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からっぽ



帰り

いつも姿を見ると安心する

“ 安心する ”
その裏側は、毎日はいない
ってことなんだけど
今日はちょうどいないみたい。。

なんだか空のような心に
いつも探し求めているんだ
って、やっと気づいた

揺れ動く面々から たまに薄らとキラッと見えていたものが
徐々に表に浮かび上がってきて ようやく見えたかのように

もしかしたら、ずっと思っていたのかもしれないけど


広いのに、営みがつくった遮りで
それほど広くない視界をキョロキョロしては
どこにいてもいい、と
ただ、姿を見ると安心していられる

今日の出来事を 私の存在から脱がし解いて
ただ、神秘的な優しさに
心置きなくボーッと浸っていられる

この世界に
「ただいま」と「おかえり」の会話がなくても
成立する 一日の終わり方


私にとっての安心できる居場所
私がどこにいても
変わらず 帰る場所

私にとっての望みの居場所
暗闇の中にいても
目が、心が、帰っていく場所

優しいエネルギーに惹きつけられて
それでも一定の距離を保っていられる
還る場所




どこにいてもいい
どんな姿でもいい

ただ、居るって分かるだけでも
穏やかになることを
ただ、会えないだけで
こんなにも空になることを

思い知った
今日の帰路




不安とか
寂しいんじゃないんだけど
なんて言えばいいのか..
ちょうどいい言葉が見当たらなくて

私という存在が
分からなくなりそうで..
「ただいま」といえる場所が
分からなくなりそうで..
ちょうど 置いてけぼりにされたような

泣けないまま
しめった帰路をとぼとぼ歩く。。




いつの間にか
案内されたように
からっぽの部屋に着く

気力がなくなった私の足は
無意識の心と
折りたたまれて
居ゑに落ちた









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