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「答えを教えてほしい」にどう応えるか

2024年になりましたね。
新NISA制度が始まって、日経平均株価が連日のようにうなぎ登りで、投資についての記事や投稿が溢れているように感じます。

「あれ、Megumiさんが投資の話?」と思った方。
安心してください。この投稿で、NISAや資産運用について考えたいわけではありません。
ただ、とても分かりやすい例えかなと思ったので、続けます。

あなたが、これから投資を始めるとします。
その時に知りたい情報ってどんなものがあるでしょうか。

どの証券会社で口座を開設するのが一番得か、どの商品をいくら買ったらいいのか、そういった具体的な答えを知りたいという気持ちが大きいのではないでしょうか。

逆に、そもそもの経済の仕組みや投資信託とは何か、どのように株価が動いていくかのキーとなる指標などを説明されたとしても「そんなことはどうでもいいから、儲かるためにはどれに投資したらいいの?それを早く教えて!」という気持ちになるのではないでしょうか。

何かを始めるときに、すぐに結果につながる「答え」を教えてほしいと思う人は多いはずです。

そうでなければ、こんなに世の中にハウツー本が溢れてはいないでしょう。

でも、なんでその答えを導きだしたのか、どうしてその答えが良いと考えるのかという土台の部分が大事だと思うのです。
答えの後ろにある、その哲学や原理原則のような考え方を理解することに比重を置きたいなと思います。
そうすれば、今ある答えが必ずしも最適な答えではなくなった時でも、状況に応じて新たな答えを判断することができるし、まったく違う状況でも応用して考えることができます。

だけど、土台となる考え方を理解するのは遠回りなような気がするのか、なかなかそれが重要だと思ってもらうことが難しいです。果たして、どうやったらそのコアの部分を理解してもらうことができるのか、いつも頭を悩ましています。

さて、このたとえで本当に伝えたかったことは、子どもの声を聴く取り組みを拙速な形で拡大しないようにするにはどうしたらいいかということです。
「何を子どもに聴いたらいいですか?」
「どのようなやり方で実施したらいいですか?」
と質問されることが多いです。

でも、子どもの声を聴く取り組みに正解はありません。
本来は、子どもの権利をしっかり理解して、子どもを傷つけることなく、目の前にいる子どもたちをエンパワーするような取り組みが求められます。

学校教育でも「正解を覚えるのではなく、正解のない問いを考え続けることが大事」というけれど、それは時間がかかること。

一方で、今、ゆとりがない中で、すぐに成果を求められる中で、物事を新しく進めていくのは大きな挑戦であると思います。

すべてのひとに当てはまる万能の「答え」がない中で、何を大事にしていくかという根底にある価値観を共有していきたいなと思っています。



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