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The 4th day in Seattle.

Kirklandで迎える4日目、土曜日は友人一家とSnoqualmie Falls Park(英語読みだとスノウコウミー、日本語読みだとスノカルミー)に行くことになった。途中でStarbucksにより、暖かい飲み物を調達、いざ、遠足に行った。

Kが気を遣ってくれたのだろうが、この旅は、どこに行くのも一人でと覚悟していた私にとって、賑やかな4人家族と一緒に自然の中を歩けるとても贅沢な1日となった。

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Snoqualmie Falls Parkは、映画「ツインピークス」の撮影場所として有名な滝だとのこと。残念ながら怖い映画はあまり好きじゃないので観たことがなかったが、今度友達が来るときに、一緒に観てもらおうと思う。

駐車場に近づくあたりから、霧雨が降っていて、なんだろうと思っていたが、それがすでに滝の飛沫だった。滝の大きさが想像される。そして、ほんの少し歩くだけで、絶景の滝を観ることができ、気の利いた観光スポットだった。

滝のView pointを最上階とすると、何階層か下まで道が続き、森の中を歩きやすく整備されている。せっかくだからと冷えた空気の中を散歩した。こんな大自然の中に身を委ねたのはいつぶりだろうか。枯れた大木の一部もそのままに、中が朽ちて穴が空いている。子供なら余裕で2人は入れるような幹の太さ。友人の子供たちは案外クールで、歩くことも好きじゃなさそうだったけど、私はとても楽しくて、おそらく一番はしゃいでいたのではないかと思う。

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山道には、たくさんの人がいたが、私の目を引いたのはここでもやはり、犬。
たくさんの犬が、主人に連れ添って楽しそうに、誇らしげに歩いたり走ったりしていた。

私も、もっと自分の犬を連れて旅をしたかったという想いがよぎる。

運転が苦手だから、キャスターで連れて行くのは大変だから、
忙しいから、お金がないから…
様々な理由をつけてずっと先延ばししてきた。

さっさと行けばよかったのだ。

今以上に忙しくなくなることもないだろうし、
お金はいつだって稼げるし、
運転しなければ得意にもならない。

私は、何を待っていたのだろうか。

犬なのだから14年くらいは生きるだろうという勝手な思い込みで、
もう少ししたら、フリーになったら、なんていうタラレバに流され、
犬との大切な時間を無駄にしてきた。

この旅も、自分でも予定外だったし、
アメリカに来るというのに準備は3日しかなかったけど、
行こうと思ったら、実際に来られて、大自然の中で滝を見ている。

犬が死ぬ日、犬を病院に迎えに行く前、
私は、家で泣いていた。
怖くて、自分の人生を悔いて、泣いていた。
でも、
犬のためにも元気になろう、
犬のために、笑顔の人生を送りたいと思った。
動こう。もう、後回しにする人生はやめよう。
泣いて過ごす人生も、やめよう。

そう、思ったのだった。
でも犬は死んで、一人この世に取り残されたけど
それでも、大事なことを後回しにする人生を繰り返さないように、
今、noteを書いている。

書くことで、じぶんの頭を整理している。
書くことで、じぶんの意見というものを取り戻そうと思っている。

山道を小一時間くらい歩いて、元の最上階に戻ってきた。
Kが用意してくれた簡単なランチを外のテーブルに広げて、みんなで食べる。

炭酸水のボトルに、ピーナッツバターを塗ったライスクラッカー、Kの子供が作ってくれた小さな小さなおにぎり、クッキー、りんご、みかん、バナナチップス、チョコレート、パプリカ(大きい満願寺とうがらしくらいのサイズだから、つまむのに最適)、などなど。Kが言う、いわゆる"acutual food" (そのままの食べ物=極力加工がされていない、または、見た目から食材が何でできているかわかる食物の意味)は、加工食品に慣れた私には慣れないものもあったし、火の通ったものが欲しいなとも感じたが、それでも口にすると、確かな満足感を得られる。

豊かな食卓。
地に足のついた、生活。

私は、心の中で、にも関わらずとても小さな声で、
そんな生き方ができるKを賞賛し、
こんな風に生きていきたいと思った。

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