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#映画感想文293『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』(2022)

映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』(2022)を映画館で観てきた。

監督・脚本はダニー・フィリッポウとマイケル・フィリッポウ、出演はソフィー・ワイルド、アレクサンドラ・ジェンセン。配給はA24。

2022年製作、95分、オーストラリア映画。

めちゃくちゃ怖かった。

主人公のミアは高校生で、母親を自死で亡くしている。それ以降、父親とも気まずくなり、友人家族の家に居候として住んでいる。その友人が降霊会に誘われ、ミアもついていく。霊媒師の手をセラミックで固めたという手を掴み、「talk to me」と言うと、霊が目の前に現れる。その霊に「let you in」と言うと、霊が体の中に入ってくる。霊を体の中に入れてもいいのは90秒が限度でそれ以上の時間が経過すると、悪霊に体を乗っ取られてしまう。

ただ、これはドラッグのメタファーでもあるだろう。面白おかしく軽い気持ちでドラッグで遊んでいるうちはいいけれど、ドラッグに憑りつかれ、依存症から抜け出せず、最後にはドラッグに殺されてしまう。監督たちもそれを意図していたようである。

日本のコックリさんの豪華版という感じがしないでもない。怖かったし、グロテスクだった。やはり、今後はホラーは見なくてもいいかもしれない。『コクソン』とか『女神の継承』とか見たことを後悔はしていないが、恐怖を楽しむという感覚がわたしにはどうもわからない。心臓に悪いだけで楽しくはない。


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