備忘録3.毎回毎回、目覚ましコールをかけ続け

共通の友人がいる私たちは、オフ会という名の集まりで、ゲームセンターだったり誰かの家だったりに数人で、時には10の桁の大勢で集まったりすることも多く。場所まで待ち合わせて行くことがほとんどでした。

彼は朝に弱く、いつからか私が彼の携帯にコールして起こすことが常でした。移動中のバスや電車の中で、彼が気づくまで電話をかけ続ける。数コールで起きてくれれば早い方、けれど、電話を取ってしっかりと会話をしたとしても、すぐにまた寝てしまうことも多かった。私は彼が起きたのを確認してからも、またコールする。移動しているだけで電池を消耗する。

私が諦める(or電池が切れる)&彼が寝てしまう、のコンボが決まってしまうと、彼はもちろん遅刻する。そして、どうして起きるまで掛けなかったのだと私を責める。私は、ただ謝るだけでした。

怒られないときは、「いやあ、起きたと思ったんだけど、半分寝ながら携帯を枕の下にしまっちゃったみたいで。」と、ヘラリと笑いながらやってきます。携帯の音がうるさいからと、無意識に枕や布団の下に入れてしまうのだと。寝起きに全く問題のない私には理解のできないことではあったけれど、できない人にはできないものだ、というのがあって、また30分以上かけて、彼を起こし続けていました。

「おはよう、ちゃんと起きられたよ」

という、はっきりとした口調と声を聴いて、やっと私は安心できたのです。だって、そうじゃない時にはどれだけ機嫌が悪いかわからないんですもの。

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