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[真冬のホラーAC]幽霊を乗せた話

真冬のホラー Advent Calendar 2018、4日の記事です。

タクシー会社主催の心霊ツアーで聞いた運転手さんの体験談を紹介します。

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お迎えが来ますから

タクシーで起きるホラーの定番といえば、やはり幽霊を乗せてしまったという体験。
心霊ツアーの案内をしてくださった運転手さんも過去に乗せてしまったことがあるそうです。

深夜2時頃、N駅のタクシー乗り場の反対側で手を挙げている女性を見つけました。時間も遅いですし、運転手さんは特に何も考えず乗せることに。
「どちらまで行きますか?」
白いワンピース姿の女性は「H斎場まで」と答えました。

ーーあんなところに民家なんかあったかな?
ーーそれとも、斎場のお通夜にでも参加するのだろうか。

そう思いながら、運転手さんはタクシーを発進させました。
特に何の問題もなくH斎場まで到着。
しかし、斎場は真っ暗でお通夜などやっている様子もありません。

「お家はこの辺りなんですか?」
「時間も遅いですし、ご自宅の前まで送りますよ」

しかし、女性は首を振ります。

「お迎えが来ますから」

そう言って女性はタクシーを降りると、なぜか今来た道を歩いて戻って行きます。
不思議なお客さんだなぁと思いながら、運転手さんがバックミラー越しに女性の様子を伺おうとすると、歩いているはずの女性の姿は見えなくなっていたそうです。

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計算が合わない

もう一つの体験談。
運転手さんは、目的の場所までお客さんを乗せたあと、きちんとどこからどこまで、いくらだったか、という記録をしているそうです。
(タクシー自体にも記録されているらしいです)

そんなある日、仕事終わりに売り上げを数えたり、記録と照らし合わせたりするのだそうですが、どうしても記録と実際の金額が合わない日があったそうです。
記録と金額から、夜中にとあるお城の跡地からK駅まで乗せた女性の分が合わなかったことが分かりました。

お金のやりとりはきちんとしたはずなのに。
幽霊から受け取ったお金は、やはり実体がないものなんですね。

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よかったら皆さんも、真冬のホラーアドベントカレンダーに参加しませんか。

真冬のホラー Advent Calendar 2018

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