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子どもへの言葉。

皆さんは子どもにどんな言葉をかけていますか?

今回は子どもへの声かけや、
思わずいってしまう言葉のメリットデメリット
などについて書いていけたらと思います!

※私はまだ自分の子を産んで育てたことはありません。
ここに書かれていることが正解ではないです。
保育士という仕事をする中で勉強し、
何十人もの子とふれあい、
保護者さんと話をするなかで、
得た知識と考えをもとに書いています。
参考程度に見てください。


子どもに言う言葉で気をつけていること

子どもは発達によって、
理解できる言葉に差があります。
みなさんも1歳児と5歳児、小学生などで言い方を工夫するのではないでしょうか?

どう言ったらわかりやすいかな?伝わるかな?

特に叱る時には、
しっかり伝わってほしいものですよね。

しっかり伝わるために、
私が普段意識していることを挙げていきます!

①肯定語で話す

例えば
「片付けしないと、次遊べないよ」
「手繋がないと、歩けないよ」
などなど。

これは子どもに限らず大人でもそうですが、
否定が続く文章は肯定文よりも理解がしにくいのです。

▶︎「子どもなら、できないわけではない」
▶︎「子どもなら、できるはずだ」

どちらの言い方がわかりやすいでしょうか?

おそらく後者の方が
わかりやすい方が多いのではないかと思います!

子どもも、否定語を続けて言われるよりも、
肯定語を言われたほうが理解がしやすいのです。

なので最初の例も
「片付けしてから遊びにいこう」
「歩く時は手を繋ごう」
と言うとわかりやすく、伝わりやすいです!

②脅すことはしない

よく使われるのが「鬼がくるよ」「おばけがくるよ」ですよね👻

これは季節の行事で使う表現ならいいと思います!
(ハロウィンや節分など)

ただ脅しで使うことは、私はしません。

理由は3つあります!

▶︎理由1:「怖い」しか伝わらない
脅しを使う理由が誰しもあるはずです。
例えば「着替えないと鬼がくるよ!」
本当に伝えたいことは「着替えてほしい」なのに
子どもにメインで伝わることは「鬼がくること」「恐怖」です。

この伝え方を続けると、子どもの中で
着替え=鬼が来る=怖い
の式が成り立ってしまい、
積極的に着替えたい!という前向きな気持ちは
生まれにくくなるかもしれません。

「怖いから着替えてほしい」のではなく、
「出かけるから着替えてほしい」のです。

脅すと子どもは手っ取り早く動いてくれるし、
泣いてるから理解したようにも見えますが、
結果なにも伝わっていません。
毎日何回も言うことになります👹

▶︎理由2:子どもに嘘を重ねているから
「鬼」や「おばけ」は大人が変装して見せない限り出てきません。
子どももいつまでもバカではないので、
そのうち「親が自分を脅している」ことに気づきます。

みなさんは、自分に何度も嘘をついて脅してくる人のこと、好きですか?

「なぜ」「どうしてほしいのか」の本質を
子どもにしっかり伝える方が難しいし時間がかかります。
でもそのほうがずっと真摯だと私は思います。

▶︎理由3:泣いて満足するのは大人だから
脅すと子どもは恐怖を感じます。
泣く子もいるでしょう。

子どもが泣くと、
「自分が怒ったことが伝わった」
と大人は思ってしまうことが多いと思います。

でも、子どもの「泣く」って、全身全霊なんです。
泣いている間に理解する余裕は
あまりないかもしれません。

さらに追い討ちをかけるように
「ごめんなさいは!?」と強要すると、
「泣いて何言われているか意味わからないけどとりあえず言っとかないと怖い」と思う子もいます。

しっかり伝えたいことならば、
「泣くこと」よりも「理解すること」
を大切にしたいですね。

③Iメッセージ(アイメッセージ)で伝える

これは簡単で、「私」を主語にして話すだけです!
反対によく言われているのがYOUメッセージ(ユーメッセージ)。

そもそもIアイメッセージとは

アメリカの臨床心理学者トーマス・ゴードン氏が「親業」という著書の中で提唱した技術

のことで、コーチングにも活用されます!

