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休憩できる私に

私は休息するのが下手だ。四十も越えて情けないようにも思うけど、三十歳までずっと『休むな、働きなさい』と言われて生きてきたので休み方も分からないのかもしれない。
「ボーッとしてたら寝れるよ」とアドバイスをもらったこともある。でも、その「ボーッ」のやり方が分からなかった。

三十一歳で夫に出会い、一緒に暮らし始め「仕事しなくてもいいよ」こう言ってもらったのは人生で初めてのことだった。
もうそれは十年以上前だがいまだに休息は下手。それでも「好きなこと、やりたいことをやっていればいい」と夫に言ってもらって、仕事に行くこともなく、のほほんと生きている。本を読んだり、無意味にSNSを徘徊したり。こうやって文章を書くのも好きだ。

出産したので少し休息はしづらくなったものの、やはり子供は可愛くて疲れる時もあり癒されることもある。保育園に入れたら楽になったし、小学校にあがったらソコはソコで大変なこともあるけどぐんぐん学んで成長していく姿は生命の奇跡を目の前で見ることができる。
おちびは私が休息したり読書していても、夫がいたら夫と二人で出かけたりゲームをしたり、夫が不在の時はお人形で遊んだり黙々と工作に取り組んでいることもある。
まだ道半ばだけれど、「何かしなくては」に駆り立てられることをやめて休息にも時間を使い、好きなものを摂取して、焦らずにのらりくらりと気の向くまま書いていきたいなと思う。
呑気すぎると思われるかもしれないが結婚するまでが身体に鞭打って無理矢理動かしていたので、もう人生の中で私は十二分に働いたのだ。大手を振って休む。

#なりたい自分

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