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映画感想 003 映画『THE FIRST SLAM DUNK』

賛否両論の問題作!?
色々と公開前から炎上していたスラムダンクの映画を観た!!
思うところは沢山ありますが、感想書きます!

主題は
なぜ桜木のカンチョーは見せなかったのか!?

ネタバレはもちろんしてます!

僕自身は小学生の時にアニメが放送真っ只中!
CMのブリッジが英語でかっこいい。。
そんな所から入っていきました。
勿論、東映マンガ祭りでもスラムダンクはドラゴンボールに継いで
見たいアニメの一つでした。
中学生になって、漫画を読むようになって
友達から借りた全巻を一気に読んだ。
アニメでは放送されなかったインターハイを読んでびっくりした。
その後、大人になって全巻を大人買いしてからは
何度か全巻一気読みをして大号泣していた。
SWITCHで書かれた10日後も良かったなぁ

そして、久しぶりのスラムダンク。
僕はバスケ部ではなかったし、
NBAを見るほどの熱狂的なバスケ好きでもない
バガボンドも全部読んでないし
というところでの熱狂的なファンとは言えないけど
めちゃくちゃ楽しみにしてました!
あまりネットからの情報は入れてこなかったので
炎上しているとか
声優が総入れ替えとか
どの部分のアニメ化なのかなど
全く知らずに劇場に行きました。

なんとなく予想として
SWITCHとかあったし、井上先生は
続編を描きたいのかなぁ、、、
みんな大人になってたり??
なんて思っていたもので

とりあえず、山王戦は読んでおかなきゃ!
と見に行く当日に思い立ち
家にある漫画を読みだした。

いざ山王戦を読んでみたら
あれ、これなんだっけ?
みたいなことが多く、もうちょい前から読み直そうかな。。。
海南戦で負けた所からにしよう!
ということで
桜木が「ゴリ!」とパスミスして
驚く高砂くんの顔のページから読み直した。

やはり、、面白い。。
すげぇ。。
色褪せない。。
てか、何回も読んだけど、そのたびに面白い。
陵南戦も面白い。。
合宿で2万本シュートもいいよな。。
みんなで体育館で寝泊まりしてさぁ
そんなことしてみたかったなぁ。。

なんてしみじみ読んでいたら。

あれ、もう映画見に行く時間じゃん!
うわぁ~山王戦読めんかったぁ~
これじゃあ、映画で描かれるのが多分
あれから10年後とかだから
少し入り込むのに時間かかるなぁ
あの山王戦の興奮のまま、映画見たかったなぁ

などと、少しだけ後悔しながらも劇場に足を運んだ。
高まる興奮!
暖房が利き過ぎなのか、観客の熱気なのか
はたまた自分の厚着のせいなのか
妙に暑い。。。
とりあえず、服を脱いでTシャツになる。。

始まる映画。
海が広がる沖縄。。
バスケが好きな兄弟。。
兄は事故で亡くなる。。

ちょ、え?これ何?
スラムダンクだよね?

7番?
りょーちゃん?
あ、、宮城だ!

なんて思ってたら始まる試合。。

相手は、、、
山王だ!!!!

びっくりだった。
直前に読めなかった山王戦が
まさかの映画で描かれる試合だった!
うひょ=====!!!
山王戦にすっと入っていける!
自分の予習がまさかのぴったしだったことに
興奮しながら鑑賞していく。

結果、大満足だった。。。
スラムダンクはやはり面白い。
そして、あの狭いバスケットコートを
延々とドリブルし続けた当時のアニメからの
ものすごい進化に驚いた。

たしかに、声優が全員変わったことによって
話にのめりこむまで多少時間は要した。
やはり、あのアニメから入ったものとして
マンガを読むときも聞こえてくる声は
アニメの声優陣だったので違和感はどうしてもあった。
特に気になったのは桜木の声。
桜木のキャラ的に三枚目な声を出せる人でないと。。
あの一見わがまま、勝手、横暴なふるまいは
ひょうきんで、ユーモアな声だからこそ
愛せるキャラになる、と思った。
やはりジャイアンの声だと、
単に目立ちたがりで自分勝手な男にしか見えない。。。

そして、宮城の声。
アニメの声は、小柄な宮城のキャラに合っていたし
ゴリのことを「だんな」と呼ぶ宮城の声が好きだった。

映画の声優は
全体的にみんな声が低くて、似たような印象を抱いた。
う~ん。。。

意外によかったのは、河田の声だ。
顔は丸ゴリだけにごっついし、体もごつい。
しかし、声が顔に似合わず
爽やかぁ!!
この声によって、河田のプレースタイルである
パワーだけでない、スピードやクレバーな部分が良く表現できていた
そんな気がした!


