商業重ゲーの説明書から色々学ぶ 2（ゲームのルールの伝言ゲーム）

こちらはアナログゲームマガジンの連載「ゲームのルールの伝言ゲーム」の29回目、途中まで無料で読めます。文字数は約3,600字です。

前回の続きです。

（特筆が無ければ日本語版の説明書についての言及です。）

テラノヴァ

テラノヴァ　日本語版 - テンデイズゲームズ -TendaysGames-

昨今のゲームは、ルールが多く、プレー時間が長くなりがちです。そこで最近は、既存のゲームをコンパクトなルールにした別ゲームが出る傾向があり、テラノヴァもその一つです。『テラミスティカ』という3時間程度かかるゲームを、約半分の時間で遊ぶことができます。

【所感】

・『テラミスティカ』とのルールの違いが書かれていない。

箱の裏の説明文でも商品説明ページでも、『テラミスティカ』を元に、ルールをいくらか変更したゲームだと書かれています。

商品説明ページでも、『テラミスティカ』をいくらか変更したゲームだと書かれています。

ただ、説明書にも説明ページにも、『テラミスティカ』のルールからどう具体的に変わったのか、書いてありません。

テラミスティカの簡易版を謳っているのであれば、経験者向けにテラミスティカとの違いについて記載が欲しかったところです。

書いてあれば、経験者だけの卓でのルール説明や、経験者が説明書を読むことが相当簡単になると思います。それぐらい似ているのです。

・『テラミスティカ』との重要なルールの違いが、目立たない記載になっている

『テラミスティカ』との違いについて、英語で有志の方がまとめたページはあります。ただ、かなり細かいことも書いてあります。
両方をプレーしてみて、ルール説明で経験者向けにしっかり伝えるべきと考えたのは、次の4点です。