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難波と心斎橋

難波駅の近く、天王洲アイルのような海沿い(川沿い)のレストランが出来ていた。難波には似つかない気がするものの、それでも水辺に面したテラス席があると途端にお洒落な街に見えるから不思議だ。


歩くと実感するが、大阪の人は男女問わず東京の人のそれとは異なる格好をしている。強めな雰囲気。つい先日、職場の後輩も同様のことを言っていた。みんな個性があって良い。

数年前にアメ村を歩いてた時は好みのお店がなかったけれど、散策していたら素敵な古着屋さんを見つけた。ファストファッションや新品の服を売るお店での"半額"はどうにも気が滅入るが、古着となれば話は別だ。

東京の古着屋さんよりも気になる品が多く、たくさん買っていきたいところだったが、荷物が多いため持ち帰る余裕がなく、泣く泣く諦めた。


気付くと周りには夜のお店が並んでいた。キャッチのお兄さんに話しかけられ、2年前までの歌舞伎町を思い出す。

ホストが自転車で出勤していた。東京ではあまり見ない光景、大阪ならではだろうか。


心斎橋へ抜ける。自転車の走行は禁止と書かれた看板がある商店街では、大量に自転車が走っていた。表示を見ている人はほとんどいないのかもしれない。

博労町という地名。労働に勤しみ、博打をする人が多かったことが理由なのだろうかと想像を広げる。調べてみると、江戸時代に牛馬の売買を生業としていた商人のことを"博労"と呼ぶらしく、それに由来すると言う。


一羽で999円の鶏、どうやってその価値が決められるのだろう。


昔ながらの喫茶店。"ラヴ"との間にある大きな空白部分には何が書かれていたのか、それとも昔から何もなかったのか。



知人と合流し、ビストロでイタリアンを食す。白ワインを流し込むと、身体の隅々までリセットされたような気分になる。

数年ぶりに歩いたこの街は、変わっているようで変わらない部分が多い。


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