たとえば
「早く片付けなさい」はよく見ると
「(あなたが)早く片付けなさい」
ですよね。これはYOUメッセージです。

同様に、「着替えなさい」「早くしなさい」などなども。
思わず日常でYOUメッセージを多用してるのではないでしょうか?

Iメッセージに言い換えるならば
「(あなたが)早く片付けなさい」
→「片付いていないと(私が)イライラするから片付けてほしい」
となります。もちろん言い方はさまざまです。

ここで気づいてほしいのが、
普段YOUメッセージを使う時は、
相手を非難したりコントロールしようとする時ではないでしょうか?

Iメッセージには、自分の思いをのせるので、そこに相手の非難やコントロールする力はありません。コントロールしようとしてIメッセージを使う場合は別ですが…これは良いものではありません。

そしてこのIメッセージ、自分を知るという点でも子育てに役立ちます!

子育て中、バタバタしている中でイライラすることも多々あるかと思いますが、Iメッセージにすることで、自分がどういう場面にイライラしやすくて、どういう感情が生まれるのか。それがわかるようになる人もいます!

例えば片付けの場面を例にとると、
「おもちゃを踏んで痛いことがイライラする」
「綺麗じゃないと落ち着かない」
「後で旦那に『片付いていない』と言われることがムカつく」
「子どもが寝た後片付けるのがめんどくさい」
など、その人によってIメッセージの内容が変わってきます。
そうなると子どもにかける言葉も変わってきますよね!

さらに掘り下げると、
なぜ「痛いとイライラする」「綺麗じゃないと落ち着かない」のかを知っていくと、実は過去の生育歴やトラウマに繋がる場合もあります。

もしくは、実はイライラしなくても大丈夫だった!なんてこともあります。自分を客観視することになり、イライラが落ち着きます(経験談)

④見通しを持てるような言葉をかける

子どもにだって子どもの予定があります。
「この絵本をもっと見る予定だったのに!」
「次はブランコをするつもりだったのに!」
そういう心残りがあると、
「帰ろう!」「片付けよう!」と言っても
「いやだーーーーー!!!」になります😭

なので、公園に行って帰る時間が近づいてきたら
「あと何回滑ったら帰ろうか?」「もう少しで帰る時間だけど、あとどれで遊んだら帰られそう?」など、次に何があるかわかって見通しが持てる声をかけると、すんなり帰ったり片付けたりできるときもあります!
(毎回ではないです(笑))

正直、毎日のルーティンでも、
子どもは見通しを持って動けないことのほうが多いです。
目の前の楽しいことを優先していまうのです。
大人も、子どもも、
気持ちよく切り替えるために、見通しは大事ですよね😊

⑤「ごめんなさい」を最終目標にしない

子どもを叱った時
「ごめんなさいは!?」
と言わせることはあまりしません。

「今のは『ごめんなさい』だと(私は)思うな」
と言うようにしています。

「ごめんなさい」は
「悪いことをしてしまった、申し訳ない」
という気持ちを表した言葉であって、
思っていないのに言う言葉ではありません。

そして理解しているかよりも、
言ったか をより大人が意識しまって
言うことが最終目標になりがちです。

その途中の「理解する」段階を忘れてはいけないですよね。
「ごめんなさい」を聞いて納得するのは大人です。
子どもをメインで考えるのならば、
大人の納得よりも子どもの理解の方が大切だと私は思います🤔


結局は 対「人」

私の記事で何度も言うのですが、
子どももやはり「人」なのです。
「子どもだから」というのは、
子ども自身の行動に対して、大人が思うことであって、
大人から子どもに対して「子どもだから」やっていいことって、
ほとんどないと思います。

今回の内容、対大人にも活用できる部分も多いと思うので、
日々の人との関わりの参考にしていただければと思います😌


ここまで読んでくださり、ありがとうございました🙇‍♀️!

今日も1日おつかれ様でした!
明日がまたステキな1日になりますように!

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