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「学童に行きたくない」発言から考えた小学校低学年の放課後の過ごし方

去年の今頃の私。

1ヶ月半後に迫った長男の「小1の壁」に少しだけ怯えるものの、民間学童と学校併設学童の申込が完了して、長男の放課後問題は無事に解決したと安堵していました。
さらに、次男が通う保育園への三男の入園が決まり、着々と準備が整っている手応えがありました。


コロナ前は、18時頃職場を出て駅までダッシュ!18時半の保育園迎えギリギリ(か遅刻)の生活だったので、長男が週5日学童で過ごすのは決定事項でした。

詳しくはこちらの連ツイ

それなら、放課後を少しでも有意義に過ごしてほしいと意気込んだ私は、次のようなプランを立てました。

・週2日→民間学童でアクティビティをする
・週3日→学校併設学童でひたすら遊ぶ

そして、年長の夏前から民間学童の情報収集を本格化し、10月頃から土曜日に体験授業や説明会に参加しました。

民間学童は、オールイングリッシュのところ、レクリエーションを提供してくれるところなど、それぞれ特徴があります。
うちは最終的に、長男本人が「ここに行く」と言った、速読やパズル学習に力を入れている民間学童に申し込みをし、4月からの新生活を待ちました。

そして迎えた入学式…のはずが、新型コロナウイルス感染症対策の休校や隔日登校措置で学童に通えない日々が続きました。

7月に入り学童が再開。

「長かったー!やっと仕事ができる」と安心したのも束の間、2回ぐらい民間学童に行ったところで、長男が「もうあそこには行きたくない」と言い出します。

なんで?楽しいんでしょ?と焦る私。

長男「(学校の)授業の後に、また(民間学童の)授業は疲れる。まさか、学校の後に行くと思わなかった」

!!!

衝撃を受ける私。

よく考えれば、民間学童の体験に行ったときは、長男は学校の授業が何かも分かっていない状態でした。さらに、土曜日(休みの日)に行ったから楽しかったんだということがわかりました(涙)

その後、長男の話を聴いて話し合い、民間学童はやめ、週に1〜2日は学校併設学童にも行かず、自宅で過ごすことになりました。

▼子どもが自由に過ごせる時間が重要

学童で、学童の枠の範囲内で、友達と一緒に遊ぶことは、うちの長男にとっては「自由に遊ぶ」ではないそうです。
(注:もちろん学童で自由な時間を過ごせるタイプの子どももいると思います)

一人で自分の頭の中にあるイメージを工作やお絵かき、LEGOやLaQをしたり、自分で漫画やテレビを見たり、ゲームをしたり、アスレチックで身体を動かしたり。

大人がお膳立てした遊びではなくて、本当に自分の心(気持ち)と頭(想像力)から湧き上がってくる行動をしたい。それが長男にとっての遊びであり、疲れを癒す時間でもあるようです。

私は長男とのこの一連のやりとりで、「子どもにとって、自由な時間を過ごしながら遊んだり休んだりする時間はとても重要だ」ということを、身をもって実感しました。

国連・子どもの権利条約でも子どもは休んだり遊んだりする権利があるとしています。

子どもの権利条約 第31条
休息・余暇、遊び、文化的・芸術的生活への参加

1.締約国は、子どもが、休息しかつ余暇をもつ権利、その年齢にふさわしい遊びおよびレクリエーション的活動を行う権利、ならびに文化的生活および芸術に自由に参加する権利を認める。

そんなわけで、我が家の子育てのひとつの方針として、誰かに管理されたり強制されたりするなかで遊ぶのではなくて、主体的に自分で考え、自分で選び、自分で動く時間を少しずつ増やしていこうと考えるに至りました。

子どもが主体的に過ごす時間を増やしたいから、習い事も1つだけ。

中学受験も視野に入ってはいるものの、今のところ塾に行く予定はありません。

長男が「学童に行きたくない!」と言ったことで、私自身「子どもには遊ぶ権利がある」と頭では理解していながら、放課後を無駄にダラダラ過ごしてほしくないと心のどこかで思っていたことが露呈しました。

ここでいう遊びには目的がありません。
目的がないということは、何かを達成するためだったり、誰かに与えられコントロールされたりするものではないということ
です。

子どもが自然と生み出し創造する遊びを大事にしたいと改めて思っています。
それと同じぐらい、休息も大事にしよう…と反省もしています。
いつも「早く!早く!」と急かしてしまっているので…。

▼子どもの自由な時間と親の働き方を両立させるには?

長男が小学校終わりにそのまま自宅に帰ってくる日は、夫婦のどちらかが自宅にいるようにしています。

親は在宅勤務をし、長男は自分でおやつを食べたり遊んだりゴロゴロしたり…基本的には「同じ空間にいる」ぐらいの距離感です。

※「アイス食べてもいい?」「お腹すいた!何か食べるものない?」のように話しかけられることはままあります。

長男が親の会議予定を把握できるように、毎日ホワイトボードにバーチカルでスケジュールを書いています。

放課後を自宅で自由に過ごすこのスタイルは、在宅勤務のおかげで成り立っていると言っても過言ではありません。

週3学童、週2自宅で放課後を過ごすやり方で、長男はひとまずまわっています。

ただ、1年後には次男も小学生になるので、その時にはまた新しいやり方を子どもたちと話しながらつくっていくことになるんだろうなとぼんやりと考えています。

子どもの気持ち、親の気持ち、どちらも大切にしながら、家族でその都度話し合っていきたいと思います。

追記:
子どもの権利条約ってなに?という方はこちらをご覧ください。

②【もっと知りたい方向け】国連子どもの権利条約のなかの遊ぶ権利について、条文の解説を読みたい方はこちら↓
子どもの権利委員会・一般的意見 17 号
休息、余暇、遊び、レクリエーション活動、文化的生活および芸術に対する子どもの権利(第 31 条)

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