そして、なにより一番気になったのは

桜木のカンチョーシーンだ。

これ気になった方は、一緒に語り合いたい!!
なぜ気になったかと言うと
ゴリの肛門に桜木の指が刺さる瞬間
カメラはゴリ側から撮っていて
指が見えなかったのだ
勿論、漫画を読んでいる人が憶えているし
ゴリのリアクション、桜木の態勢からして
カンチョーをしたことは分かる。
しかし、本当ならお尻のアップに突き刺さる指のカット
もしくは、
ゴリと桜木を真横から撮った2ショット
が欲しいところだろう。
しかし、今回は見せなかった。
しかししかし、脳内には漫画で描かれていた記憶がある。。

家に帰ってすぐに読み直す。
あった。
ズシッ
という音と共に突き刺さる指とゴリのお尻のアップ
更には、はうっとなるゴリの目のアップまであった

では、なぜ映画ではあえて、ゴリ側からのカットのみにしたのか
カンチョーで映倫の許可が下りないなんてことは無いだろう
では、なぜ。。。

それは、
今回の映画が目指したものが、漫画のアニメ化ではなく
スラムダンクの現実化だから

そう僕は勝手に推測します。
オープニングで5人が描きこまれて動き出した時
また会えた!
そう思った人は多いでしょう。
あの大好きなスラムダンクのキャラが
スラムダンクの世界が
本当の現実のように目の前に広がる

CGを使ったアニメ―ションや
大げさな演技をしない声優たち
リアルに近い試合展開の時間間隔
音の臨場感もリアルに近い印象だった

描かれているのはあくまでもCGのアニメだし
現実でないことは分かっている
でも、キャラクターたちは本当に存在していて
自分の知らない所で、本当のバスケの試合をしている
そんな感覚になる実存感がすごかった。

それは、トイストーリーのエンドクレジットでの
NG集と近い感覚だ
トイストーリーもそれは、CGのアニメであって
現実でないことは分かるが
彼らは、このトイストーリーを撮影していて
カメラが回っていないとこでも存在しているのだ
そう思わせてくれる実存感があった。

今回の映画『THE FIRST SLAM DUNK』
そんな実存感にあふれる映画だった。
だからこそ、カンチョーはカットで割らずに
ゴリ側の一方向からしか見せなかった
だからこそ、試合会場、もしくはテレビ放送で
リアルにこの試合を見ている気分になるのだ。

そう考えれば、声優が全員一新されたのもうなづける。
アニメの声優はもちろん慣れ親しんだ声であるし
マンガも脳内では、その声で読んでいる
でも、もしスラムダンクが実写化されたらどうだ?
声は演じる役者の声に変わるだろう。。。
つまり、声が変わるということは
その声こそが、実際に存在するスラムダンクのキャラたちの
実際の声なんだ!
という感覚に近いのではないだろうか。

あ、実際生で会ってみると声違うんすね
あはは、いつもは演技してるんで実際はそんな声張り上げないですよ~
みたいな。。。
スラムダンクのキャラのモデルになった人はこの方です!
あ、たしかに顔めっちゃ似てますね
そうなんですよ~恥ずかしいですけどね~
あ、結構声低いんですね、ちょっとイメージと違う~
あ、よく言われます。顔とのギャップが良いって、、へへ
みたいな。。。

見終わった後、なぜか不思議な感覚
スラムダンクは本当に存在していたんだ!
そう思えたのは、CGのリアルな動きもさることながら

アニメとは違う声
カンチョーを見せない

こういった演出によって、感じることができた
実存感からだったのだなぁ
そう思えた。

マンガの現実化に成功!!
最高でした!

あとラストの桜木のシュートの長い無音
あれは、劇場でないと味わいきれないと思う。
大勢の観客が息をする音さへもさせない時間
耐えられーーん!ぶはぁ~~~!
となりそうな、あの時間は
劇場で見るからこそ味わえる最高の瞬間だった。。

ちなみに、僕が見た時は
頑張ったけど耐えられなかった女の子らしき声がひそひそしだして
だよね~耐えられないよね~
と思えて良かった

FIRST~ということは、SECONDもあるのか?

楽しみです!

おわり。

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