一本目に。
私はどうしても自己紹介というものが苦手だ。
ただでさえ文章が下手くそなのに、一本目に上手い具合にまとまった文章を書くというのが途方もなく難しいものに感じられてしまう。
だから、嫌いだ。
それともう一つ。
私は究極的なまでに三日坊主だ。そして全ての物事を甘く見てしまう癖がある。
「なにかやりたい!」
そう思いついた時、私は頭の中でその計画を考える。
自分の脳内においては、企みは行雲流水の如くあっという間に成功し、いつの間にか私は栄光の花道を優雅に歩いているのである。
家に帰って、その花道に早く乗ろうとパソコンを開くと、あら不思議。
プカプカと流れていた雲の動きはあっという間に黒くなり、さっきまで重力に遵従していた川は、さかのぼってしまう。
このブログがそうだ。
今日、お出かけ中に思いついてしまったのだ。
ブログをやったら面白いんじゃないか?と。
生まれてから今に至るまで、何度も私の脳内だけに栄光の橋を架けてくれた「思いつき」という悪魔が今日もまた囁いてしまった。
「思いつき悪魔」に直ぐ敗北してしまう我が清き天使に失望しつつも、今度こそうまく行くのではないか?今度こそ栄光を掴み取れるのではないか?
そう考えてしまうのだ。要するに私は、ブログという未知の世界を甘く見ているのだと思う。
未来の読者諸賢。
もし私が3年後、超有名ブロガーとして世に名を轟かせていたのなら、是非皆様からのご称賛を頂戴したい。あわよくば、悪魔を完膚なきまでに負かした御褒美として、一万円くらいくれて然るべきだと思う。何卒。
そして偶然底辺ブロガーの「一本目」という記事を見つけて今ここまで読んでくださった慈愛に満ちた方へ。
偉そうに文章を書いてごめんなさい。私は、栄光の架橋どころか、門すら通ることができませんでした。ご批判等、是非コメントにお願いします。門前にて倒れているわたくしめにどうか鉄拳制裁を。
以上です。東京五輪開催初日に祝福すべき己がブログ一本目を投稿することができ、幸甚に存じます。
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