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運命への挑戦~ing -わたしの物語ー

🍀 まるでドラマのような三代記
🍀
運命への挑戦 ~ing


<1章> 運命のはじまり (4)    


  暗中模索の日々 ~女性グループとの出会い~

新たな暮らしへの取り組みは、まず、行動することからはじめてみました。
長野県の東部にあるこの地域は、平成9年(1997)に北陸新幹線・佐久平駅が開通する前は、上田市が東信地域の商業圏として栄えていました。(当時は長野新幹線)
そこで、自社開発の土づくり資材の可能性を知るために、まず、上田地域で動いてみました。

上田市は、様々な女性グループが育っている地域で、農業資材として相談すると、女性の農業グループの数人を紹介していただけました。今でいう農協女性部の方々だと思います。
人伝えに知り合った方々は、当時から安心安全の取り組みをしていて、生ごみ堆肥の作り方を見せてくださることもありました。

自営業を営みながら水稲や野菜の栽培をされている方を訪ねると、家のすぐ前で育つ野菜を見せてくださりながら、思いがけない話がありました。
「これは、家で食べる野菜だから、消毒はしていないの。
 出荷するのは、どうしても消毒なしでは作れないから分けているのよ…」と。

家庭菜園と農業生産を分けて考えることはあっても、農業生産をする中で自家用を分ける意識に想いが向いていなかったため、思いがけない会話でした。
今思えば、普通に受け取れることですが、当時は、ショッキングな気づきでした。
「安全な作物の栽培」
生産の現場で感じた最初の想いは、心の奥深く残るものでした。

消費者は、春、菜の花が咲いてチョウチョが舞う光景を笑顔で見ても、近くで穴だらけになるハクサイやキャベツとアオムシの存在には気づけません。
農業という世界に足を踏み入れた最初の発見は、生産と消費にある"理想と現実のギャップ"でした。

ケ―ルとアオムシ食害

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