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ドナルド・ヒルマン写真展:失われた日本の心を写し出す

モノクロ写真に宿る、心の温もり
 友人から誘われて、ドナルド・ヒルマンさんの写真展を訪れました。ヒルマンさんは、日本全国47都道府県を主にローカル線やバスを使って旅をし、途中下車しながら、日本の田舎の風景や人々をモノクロ写真で撮り続けてきた写真家です。懐かしい昭和を思い出しました。

旅の記録、そして心の記録
 写真展会場には、ヒルマンさんの旅の記録とも言えるモノクロ写真が数多く展示されていました。そこには、都会の喧騒とは無縁な、日本の田舎の素朴な風景や、そこに暮らす人々の温かい笑顔が写し出されていました。

言葉を超えた共感
 ヒルマンさんは、日本語も話せる温厚な方で、写真展会場で来場者と気さくに話していました。彼の言葉には、日本の田舎への深い愛情と、そこに暮らす人々への尊敬の念が溢れていました。

モノクロの力:心の深淵を映し出す
 カラー写真だと、見た目の美しさにばかり目が行ってしまい、被写体の心の深淵まで写し出すことができないと思います。
確かに、モノクロ写真は、色彩の情報がない分、被写体の表情や仕草、そしてそこにある感情をより深く感じさせてくれます。ヒルマンさんの写真は、まさにその言葉通り、被写体の心の深淵まで映し出したような、深い感動を与えてくれるものでした。

失われた日本の心
 日本は、高度経済成長を経て、物資的に豊かになりました。しかし、その一方で、心の豊かさは失われてしまったような気がする、と私は思います。
ヒルマンさんの写真は、そんな失われた日本の心を取り戻してくれるような、温かい光に満ち溢れています。

写真展の情報
 ドナルド・ヒルマン写真展は、明日21日まで、ルーニー241にて開催されています。心温まる写真を見たい方は、ぜひ足を運んでみてください。

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