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あなたが見ている成功はまるで階段を駆け下りる姿のようで、あなたを掴もうとする私の手をすり抜けていく。喩えば、それは人生。



コツコツと、時計の秒針が響く。

淹れたてのコーヒーから湯気が立ち上る。

多分、誰にも邪魔されない静かな時間。


この静かな時間を誰よりも渇望していて、

誰でもなく、あなたと過ごしたかったけど。

あなただけがいなくなった。


あなたと知り合って2年で結婚し、

あなたと知り合って5年で出産し、

子供たちにとってあなたは、優しく温かい父親だったと思う。

ただ、あなたはある意味で家庭を顧みずに働き、そして学び続けた。

「俺はただ、お前たちと幸せな時間を過ごしたいだけだ」

それがあなたの口癖。


あなたに理解してもらうことができなかったけど

あなたがちょっと立ち止まれば「幸せな時間」はあった。

「幸せはここにある」って。


子供たちが階段を2段飛ばしなどで下っていくと、「危ないから」と

あなたは怒っていました。

でも。

あなたも、子供と同じように笑いながら成功へ向かって駆け下りていたのだと思います。

あなたに今を見て欲しいと、何度もあなたを掴みました。

それでも勢いのついたあなたを止めることなんてできない。

いつも私の手は空を切る。

そんな気分。


あなたは金銭的にも私を幸せにしたかったのかもしれませんが、

私は、あなたがいるから幸せでした。

だけど、寂しかった。

あなたがほとんどいなくて、こうしてお別れを告げる今が、辛い。

幸せにしてやるからって私に散々言ってきたくせに、今、私は寂しさしかないよ?

笑って過ごせるようにするからって、今、私は泣いてるよ?

お願い。

平凡でよかった。ありふれた幸せでよかった。ただ私はあなたと一緒に人生を歩いていきたかった。


あなたのいない人生。

喩えばそれは・・・




お友達のほわちゃんがお話しを書いてくれて面白かったので、ボクも挑戦してみました。

ほわちゃんの方が面白いよ🦊‼


元の曲だよー

BOOTHで販売もしてるよー


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