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目指したいのは、自己治癒力

こんにちは!

前回、我が家の愛犬エルの記事にたくさんのいいね、コメントをいただき有り難うございました。みなさまのお陰様で、少し元気を取り戻してくれ、かけがえのない毎日を愛しく過ごすことができています。この文章を書いている今も、隣ででろーんと、横になっています!

皆様の温かさに、この場を借りて、御礼申し上げます。

さて、今日は最近鍼灸学校の東洋医学の授業を受けているときに頭の中に浮かんだ1つの疑問と、授業後の先生との会話からわたしが強く感じた「健康」に携わる者としての将来の夢を備忘録してみようと思います!

まだまだ勉強を始めたばかりのこの時期だからこそ、素直に感じ取れたこの気持ちを、忘れないように書き留めておこうと思います。


1.東洋医学の授業での学び。

わたしは今年の4月から、東洋医学(鍼灸)を学ぶ専門学校に通っています。

早いものでもう3ヶ月が過ぎ、授業の内容も段々と濃くなってきました。

数ある授業の中でも、わたしが特に好きな授業は「東洋医学概論」という東洋医学の思想・考え方を学ぶ授業です。たくさんの知識を持たれた魅力的な女性の先生が教えてくださっています。

東洋医学では、「健康」であるためには「気」「血」「津液」(「精」)という物質がバランスよく保たれていることが重要だと学びます。そして、それぞれに対して「不足している状態」「滞っている状態」があり、それによって体に現れる症状が変わってくるというのです。

その中でも極めて重要とされるのが「気」です。

そうです、まさに、元気の「気」です。

この「気」は持って生まれた父母からの遺伝子や、生まれた後に摂取する飲食物から作られ、身体中を巡っていると考えます。

例えば。

飲食物の不摂生や過労などにより気が不足・消耗すると、倦怠感や無気力感、めまいや慢性の下痢などの症状が出る。

過剰な感情の変化やストレスなどにより気が滞ると、胸の痛みや膨満感、頭痛、イライラしやすい、喘息、抑うつ感などが出る。

と、教科書には書かれていました。

2.対処的治療と、根本的治療。

東洋医学の授業は、わたしにとっては今までの「常識」のようなものを一度白紙にしないと頭に入れるのが難しい内容ばかりです。

ただただ必死に、先生の授業についていくべく…!板書をとっていた時です。

「…過剰な感情の変化が病気につながる…?」

この一文に違和感を覚えました。

感情の変化やストレスが原因で病気になった患者さんの施術には、この授業で習った気の病態に合わせたツボに鍼を打つ、ないしお灸をするということになります。

そうすることで、一時的に気の流れが良くなるということはわかります。ですが…

「それって、体の症状は楽になるけれど、根本的な治療にはならないのでは…?」

感情のコントロールやストレスは鍼灸師には治せません。ましてや、「気」そのものは飲食物の不摂生や過労によりバランスが乱れるとなれば、患者さん自身が、何かの理由でその改善ができない限りは、いつまでたっても症状は良くならないのでは?と思ったのです。

鍼灸師になっても、できることは対処的なことなのかな…?

それなら西洋医学の薬物治療や手術と変わらないのでは…?

症状が軽減されるだけなら、ずっと鍼灸院に通わなければならないのでは…?

そんな考えが頭を巡りました。

そして、授業が終わり礼をしたその足で、先生の元に向かいました。

3.東洋医学でできること。

頭の中に巡っていた考えを、たどたどしい言葉で先生に伝えました。

先生は反論一つせず、最後までわたしの支離滅裂な話を聞いてくださいました。

そして一言。

「その通りなんですよ。」

「……その通りなんですか!?」

驚きのあまり、つい食い気味で答えてしまいました。(笑)

「鍼灸では、その症状を軽減させる治療をしていきます。けれど、心の問題はケアできません。そして、原因となるその人の食生活や仕事などの生活習慣を変えることもできないんですよ。」

「でもね、不思議なんだけどね。体が楽になると、心も少し軽くなってくるということがあるんですよ。患者さんが、隠していた問題を話してくれるようになったり。それから、食事や生活習慣に対しては、養生のアドバイスをすることもできるんですよ。」

先生にそう言われた時、わたしの頭にはヨーガで習った「心身相関」という言葉が頭に浮かびました。

心身相関とは、「心と体は繋がっている」という考え方です。

心から生まれて体に現れた病気を、体から治療して心のステージへと戻して行く。

そして、いつか治療院から卒業できるように、生活習慣のアドバイス(養生)や心の自己コントロールのためのアドバイス、自宅でできる(セルフケア)をお伝えする。

東洋医学(鍼灸やヨーガ)には、それができるんだ!

真っ暗なトンネルの中に光が射したような感じが、したような気がしました。

4.自己治癒力を伝える。

「心の問題」には、鍼灸師としては携わることができませんが、ヨーガ療法士としては専門分野です。有り難いことに、わたしはそこにも関与できるかもしれない、と思いました。

わたしが目指しているのは、体と心を治癒に導くこと。そのためのフォローを、鍼灸やヨーガを通してすること。最終的には、患者さんがご自身の力で心身の問題を克服できるようになること。

月に何度か治療することを長年繰り返し、「はい、また次回お待ちしています!」というのは医療としてなんだか違うような気がしてならないのです。

人は、1度乗り越える力を身につけると、次に問題に遭遇した時も自分の力で乗り越える力を身につけられます。

一方、お薬や医者に頼って乗り越えた場合は、次の問題に遭遇した時、またそれらの力を借りないと乗り越えることが難しくなってしまいます。

人や薬を頼ることが悪いことというわけではないのです。わたしも、薬や医者に頼ります。その方が、即効性があり、簡単です。

ですが、生活習慣やストレスのような見えない敵との戦いは、人生100年時代を見据えると、金銭的なコスト・時間的なコストを考えても、自己成長は豊かな選択肢の1つなのかもしれないなあ…。なんて思うのであります。

「自己治癒力」をお伝えして、患者さん自身がご自身の力で乗り越えていく。その始めの一歩をお手伝いしたり、どうしても自分ではできないときのアフターフォローやメンテナンスのお手伝いができるような。学生の身で生意気かもしれませんが、開業した暁には、そんな場所を目指していきたいな…!と思います。

いつまでも患者さんが、辛い思いを抱えてわたしの所に通わなくても良いように。

生活習慣のアドバイスは東洋医学から。心の自己コントロール法はヨーガから。自宅でできるセルフケアは、両方から!

この学生の3年間という貴重な時間を思いっきり学びに費やして、到達目標をしっかりと定めて!開業までの道のりを進んでいきたいなと思います◎

5.最後に。

これからも東洋医学やヨーガだけに固執することなく。こだわりの物差しを捨て、色々な知識を取り入れながら!毎日を大切に過ごしていきたいなと思います◎

最後まで読んでくださり、有り難うございました。

それではまた、次回!

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