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教員を辞めます。

こんにちは!
小学校教員のめぐみです。

この度私は、3月末をもって教員を退職することにしました。
私の中では1年ほど前から退職を考えていて、夏頃には心が決まっていました。

教育という分野は今でも大好きで、子供たちと関わることも楽しいです。
これからも、子供たちの役に立つ仕事がしたいという思いは変わりません。

でも、役に立つと言ってもどう役に立ちたいのか?
考えれば考えるほどに、私は教員を辞めた方がいい、辞めたいという思いが強くなっていきました。

教えることが多い

教員の仕事は、子供たちの成長に寄与するということです。
でもそう一言で言っても、実は色んな側面があると思うんです。

子供たちの学力を伸ばす。
コミュニケーション力を育てる。
集団適応能力を育てる。
生活習慣を身につけさせる。
自己肯定感を育む。
などなど...。

日本の教員くらいなのかもしれませんが、公教育の教員は、子供たちの全人格的な成長に携わることが求められます。
学力も伸ばしつつ、集団性も高めつつ、自信もつけさせつつ...といったように。

そして小学校教員は特に、多くの教科を受け持ち、子供たちに次から次へと教えていきます。
国語、算数、社会、音楽、家庭、体育などなど。

最近ではこれらに加えて、ICT教育もあり、外国語の授業もやらなくてはなりません。
他にも食育やら学校行事やらクラブ、委員会やら...。

中学や高校の教員なら、受験対策や進路指導があるでしょうか。
数えきれないほど多くのことについて、「これが大切だよ。」「ここを理解しよう。」「これを頑張ろう。」と手を替え品を替え子供たちに教え、子供たちを鼓舞して引き上げるのが仕事です。

でも私は正直、心のどこかでずっと「人生において大切なことなんて、そんなに多くないでしょ。」って思ってしまっていました。

大切なことは多くない

大切なことは、人生で困難があっても負けないで、力強く生きていけること。
自分の人生これで良いんだと深く納得して生きられること。


これだけじゃないだろうか。
どうしてもそう思ってしまうんです。

テストの点数なんかどうでもいい。
通知表の評価なんかどうでもいい。
音読が苦手でも、分数の割り算ができなくても、跳び箱が飛べなくても、音痴でも、絵が下手でもいい。

そんなことは重要なことじゃない。
人よりできないことがあっても、苦手なことがあってもいい。
そんなことに一喜一憂しないでほしい。

そう思うからこそ、子供たちのテストの点数をつけることが嫌いでした。
通知表の評価をつけるのが嫌でした。
宿題をやってこない子に注意するのが苦痛でした。
みんなと同じことができない子に、同じことをやらせようとするのも苦痛でした。

私はもっと、子供たちが力強く人生を生きていけるようになるための手助けがしたい。
子供たちのキラキラした、一つとして同じもののない個性が輝くのを見ていたい。


そういう自分の価値観にハッキリ気付いた時、学校ではなく別の場所から子供たちをサポートしたいと強く思うようになりました。

こんな考えをもつ自分の居場所はどこかにあるかな?って、既存の世の中を探してみたけど、見つかりませんでした。
世の中に見つけられないなら、自分で作っちゃおう。
そう思ったので、独立しようと決めました。

もちろん、教員になったからこそ、教員として働いたからこそ今の自分があるので、教員になって本当に良かったし、後悔は1ミリもありません。
教員生活には本当に感謝です。

子供たちにも、保護者の方々にも、同僚の方々にも、たくさんの学びをありがとう!と言いたいです。

でもこれからは、別のことをしたい。
学校ではなく違う場所で、子供たちや親御さんをサポートしたいです。

どんな形になるかは、まだハッキリとは分からないけど、自分の感覚だけを頼りに進もうと思います。

人生は一度きり。
やりたいことを思い切りやろう!

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