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私の原点 ミュージカルCATS 40周年

今週catsは40周年。
そんな訳でイギリスをはじめcatsファンは大盛り上がり中です。

かく言う私も、catsはファンと言うよりもはやバイブル(アブナイ)。

人生初ミュージカル

子供の頃、日本初演の舞台がとても評判で騒がれていて、何しろあのポスター(真っ黒な中に猫の目だけが描かれている)のインパクトですよ。

どうしても行きたくて、でも子供のお小遣いで貯まる金額でもない高額チケットを、親に頼み込んで数ヶ月分のお小遣い前借りにしてもらって観に行った、初ミュージカル。

衝撃でした。

そして、その瞬間からcatsは私の人生の師匠のようなものに。

猫目線で作られた会場、回る客席。
通路にまで出てくるネコたち。

どれもが想定外規格で、子供サイズのハートでは受け止めきれず、その後何日も眠れませんでした。

胸がキューーーっと痛くなって何日も眠れない感動の舞台って、catsとレミゼとオペラ座の怪人の初演見た時くらいかも…

受け止める器がオトナサイズだと、同じ経験は出来なくなるのでしょうね。

CATSの凄さ

みんながプリンシパルで、みんながアンサンブルって、実はすごいんです。

ここに気付いてる人たちは、少なからず人生で狭き門をくぐって来ている方々なのではないでしょうか。

主役も脇役も同じ人がこなす。
必ずメインキャストが居る舞台では、相当画期的です。

マウンティングの人間社会でも、なかなか…子供ながらにそこにまず感動しました。学校で孤立しがちだったからかも?

推し猫

私の推しは、ボンバルリーナとマンカストラップ、ガスの3匹。

姉貴兄貴格好きだったのね😆

前2匹とも、すらっと背が高い大人で妖艶なイメージですが(好きなのはそこかw)、2000年前後(忘れました…)のエビータ再演前後の芝さんのマンカス、もう四季ではベテランの域でしたから、相当貫禄ありました。でも、芝さんはどちらかと言うとタガーのイメージかな…

余談ですが、その時のエビータ、(確か)チェは勿論当たり役の芝さん、ペロンが今井さんでエビータが野村さんと、超豪華キャストだったような。

ガス 劇場猫

日本ではバストファジョーンズとガス、グロールタイガーが1人三役だけど、これは今井清隆さんが印象に残ってます。
と言うか、その前にミス・サイゴンで凄い人が出てきたなー、って思ってたらキャッツで物凄く似てる声とオーラで、確認してびっくり、でした😆
ファンの中では逆方向(四季→帝劇)ってイメージでしたから。

日本を出て、cats体験

渡仏後、最初の夏休みはひと月ロンドンに滞在して、語学学校に通いながら休演日以外は全ての時間を観劇に当てました。

学生証持ってると、リターンチケットが安く手に入るのです👌

運良くcatsも再演していて、勿論観に行きましたが、タガーは黒いし(当時、四季版は白いプレスリー風だった)、マンゴージェリーとランプルティーザの歌は違うし、グロールタイガーになるシーンで誰も拍手しないし、相当ひるみました😆

て、こちらがご本家なんですけどね。

歌詞は日本語で入っていたから英語分からなくても問題なし👍ただ、幕間幕後に客席をうろつくネコたちの絡みがなかなか激しくて、ここでもひるみましたw

最後にキャストがミストフェリーズの歌を歌いながら客席を回るんですけど、大好きなグリドルボーンが来たので名前呼んだら、お客さんの上を四つ足で渡って挨拶に来てくれました。衝撃🤣

スキンブルシャンクスに会いに行く

中に、スキンブルシャンクスと言う車掌役の猫がいるんですけど、どうしてもその歌の体験をしたくて、わざわざユーレイルパス使って夜行列車に乗った事もあります。
年齢制限があってパスはファーストクラスしか買えなかったので、まさにスキンブル体験。

個室に案内されましたが、食事やベッドメイキングの世話をしてくれたのが、なんとスキンブルシャンクス似の車掌さん。

カイゼル髭(写真参照)まで生やしてて、もうネコにしか見えない😆


(写真はハプスブルク家最後の皇帝、フランツヨゼフ)

ヨーロッパの高級夜行列車は、個室がベンチのような席になっていて、夜になるとそこを引き出してベッドにしてくれます。

夕食は食堂で食べるのが普通だけど、朝食はスキンブル(笑)が
「coffee or the ?」
と聞きに来てくれます。
もう、カンドーですよ。
どこをどう取っても、スキンブル💕💕

でも、歌詞の中に、

夜行列車の旅は素敵 暗闇の向こうに
仄かに霞んで見える優しい街明かり

って言うのがあるんですけど、実際乗ってみると、こちらが明るすぎるからか、見えませんでした🤣


ちなみに舞台のスキンブルシャンクスのシーンは、何と言ってもガラクタでネコたちが作り上げる汽車が見どころですね👍

娘の初ミュージカルもcats

娘が生まれた時、彼女の最初のミュージカルもcatsにしようと決めました。

フランスは、生後数ヶ月から観劇が出来るシステムが出来上がっていて、最初15分の舞台からはじまり、5歳の頃には2時間半、黙って観ていられるようになります(勿論、親がそう仕向けたら、ですが。ちなみに下の子は10歳の今でもムリだと思います🤣性格と受け止めておきます…)

という訳で、娘の初ミュージカルも劇団四季のcats。

タガーの連れ去り席(不良猫がソロの間奏中に降りて来て、お客さんを1人舞台に連れて行って踊らせる席)を娘のために確保しましたが、上機嫌で降りて来たタガー、5歳児見て一瞬ひるんでました(笑)。

私の応援歌

渡仏当初から、つらくて落ち込みそうになる度に私を励まし続けてくれた曲が、ジェリクルソング。

聞くたびに、私は出来る!と復活させてくれて来た曲です。

ジェリクルソング

生まれたのか 闇の中に 
怖れないか 何者をも 
黙ったまま 耐えて強く 
生きぬけるか その孤独を 
そうジェリクル 我らジェリクルキャッツ 
ジェリクル いつものぞむ 
ジェリクル 誇り高く 
ジェリクル やり抜くのさ 
嵐が来る その気配を 
見のがさずに 感じられるか 
目を閉じても 迷わないで 
行きつけるか 天上へも 
そうジェリクル 我らジェリクルキャッツ 
ジェリクル すべてできる 
ジェリクル やりぬくのさ 
ジェリクル すべてできる 
ジェリクルキャッツ やりぬくさ 

どんな時でも遊べるのか 
冒険にはいどめるか 
夢の中に 天国にも 
地獄さえも 友だちは? 
みすぼらしく やせていても 
するどい鼻 きびしい目が 
何もかもを 見ぬいている 
お前こそが そうジェリクルキャッツ 
[ジェリクルソング ジェリクルキャッツ(くりかえし)]

壁をのぼる 綱を渡る 
木から木へと かけぬけるぞ 
空を飛んで 地に戻って 
羽のように 宙を舞うぞ 
ジェリクル すべてできる 
ジェリクル やりぬくのさ 
ジェリクル すべてできる 
ジェリクルキャッツ やりぬくさ 


……


急にcatsを話題にしたのは、現在40周年記念の無料動画配信がされているからです。
48時間限定。つまり、たった今この記事を読んで頂いたとして、あと一日!

私も、あと何回観られるかな。
今日は一日中雨戸締め切って、プロジェクターが燃え尽きるまで何度も観る予定👌

お休みの日で良かった!笑

team ALW、ありがとう。

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