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誰のための「理想の子育て」なのか

妊娠6ヶ月になりました🤰妊婦生活も半分きったところです。
 
こんなnote書いてるのに、子どもが生きて産まれなかったら、どうしよう・・・と思い、怖くなりながら書いてます。
 
コロナ禍の中での出産は、正直、マイナスなことも多いと思うのですが、そんな中で大切な気づきがあったので、残しておきます。
 
✱ ✱ ✱ ✱ ✱
 
わたしは、人との関わりが苦手です。怖くなって、逃げ出したくなります。
 
でも、子育てには、たくさんの人に関わってもらって、「風通しのよい家庭」をつくりたいと思っていました。
 
それは、「家族と暮らすこと」そのものに自信がないからです。
 
親とは遠い昔に離別しました。
 
この言葉は封印していたのだけど・・・。わかりづらいので一言で言うと、虐待がありました。
 
いわゆる機能不全家庭というやつです。
 
詳細は省きますが、関心がある方は、2年前に書いたsoarのコラムへどうぞ。
 
 
自分の言葉や暴力によって、パートナーや子どもに一生消えない傷を負わせるのが怖かった。
 
そんな中、思いついたのが、逃げ場をつくることでした。
 
具体的には、
 
自分が追い詰められてしまう前に、誰かに子育てを手伝ってもらうこと。
 
パートナーや子どもとの共通の知り合いを増やして、彼らがSOSを出せる関係性を築いておくこと。

 
これらを、生き延びる術として、心の片隅にお守りとして置いていました。
 
✱ ✱ ✱ ✱ ✱
 
でも、それらはコロナウィルスによって、少し遠のいてしまいました。
 
地方でもともと社会資源が限られる中、あらゆる子育て支援拠点の閉鎖。
 
人の移動を減らし、家にとどまることが良しとされる中で、友達や訪問サービスのサポートも頼みづらい。
 
それどころか、立ち会い出産や面会もお断りになるかもしれない。

このままだったら、保育園見学も行けないかもしれない。

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何より、人との接触がしづらい時代に生まれた子どもたちに、どんな影響があるんだろうと思うと怖い。
 
幼少期には、人とのふれあいが大切だからこそ、悪影響が気になってしまう。
 
将来、人に頼れずに、追い詰められやすくならないかな、とか。
 
実は、つい最近まで、そんな風に未来を憂いては、打ちひしがれてました。
 
✱ ✱ ✱ ✱ ✱
 
そんな中、少しでも気分転換しようと、たまたま見たドラマ「コウノドリ」にハッとさせられました。
 
「コウノドリ」は、いろいろなお産をテーマにした、病院が舞台の物語です。
 
一作目のどこかの回で、絶対に助産院で出産したい妊婦さんが出てて。
 
急に状態が悪くなって、大きな病院で帝王切開することになったんだけど、それがどうしても受け入れられない。
 
おなかを痛めて産まないと、立派な母親になれない、と。
 
そんな妊婦さんに対して、ずーっと見てきてくれてた助産院の助産師さんが、こう声をかけたんです。
 
「あなたはどうして頑張っているの?赤ちゃんのため?それとも自分のため?」
 
✱ ✱ ✱ ✱ ✱
 
それがすごく突き刺さりました。

誰のためなんだっけ?と。
 
わたしにとって、風通しのよい家庭をつくることは、リスクヘッジのためだったはず。
 
いつの間にか、それが「理想の家庭」に変わってしまっていました。
 
家族を守る術のひとつだったはずなのに。
 
いつから、こんなにしがみついていたんだろう。
 
きっと、このまま理想にしがみついていたら、子どももきっと息苦しくなっていたんじゃないかな、と思います。
 
親の良かれと思ったことに、押しつぶされてしまう。
 
願いが強すぎるのも、よくないな。
 
✱ ✱ ✱ ✱ ✱
 
これから先、何がどこまで、どのくらいの期間、影響が出るのかわからないけれど。
 
もともと手段のひとつでしかなかったなら、環境に合わせて、手段を練り直していこうと思います。
 
人と会うことが制限される中でも、工夫できることはあるかもしれないし。
 
わたし自身がストレス溜めない術も、これからたくさん見つけていこうと思います。
 
ストレスが少しでも減れば、誰かにぶつける可能性も下がるはず。
 
ベターな選択を手探りで積み重ねていけたらと思います。
 
✱ ✱ ✱ ✱ ✱
 
ただ、この考え方を、誰かに強制したいとは思っていません。
 
自分で工夫することは、時に「強者の理論」になりかねない。そんなの、息苦しいもんね。
 
わたしを含めて、全てのご家庭が自分たちの工夫だけで乗り切れるわけじゃないし、なにかしらのセーフティネットは必要です。
 
どんなセーフティネットがあれば乗り切れるのか、ひとりの当事者として考える期間にもできればと思います。
 
ソーシャルワーカーの端くれでもあるので、しんどい気持ちを抱えている人とたくさん接しているし、「コロナと共存」なんて言葉、当分言えそうにない。
 
でも、みなさん、いっしょに生き抜いていきましょうね。またいつかお会いできたら。
 
安心して触れ合える時が来たら、ぜひ子どもを抱っこしてください。

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