クーリエ・ジャポン おすすめ記事 ベスト3
2024年はクーリエ・ジャポンを定期購読してきた。年末に解約するにあたり、おすすめ記事をメモとして残しておこうと思う。これから、会員になる人にはぜひ読んでみてほしい。
(ただ、クーリエ・ジャポンの面白い記事は、Yahoo!ニュースに転載されることも多いので無理して入らなくても大丈夫)
■「デブのカップル」と思われることが恥ずかしすぎて耐えられなかった
ニューヨーク・タイムズのコラム「モダン・ラブ」の記事。自分と似たような体型の人と知り合い、カップルになるのだけれど、周囲が「デブのカップル」と思っていたら…、という恐怖と羞恥心のせいで別れを選んでしまった女性の悲しいお話。他者のまなざしや、無遠慮なからかいは、人の心の奥の奥まで傷つけるのだ。ルッキズムがうるさいと文句を垂れている奴は、傷ついた人間が、一生その傷を背負っていくことのリスクを甘く見すぎている。
■私の家には奴隷がいた… 罵られ、殴られても、一家に仕え続けたフィリピン女性
実はこの記事の続きが読みたくて会員になった。アメリカの移民家族の世話で、ほぼ一生を終えたフィリピン人女性のロラを子どもだったの著者アレックス・ディゾンが回想していく構成になっている。選択肢を与えられてこなかった人間は、自ら逃げることすら選べない。対価を払わずにロラを働かせ続けたのは真面目なアメリカ市民で、しかも移民一家。上昇するために弱者が弱者を搾取する。アメリカという国の複雑さと、シャドウワークと呼ばれる家事労働と育児をアウトソーシングで解決しようという考えは危ういと改めて思った。
■妻に薬を盛って集団レイプした男の釈明「私も9歳で看護師に強姦された」
この事件の裁判は現在進行形で進んでいる。自分の妻に睡眠薬を飲ませて、男たちにレイプさせて、それを撮影していた鬼畜のような夫は、いい夫であり、いい父親だったという、おぞましい話。人間って、本当に嫌だなと絶望は深まるばかり。
良質な記事が多く、ウォールストリートジャーナルもオマケで読めるので、おすすめ。でも、サブスクは定期的に見直す必要があるのです。