記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【レビュー】世界で記録的大ヒット中「インサイド・ヘッド2」を観てきた

ピクサー最新作「インサイド・ヘッド2」がついに日本でも今月1日に公開されましたね。
「インサイド・ヘッド2」は世界で記録的大ヒットしているみたいです。
CNNによるとこれまでアニメ映画歴代一位だった「アナと雪の女王2」(2019年)を抜いたとの事。

凄い!快挙!!
そして私も先週の31日にIMAXで観てきました。

@池袋グランドシネマサンシャイン

今の時期酷暑で不要不急の外出はしたくなくなります。
けど大好きなピクサーの最新作を観れるなら、どんなに暑くても映画館まで行っちゃうのがファンというもの。
しかもその日は上映時間直前、外は落雷の超悪天候笑
雨が降る前に早めに映画館に入っていたので、なんとか最悪の事態から逃れることができました。
そんなこんなでまず「インサイド・ヘッド2」初見の簡潔レビュー6つ。

1.作品が第一に伝えているメッセージは誰もが素直に受け止めたくなるので皆一度は絶対観るべき。
2.前作同様他のピクサー作品よりも圧巻させられるシーンが多く超見応えあり。
3.大人気な「トイ・ストーリー」、「リメンバー・ミー」と比べると脚本満足度はちょっと低め。
4.パンフレットも是非買ってください。
5.アクションシーンが少ない為無理してIMAXで観なくても普通のスクリーンでも楽しめます。
6.ピクサー映画が大好きなら是非自分の好きな映画館のIMAXで。

前回「インサイド・ヘッド2」を楽しむ為の見どころをまとめた記事を載せていただきました。

これと比較して今作品の良かった点と残念だった点をあげて評価と感想を書いてみました。
既に作品をご覧になった方は一読して共感してくださったら嬉しいです。
まだ観てない方はここから先はネタバレを含みます。
なので作品をご覧になってから読むことをおすすめします。





視点①:[新キャラ登場]新しい4つの感情達+新キャラ出現により、ヨロコビ達はどう試練を乗り越え成長するのか


まずヨロコビ達は新しい感情の登場によりどう試練を乗り越えて成長したのか。
シンパイからライリーの頭の司令部の外に追い出されたヨロコビは、最終的に「記憶の外れ」に行きつきます。
「記憶の外れ」に来たヨロコビは、過去に「保護システム」で排除したライリーのネガティブや恥ずかしい思い出に触れ、昔の苦い思い出達もライリーにとっては大事な一部で、ライリーらしさを取り戻すにはヨロコビが捨てた思い出も必要なのだと気づくのです。
このヨロコビが気づくシーンが今作品の肝。

皆誰もがネガティブな思い出を記憶から消して、なかったことにしてしまいがちです。
しかし本当の自分らしさでいるためには情けない自分も受け入れること。
冴えないところも自分を愛して生きること。
これがこの作品が伝えたい一番のメッセージでしょう。

新しい感情達の中で一番ハズカシが古い感情達の味方でいてカナシミを助けたていたのも納得。
恥ずかしい感情はポジティブな思考から生まれる感情なはずだから、サクセスストーリーにさせる為にハズカシをキーマンキャラにしたのも理にかなっていますね。

ザ・ハリウッドリポーター・ジャパンから

感情達の描き方は凄く良かったのですが、予告動画に出てきたランスとブルーフィーとポーチの出番が記憶の保管庫に登場しただけなのが惜しい。
しかもおちがポーチの口からのダイナマイトで司令部に帰れたという。
ディズニー特有のトントン拍子で上手くいくストーリー展開感はここで出ていました。
トイ・ストーリーみたいにこのサブキャラ達がちょっと癖が強くて厄介者だったらもっとこの作品は面白くなっていたはず。


視点②:[ライリーの成長]高校生のライリーが思春期のストレスとどう向き合っていくのか


今作で一番残念だったのが、ライリーの成長はあまり描かれていなかったことです。
感情達はネガティブな思い出も受け入れた「自分らしさの花」を司令部に取り入れました。
新しい「自分らしさの花」を脳の司令部に取り入れたライリーが我に帰る描写がありましたが、ストーリー中のライリー自身の変化はそこだけなんですよね。
思春期の葛藤からの身勝手な行動ばかりでライリーのいいところが特になし。
前作はもっとライリー自身の振る舞いの変化と成長が見れただけに勿体無い。
今作は前作と比べて脚本が雑に感じてしまいました。


視点③:[ライリーの脳内の変化]前作と今作でライリーの脳内の司令部の外はどうアップデートされているのか


最後はライリーの脳内ですが、この点においては素直にいくつものシステムが追加されていて凄かった!
特に「信念の泉」の映像の美しさに圧倒され「皮肉の裂け目」が出てきた時は虚をつかれました。

ザ・ハリウッドリポーター・ジャパンから


今作品も映像のクオリティの高さについ自分の頭のシステムはどうなっているのだろうと想像してしまいます。
あと古株の感情達5人が同じ部屋で5つの小さい仕切りのベッドに寝ているのが一番可愛かった。
ここが今作品の一番の癒しのシーンですね。

アメリカのアニメーションマガジンにコンセプトアートが少し載っていますので気になる方はこちらも。


以上が私の「インサイド・ヘッド2」の感想とレビューです。
全体的に新キャラを増やしすぎてしまったかなと。
ストーリーの尺の長さと登場人物とキャラクターとのバランスが合っていれば、もっと作品の完成度が高くなっていたでしょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?