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映画感想010『哀れなるものたち』~もうこれはウィレムデフォー作品だ! ※ネタバレあり

籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し』『女王陛下のお気に入り』という変な映画を作り続ける
ヨルゴス・ランティモス監督、待望の最新作!

一度見てから、もう一回見たいなと思いながらはやひと月。。。
時間がたってしまったが、思い出しながらでも感想を書きたい!
そう思って、書き始めたが

むくむくと湧き上がってくる
ウィレムデフォーへの愛情と情熱!!!

もうウィレムデフォーの表情、一挙手一投足に感激!
ぽあ~ん、、うっとり。。。

ぎたぎたの顔、うつろな目、更に伸びたアゴ。。。最高

顔なんて、もうギッタギタに切られた痕でデコボコのボコだらけ。
刃牙の花山薫なんて、もうかわいい方ですよ。

まあ、まだ19歳だしな。デフォーに学べや。。

特に最高なのが、、

映画の冒頭。
エマストーンの死体を見つけ
そのお腹に赤ちゃんを発見。
赤ちゃんの脳ミソをエマストーンに入れて
電気を流して、生き返らせる!
その時のウィレムデフォーの

顔!!!

この最高に気が狂った人の、恍惚とした表情。
これは、ほんとに凄い!
もう頭のネジもヒューズも飛んでしまった感じ。

そして、最高の幸福を感じている表情。
もうこのままホワイトアウトして、『THE END』とクレジットが出ても
満足して帰れるぐらいの最高な表情を冒頭から見せてくれる!!!

このうっとりした表情。堪らん。。
電気のギラギラが瞳に反射して
目がウルウル、キラキラしてる‼️

最高が止まらん!

幼児のエマストーンが駄々をこねたら
クロロフォルムのハンカチで押さえつけ

胃液が出ない体に親父に改造されたせいで
食事は外付けの胃液をお腹に注入して
食後に謎のシャボン玉を発射する

駆け落ちをすると宣言するエマストーンに
無言でお金を服に縫い付ける親父っぷり

自分で麻酔を嗅ぎながら、お腹を切らせて
癌の進行具合を確かめる、、かっこいい

そして、そして、これは映画史に残るんじゃないか
ぐらいのシーンが
最後の絶命するシーン
ゆっくり息を引き取り、目が開いたまま死ぬ。。
あ、、死んだ!と分かるこの演技!!!
もう堪らん!!!

たしかに、エマストーンの演技は素晴らしかった!
ほんとに赤ちゃんの表情を見せながら
徐々に少しずつ成長していき聡明になっていく様は
もう名演!

電気がビビビからの片目白目半開き、最高

マークラファロも、くずっぷりが最高だった。
ベラに急にビンタされてびっくりしながら
一瞬周りを気にする目線の動きなんて
何回だって見れちゃう!
娼館にいるベラを叫びながら呼びながら
自分の頭の毛をむしる姿は
思わず膝を叩いて
君、いーね!
と映画館で言っちゃいましたよ。。
初対面でお股をこちょこちょしたり
最後の最後にスネ夫みたいに結婚式に
入ってきたり
いいクズっぷりでした。

ファスビンダー作品お馴染みの
ハンナシグナ演じる、船で出会う老婆も良かった!
マークラファロが嫉妬して読書するベラの本を海に捨てると
無言で新しい本を渡したり
狂ったマークラファロが海にあんたを投げる!
と宣言すると、どうぞ!やってみなさい!と
余裕で笑いながら椅子に座っている様!
素晴らしかった!

マリーブラウンの結婚が好きです

エマストーンを自殺に追いやった将軍役のクリストファーアボットも良き!
この人は目がいい。
この世の現実を生きてないといいますか
現実に焦点を当てていない様な眼差し
あの世の者が彷徨っている様な、、
そんな目をいつもする💦

ピアッシング、、いい眼だね
ポゼッサー、、いい眼だ!!!

でもでも、やっぱり
その全ての役者たちが
ウィレムデフォーのために存在するぐらい
ウィレムデフォーは活き活きと
最高のウィレムデフォーを輝かせていた!

いいねーー
あぁ、優しい父の眼差し
やっぱりこれだね!


2回目も観たけど、
やっぱりこれはウィレムデフォー映画だ!
おすすめです。

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