエントロジーのことも、全然忘れてないんだけど、トムは最高だよ。

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