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自分を嫌いにならない方法 2018/9/18

9/15に樹木希林さんが亡くなった。あんな風に年をとれたら素敵だな、って憧れていた人だ。

全身ガンだと告白したときに「死にゆく様を、若い人たちに見せたい」と言うようなことをおっしゃって、その時からわたしのハードディスクレコーダーの予約項目には「樹木希林」が登録された。

たぶん、わたしは彼女みたいな人間にはなれないまま、最期を迎えると思う。残念だけど・・・。

けれど、この頃ようやくわかってきたことがある。

わたしは自分のダメなところを受け入れるのが、悔しい。大嫌いだ。負けた気になる。つまり、めちゃくちゃプライドが高い。素直に「わたしが悪かった」と認めるのに、とっても時間がかかる。心の中では、本当はわかっているのに、そこに目をつぶって、時に反省したフリをしたり、誰かのせいにしたり、わたしはこういう人間なんだから仕方ないと開き直ったりしてきた。

そのくせ理想だけは山よりも高く、実力とのギャップに苛立ったり投げやりになったりする。ああもう、書いていても叫び出したくなる。ほんと、わたしってわたしって!!

けれども、希林さんが亡くなったニュースが、彼女の生き様やインタビューコメントとともに流されるのを繰り返し見ていて、ふと、思った。

ありのままを認めるしか、ないよね。どうしようもないわたしを、開き直るでもなく、人のせいにするでもなく、ちゃんと現状として認めないと。目をつぶったまま闇雲に隠すことばかり考えていたんじゃ、目指す場所さえわからなくなってしまう。

わたしは彼女みたいには最期までなれない。でもやっぱり、自分に愛想をつかしながらだって、あきらめずに最期のときまで努力を続けよう。本当の本当に自分のことを嫌いにならない、唯一の手段はこれしかない。

焦らずコツコツと。わたしも最期のときまで、あきらめないでいたい。



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