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ワーホリがわたしに教えてくれたこと

5年以上、いや10年近く前?カナダへ1年間ワーキングホリデーに行きました。前回の記事で家の片付け(断捨離)をしていたときに、鮮明に思い出したことがあったので今回はそのお話です。

何を持って行き、何を置いていくか

当時実家に住んでいたので一人暮らしの方と違って、必要なものだけ持っていけばよかった。自分なりに取捨選択をするが一向にトランクに入る気配がない。手続きも全て自分でやったので困ることはたくさんありましたが、パッキングが一番困りました。

1年間海外に行くのに何が必要か、さっぱり見当がつきません。経験談などを読み漁り、トランクに入れたり出したり。
果たして出発することが出来るのか?と何度も思いました。


出発はトランク1つとボストンバッグ1

何とかパンパンではあるが詰め込み、あとは手持ちのバッグを持ち旅立ちました。バンクーバーのシェアハウスに到着し、相部屋の自分のスペースに物を配置します。そのあと改めて見回すと、全然物がない部屋だなと思いました。

美容師の性?と趣味

美容室で働いていたわたしは、学生のころからおしゃれすることが大好きでした。服もバッグも靴も流行を追わずにはいられない。学生時代のバイト代も社会人になってからの給料も、あればそれらにつぎ込む日々。どれにしよう、と悩むことが生きがいでした。

なのでもちろん持って行ったトランクもほとんどが服。バッグや靴はかさばるのでほとんどありませんでしたが、布は押し込めばわりと入れることが可能です。

折角持って行ったのに着ない服たち

なぜ着なかったのか。その答えはズバリ「日本スタイルの服はカナダでは浮きがち」だったからです。気にせず日本スタイルを着続けている人もたくさんいましたが、折角海外へ来たのだから町になるべくなじみたかった。あと日本人とわかるとスリの被害にあいやすいと聞いたことも理由の一つです。


トロントへの引っ越し

バンクーバーで4ヶ月ほど過ごしたある日。予定にはなかったのですが他の都市にも滞在してみたくなり、トロントへ引っ越すことに決めました。そしたらやってきました、再パッキング。

またあれをやるのか、と正直げんなりしました。ですが意外や意外、着なかった日本の服は譲ったりお別れしたりし、思ったよりゆとりのあるパッキング作業になりました。

1年後の帰国時はどうなったか

トロントで8ヶ月を過ごし、今でも忘れない大雪が降るバレンタインの日カナダを離れました。無事帰国したものの空港の税関で「荷物はこれだけですか?送ってます?」「中身を確認していいですか?」と言われました。

え~折角パッキングしてるのに開けちゃうの?前に並んでた人たちはすいすい通されてたのになぜ?と思いましたがNoということも出来ず。。その後乗った電車の中で「1年間海外にいたわりに荷物少ないな。怪しい」と思われたに違いない、と思いました。

そう。帰国時のトランク・ボストンバッグはお土産をたくさん買って入れたにも関わらず、まだ余力があったのです。


無くても何とかなるものがたくさんある

実家にたどり着いたわたしは、自分の部屋を見てまだこんなに物を所有していたのか。。と気が遠くなりました。わたしの手には「また1年どこかへ行け」と言われたら行けてしまう物が全て入ったトランクとボストンバッグがあるというのに。

日々意識しないと物は増えていきます。実際今回断捨離するまで上記のことは忘れていましたし、欲しいものもたくさんありました。でもわたしにとって物を持つこと=豊かさではなく、ワクワクを経験すること=豊かさでした。

もっと身軽に、もっと自由に。
早くまた気軽に飛行機に乗り、ワクワクを見つけにいける日々がどうか訪れますように。


読んでいただき、ありがとうございました!

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