好きな曜日、嫌いな曜日
サザエさん症候群とか、ブルーマンデーとか、人間にとって、曜日感覚というのは、社会を生きる上で重要なものだと思う。
クリスチャンは日曜日に教会に行くし、海上自衛隊の人は金曜日にカレーを食べる。
職場にいると、月曜日には気怠さがあるし、金曜日の午後には弛緩した雰囲気が漂い始める。その空気感は嫌いではない。(話はずれるが、雨の日に、全体的に動きが鈍くなって、人間の動物性が強調される感じも結構好き)
わたしは、木曜日の夜が特に好きだ。明日一日働けば、金曜日が終われば、週末が待っている、と考えると、少しだけわくわくする。
社畜時代は、金曜日の夜が嫌いだった。金曜日の夜のあとに休みがあるわけではない。土日もサービス残業をして、通常営業の月曜日がやって来る。ああ、地獄。
残業をしていなくても、上司の言葉や職場のことが気になり、休めない。週末なのに、全然楽しくない。果てのない、真っ暗な気分だった。人生に何もないのに、仕事に占有され、自分が消耗していることだけはわかっていた。
週末に落ち込みがひどくなったとき、検索をしていて、『週末、死にたくなるあなたへ。』という本を見つけて驚いた。
なんだ、週末に憂鬱を味わっていたのはわたしだけではなかった。
いまだに読んでいないのだが、タイトルだけで、ちょっと救われたような心持ちになったことをよく覚えている。
退職した今となっては、わたしの献身が自分自身に何かをもたらしたかというと、ストレスとか、恨みつらみとかばかりで、健全なものは何一つない。無駄にプレッシャーをかけられ、時間、体力、気力を奪われただけだった。
今の職場では、ちょっとしたことで感謝してもらえて、精神的に楽に働けているので、ありがたい。(薄給は問題!)
今は「死にたい気持ち」から、距離を置くことができている。
ここのところ、ちょっと、外食が増えて食費がかさんでしまっているが、まあ、いいか。
わたしは憂鬱や落ち込みがやってくると、飯がまずくなり、食べられなくなる。味が失われ、そもそも空腹を感じなくなる。おいしいと感じられるときぐらいは、ちょっと贅沢しても、いいだろう。
チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!