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日本の女性作家・歌人・漫画家

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このマガジンでは日本の女性のうち、作家・歌人・漫画家など書く描く仕事をされている女性を紹介しています。
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2020年11月の記事一覧

第15週 木曜日 作家・歌人・漫画家 祐子内親王家紀伊

第15週 木曜日 作家・歌人・漫画家 祐子内親王家紀伊

15人目の作家・歌人・漫画家は百人一首の歌人祐子内親王家紀伊です。

祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけ の きい)の生没年不詳は分かっていません。一宮紀伊、紀伊君とも呼ばれます。

平安時代院政期の日本の女流歌人で、後朱雀天皇の皇女祐子内親王の女房を務めていたことが知られています。

また両親についても確かではありません。

父親については 従五位上民部大輔春宮亮平経方の娘とも、

藤原師長

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第14週 木曜日 周防内侍

第14週 木曜日 周防内侍

第14人目の作家・歌人は百人一首の歌人周防内侍です。

周防内侍(すおうのないし)は1037年(長暦元年)頃 平 仲子(たいらの ちゅうし)として生まれます。父は「和歌六人党」の一人、桓武平氏の周防守 従五位上 平棟仲。母は加賀守 従五位下 源正職の女で、後冷泉院の女房となり小馬内侍と呼ばれた者だといわれています。

はじめ後冷泉天皇に出仕します。

治暦4年(1068年)春の崩御後は家でふさぎこ

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第13週 木曜日 作家・歌人・漫画家 赤染衛門

第13週 木曜日 作家・歌人・漫画家 赤染衛門

13人目の歌人は平安時代中期に活躍した中古三十六歌仙・女房三十六歌仙の一人赤染衛門です。

赤染衛門(あかぞめえもん)は、天暦10年(956年)頃赤染時用の娘として生まれました。

しかし、赤染衛門の母親が前夫である平兼盛と婚姻していた頃に懐胎した後、再婚先である赤染家において、赤染衛門を出産したために、実父は平兼盛との説もあるそうです。

後に、平兼盛は娘の親権を巡り、現夫の赤染時用との間で裁判

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第12週 木曜日作家歌人漫画家 相模

第12週 木曜日作家歌人漫画家 相模

第12週の作家歌人漫画家は百人一首に句がある歌人の 相模 です。

相模(さがみ)は998年(長徳4年)頃生まれたと考えられています。

実父は不詳で、摂津源氏但馬守頼光の養女。母は能登守慶滋保章の娘です。

初名は乙侍従(おとじじゅう)というそうです。

十代の頃、橘則長の妻となるが離別し、1020年(寛仁4年)以前に大江公資の妻となり、「相模」の女房名で呼ばれるようになります。

夫の任地相模

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