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私は料金が知りたかった

久々に利用しようと思った、近所のクリーニング屋さん。

グーグルで店舗名を入れると、住所や営業時間が出る。
おや、今日は定休日のようだ。
探せばすぐに欲しい情報がでる。グーグルは優秀だ。
店舗が定休日なのは理解したが、私は料金が知りたいのである。
さすがのグーグルもそんな情報は載せていない。
店舗のサイトに行く必要がある。
優秀なグーグルは店舗情報と合わせて店舗名の検索結果を表示してくれるので、探しやすい。

私は店舗のサイトへアクセスする。

表示されたのは、店舗名と住所と電話番号。
それだけ。

…おや?

私は考える。

なるほど、チェーン店だから、サイト全体のトップに行けば料金表があるのかもしれない。
どうやら表示されたのは、チェーン店舗の詳細ページらしい。

そうかそうか。
ならば、サイトのトップへ行こう。

「ホーム」と書かれたリンクをクリックする。

いきなり音声が流れた。
サイトトップに載せている動画が自動再生されたようだ。
この時点でかなりイラッとする。

うるさいなぁ。音を流すかどうかの確認くらいとれよ。

そして目的の料金表を探したのだが、、、ない。

は?
いやいやいや?

そのクリーニング店でやっているシミ抜きにどんな技術を使っているかは興味ない。

私は、料金が、知りたいんだ!

店舗の詳細に戻るが、
「基本料金です」
「メニューは店舗によって異なります」
「詳細は店舗にお問い合わせください」

営業時間も定休日も分からないのに、いつどうやってお問い合わせたらいいの???

ここで気付いて欲しい。
グーグルで検索して、グーグルが表示した情報以上のことは、何も分かっていない。
むしろ、店舗のページでは、グーグルが表示した以上の情報は手に入らなかったのだ。

こんなことある???
調べて損しただけであった。

ただ、料金を知りたかっただけなのに。

実は過去にもその店舗のサイトは見ていたのだ。
近場のクリーニング屋さんを探していた時に見つけた。
その時は料金も載っていた。営業時間だって載っていた。
欲しい情報が1ページにまとまっていたのだ。
しかし、過去の記憶とはデザインも違うのでリニューアルしたのだろう。
スタイリッシュにするため、不要なものを排除したつもりが、必要なものまで排除してしまった、そんな感じだ。
これぞまさに「改悪」である。

ユーザーが必要としていたものは何か。

サイトを作る者として、コレはきちんと心に留めておこう、反面教師としよう、という意味でここに記録しておく。

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