夏着物、まだしまわないで!9月も涼やかに着こなす方法
「もう9月か…」そう思いつつ、まだまだ残暑が厳しい日が続きますよね。せっかく美しい夏着物をクローゼットにしまうのはもったいない!今回は、9月も涼やかに夏着物を着こなす方法をご紹介します。
この写真は8/31に撮ったもの。透け感はあるもののしっかり夏着物です。
色がグレーっぽいため通年使える黄色の帯で重たくならないようにしてコーディネートしてみました。
9/1からは帯揚げだけを変えれば、
9月いっぱいは使えちゃうと思っています。今日はそんなお話しです。
夏着物で秋を感じさせるポイント
涼しげな素材を選ぶ さすがに絽や紗の着物はやめて、厚みのある麻や綿などの天然素材は、通気性が良く、汗をかいてもさらっと快適です。私は少し透け感があっても色の濃いモノなら着てしまいます。
秋のカラーを取り入れる 夏らしいパステルカラーや白っぽい感じから、秋らしい深みのある色合いにシフトしてみましょう。着物が秋っぽいものなら帯は少し淡い色にしてみるなどバランスを取りましょう。
こっくりとした赤: 楓の葉をイメージさせるような、深みのある赤は秋らしい雰囲気を出します。
渋めの緑: 緑の葉が色づく様子を表現したような、落ち着いた緑もおすすめです。
上品な紫: 秋空のような、柔らかな紫は大人っぽい印象を与えます。
小物で季節感をプラス 帯や帯締め、帯揚げなどを秋らしい色合いや素材のものに替えることで、簡単に季節感を出すことができます。
帯: 透け感のある物はやめて落ち着いた色合いの名古屋帯や、カジュアルな半幅帯などがおすすめです。
帯締め・帯揚げ: こちらも透け感のある物はやめるだけで通年使える物にシフト。
9月におすすめのコーディネート例
綿の着物に、こっくりとした赤の名古屋帯を合わせて、大人っぽい雰囲気に。帯揚げは、落ち着いた色のものを選びましょう。
単衣の少し透け感ある着物に、渋めの緑の半幅帯を合わせて、カジュアルなコーディネートに。帯締めは、三分紐にすると暑苦しくなりません
白地の夏着物なら、茶系の名古屋帯を合わせて、華やかさをプラス。帯揚げは、うすい藤色のなんかもステキ。
夏着物を楽しむためのコツ
半衿を変える まずは何はなくともこれ。夏のシマシマっぽいモノから通年仕様のものに変えましょう。長襦袢はそこまでまだ意識しなくって良いかも。10月になったら単衣に替えようか・・・くらい。(正直袖しか見えないし・・・ね)
足元は涼しく 足袋を履くと一気に夏感ゼロが消えますのでおすすめ。
日焼け対策をしっかり 日差しが強い日は、日焼け止めを塗ったり、長日焼け対策をしっかり行いましょう。
インナーに工夫を 半襟だけを付けて半襦袢でもOK。まだまだ涼しく着るのがおすすめです。また、汗取りパッドなどを活用することで、快適に過ごすことができます。
夏着物を長く楽しむためのポイント
お手入れをしっかり 汗をかいたらすぐにクリーニングに出すなど、こまめなお手入れが大切ですが、私は自宅で洗えるモノは洗ってしまっています。シーズン終わりにクリーニングをしておくと次のシーズン気持ちが良いです。
保管方法に注意 湿気や虫に注意し、通気性の良い場所で保管しましょう。
着物教室で相談してみよう
着物教室では、個々の体格や好みに合わせて、最適なコーディネートを提案してくれます。ぜひ、あなたの着物教室の先生に相談してみてはいかがでしょうか。
夏着物を工夫して着ることで、まだまだ暑い9月も涼やかに過ごせます。
ぜひ、あなたの夏の着物で、秋の装いを楽しんでみてください。
皆さんは、夏着物をどのように保管していますか?
またどんなコーディネートに挑戦したいですか?是非、教えて下さいね。
またInstagramではそんな投稿もしていますので是非ご覧下さいね。