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運命への挑戦~ing -わたしの物語ー

🍀 まるでドラマのような三代記
🍀
運命への挑戦 ~ing


<1章> 運命のはじまり (5)    


  プロから学ぶ ~初めての圃場見学~

遅い出発で農業を知ることには、膨大な時間が掛かりそうでした。
基礎を学ぶことは必須でしたが、栽培を知ることだけでなく、目の前にした自社の資材を知ることも優先されました。
何も知らないのでは、販売に結びつきません。
どんな原料でつくられ、どんな効果があるのか…。
どんな使い方をするのか、効果的な施用量と施用法を検討する必要もありました。
また、継続するために販売のノウハウを身につけ、経営を知ることも必須でした。
あれもこれも考えると混乱するだけ。まずは、父が取り組んでいることから学び、同行できる所にはついて行くことにしました。

ちょうどそのタイミングで、日本土壌肥料学会が長野県で開催される通知をいただき、父と参加することにしました。
上田市での講演内容はまるで憶えていないのですが、大型バスに乗り合わせ、小諸市のレタス畑の見学をしたことをはっきりと思い出します。

参加者は、日本土壌肥料学会会員、農業研究機関、農業技術指導員、肥料メーカーなどの方々で、私にとってはすべてが初めまして…です。
畑では「レタス緑芯症」が激発生していて、出荷できないレタスを切ってその症状を見せてくださいました。
レタスの株元に当たるクラウンの部分に、緑色の腐りが入る症状です。
レタス緑芯症は、近年も産地での発生を耳にしますが、当時、初発した長野県で病名が決まったばかりで、原因と対策を検討していた新病害でした。

興味津々の私は、目の前で視て、写真に撮ることに集中…。
思えば、あれから圃場試験を欠かす年はなく、生産現場を訪ねる暮らしを続けています。
平成8年(1996)…、初めて専門家の中で作物を学んだ圃場検討会でした。


 👉 プロから学ぶ ~長野県施肥改善部会~


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