230428 庭の侵略者、一致、サントラ

我が家(賃貸)にはちょっとした庭がついている。冬のあいだあまり出ていなかったら、いつのまにかノゲシとナガミヒナゲシに一角を占拠されていた。砂利の下に防草シートが敷いてあるんだから、雑草が生えたところでかわいいものだろうと舐めていた。奴らは薄っぺらなシートなんざ余裕で貫いて生えてくる。
ノゲシはたんぽぽの化け物みたいな見た目の植物だ。花はたんぽぽよりひとまわり小さく、綿毛もその分小さい。そこだけ見れば可愛いが、平気で1mを超える図体のせいで化け物じみてしまっている。
ナガミヒナゲシは、淡いオレンジ色の花を咲かせる、道端によく生えている植物だ。わたしはずっとポピーの仲間だと思っていたが違うらしい。ナガミヒナゲシは1つ実がなると、その内部に1500個以上種を蓄える上に、それを振りまく完璧な構造を持ち合わせているらしい。繁殖への熱意にちょっと引いた。
庭を占拠していた彼らは一見かなり生い茂っていたが、よく見ると一株がやたら大きいだけで数はそこまでだった。30分弱できれいさっぱりひっこぬくことができた。40Lのゴミ袋はパンパンになった。今後は気をつけよう。

プランターにトマトとバジルを植えた。このあとパクチーも植える予定だ。
ホームセンターに苗を買いに行ったら「めちゃなり!トゥインクル」という品種が置いてあってよかった。この平成をひしひしと感じるネーミングセンスに脱帽である。でも値段の記載がなくて怖かったので買わなかった。この名前ですごく高かったら嫌だなと思った。
買ったトマトの苗はとてもトマトの匂いがして面白かった。元気に育ちますように。

髪を切った。最近行く美容院は2人がかりで髪を乾かしてくれることが多い。乾かされている間に目を閉じると、もしかして腕が4本ある人が髪を乾かしているのではないかという気分になってくる。怪異というよりは釜爺をイメージしているので怖くはない。左右の乾かし方の差も、利き手とそうじゃない方だと思うとわりと納得がいく。でも釜爺の利き手って何本あるんだろう?そもそも利き手の単位って本?
我ながらしょうもないことを考えているうちに乾かし終え、カットもいい感じに仕上がった。
わたしはこだわりがあるわりに伝えるのがかなり下手だ。しかも剛毛・多毛で扱いやすい髪質ではないと思う。それでもいま担当してくれている美容師さんは、拙い説明を汲み取ってくれるし、髪質もいいようにおさめてイメージ通りに仕上げてれる。おかげで自意識と自分の見た目が一致したような気がして、美容院の帰り道はいつも嬉しくなって、ちょっとスキップ気味に歩いている。美容師ってすごい仕事だとおもう。いつもありがとうございます。

21_21 DESIGN SIGHTで開催しているThe Originalという企画展に行ってきた。いまなおデザインに影響を与えつづけるプロダクトたちを、年代ごとに展示していた。年代ごとに展示しているとはいえ、メインの展示スペースは順路が決められておらず、自由に行き来できるよう配置されている。21_21はいつもそういう自由な鑑賞ができる展示の仕方をしてくれるので好きだ。
年代に注目すればなんとなく時代背景を感じるけれど、どれも共通して普遍的な美しさを持ち合わせているせいで、半世紀以上前のプロダクトでも古さを感じないし、最近生まれたプロダクトでもずっとこの世に存在していたように感じられる。
デザインを専攻していたわりに、不真面目な大学生だったこともあり、その普遍的な美しさの生み出し方みたいなのは結局理解できなかった。いまもプロダクトデザインからは逸れた仕事をしているし、ずっとよくわからないままだ。
使い勝手と美しさを両立した、完璧な、しかも新しいものを生み出すために必要な経験と知識の量が途方もなくて、人生のすべてを賭けない限り、きっとそこに到達できないのだろうという重みを感じた。

最近ゲームのサントラばかり聴いている。いつのまにかInscrypitionのサントラもspotifyに追加されていた。最近聴いているのに限らず、わたしの好きなゲーム音楽を羅列して今日はおしまい。

安心感とうつくしさ


朝ごはんとコーヒー、晴れた午前中


ボス戦曲史上いちばん可愛い


あまりにもオープニング


改めて、生身の人間が演奏しているんだなあと思った


聴くだけでなみだが


これはゲーム音楽ではないのだけれど、あまりにも星のカービィ 夢の泉の物語なのでゲーム音楽カウントです。これのおかげで音楽の原体験が夢の泉の物語だと思い出した。


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