東京で煌めいてた、あの夜。

時系列だとちょっと前後してしまうけれど、12月7日(土)の夜、私は東京にいた。

関西を中心に活動している< 清川 英恵 kiyokawa hanae さん>の「イキノコリキロク~フリーランスとして起業してからの1年、デザイナーの記録」というセミナーに参加する、というか、ものすごく率直に平たく言うと、このセミナーを主催している清川さんのもう一つの人格< 清川ドラゴン >様に会いたくて、渋谷まで行ってきたのだ。(正確には、連れて行って頂いた。)

ちなみに、私が今から書くことは「クリプロ(クリエイタープロレス)ってなに?」「なんでデザイナーさんがマスク被ってるの?」「清川ドラゴンがヒール役っぽいのは分かったけど、KWOって何?」「え、そもそも、どんな人がやってる団体ですか?」などなどの質問をことごとく無視して進むので、とにかく、私が大注目している「ハイパーウルトラ面白くなっていく未来が待ち受けているアソシエーションな組織」とだけお伝えしたいと思います。


…アソシエーションとか、横文字使うと難しく感じるかもしれないな。

要するに、クリエイティブな方々(フリーランスとしてがっつり稼いでいる方から、駆け出しの方から、私のように何かに属しているのかもよく分からないけれど清川ドラゴン様やアネゴー様のファンになったKWOの一員まで)が、個々に楽しみながら、互いのモチベーションを上げつつ、学びつつ、なんとなく集まってきている組織のようなもの。


(ぜんっぜん、要するにとか言って要約できてないけれど)


私は、これからもっと面白くなる

「一つの事象」だと思っている。


特に、一番注目しているのが、どんどん参加者が増えてきている「KWO」がこれからどう進化していくのかというところ…。KWOは何の略かって聞かれたら、そりゃKiyokawa World Orderなんですけれども、知らない人はこちらをどうぞ。清川ドラゴン様が直々に教えて下さいます。眼福。


一番最初にリンクを貼った清川英恵さんのTwitterと清川ドラゴン様としての活動を見比べたときに、これから事業をしていかなければならないという目に見えない巨大壁の前に立ち尽くしていた私にとって、清川さんは、ブランディングとして、一人の人格者として、ものすごく「仕事ができる超人」に見えた。ふり幅が大きく、しかも、ガツンとくる。プロが本気でやることの面白さが凝縮されていて、ファンがどんどん増えているのも超わかる、まじでわかる。ものすごいスピードで物事が進んでいて、魅せ方も素敵。たぶん、清川ドラゴン様に関しては人を超えた存在で間違いない。


あ…、好きすぎて、自然と指がカタカタしすぎた。一旦停止。


※ここまで意味不明な単語がいっぱい出てきた「よく分からないけど、プロが全力で楽しんでるらしいクリプロ」にちょっとでも興味が出てきた人は、ここまで読んでしまったついでに、息子デストロイヤーさんのnoteも見てほしい。

※読み物としても面白いので、クリプロ関係なく、このnoteだけでも「勉強になったな」と思う方がいるはず。


さて、そんなクリプロの中でも私が一番尊敬しているのが清川ドラゴン様(統帥)なわけですが、その憧れの方がわざわざ神戸から東京へ来て下さるということで、(しかも金欠で悩んでいた私を、KWO山梨のみなさんが一緒に連れて行って下さるという超親切な方々で…!)この度、会いに行くことが叶ったわけであります。


信玄餅と、花束を持って。


KWOのTシャツも前日にギリギリ間に合って、鞄に入れて行ったのにセミナー前に着替え損ねる…という痛恨のミスはあったものの、ファンレターなるものも渡し、生★清川様とツーショット写真も撮らせて頂き、思う存分キュンキュンしていた私。


清川さんがマイクを持って登壇し、セミナーが始まった後は、それはもう、ノートびっしりにメモを取った。独立前12か月~独立後12か月までの間に行ったことや、考えたこと、失敗したこと、やってよかったこと。リアルな数字の部分から、気を付けるべき注意点、これから独立する人へのアドバイスまで。細かく、濃く、もはや独立前の事業計画の話は、私が参加した行政のセミナーよりもずっとわかりやすく、必要性を感じるものだった。むしろ、山梨でこれから起業したい人向けのセミナーのゲストに呼んでほしいよ県庁さん…!と思うくらい、本当に具体的で、ジブンゴトとして学べる2時間だった。

※当日の参加者がセミナーの様子を#etomoji1stで呟いているので、内容が気になる方はご覧あれ。スライドの写真もUPしてOKだったものはツイートされてたりします。


そして、濃密で自分のモチベーションが高まるセミナーが終わった後、かわいらしい清川さんが、いつの間にか我らが統帥清川ドラゴン様になっていて(キャー!カメラ、カメラ~!!)、なんならタイガーも獣神サンダーマエダーもいらっしゃり…(キャー!シャッター、シャ、エッ部屋が暗くてシャッター速度おそ~!)そのままカッフェに移動して清川ドラゴン様と茶をしばく、という素晴らしいプランが用意されていた。


外に出ると、首元が一気に冷え、(明日は雪が降るかもしれない)と言われて服装に悩んだ1日前を思い出す。

そうは言っても、体感として甲府の夜よりはあたたかく、明るい。


そういえば、これが人生初の渋谷だった。


聞いたところによると、私がいたのは渋谷といってもオフィス街の方で、よく聞くスクランブル交差点や若者で賑わっている「いわゆる渋谷」とはまた少し違うらしい。ここが表か裏かはよく分からなかったけれど、とにかく街が明るかった。クリスマスシーズンということもあって、並木道にはおしゃれなイルミネーションが施され、暗いところなんてないんじゃないかと思うくらい、白い夜だった。なんて説明すればいいのか分からないけれど、空気が白っぽくて、もう22時に近い頃だったのに、全然、夜じゃなかった。


そして、カッフェというかカフェに行くまでの間も、私にとっては人生初の体験の連続だった。


東京の夜、たくさんの足早にすれ違っていく大人たち、仲よしそうなカップル、どこもかしこも賑わっている路面店、たぶん迷子になってる私たち、信号機の上を歩く感覚(甲府でよく見る歩道橋っていうのじゃなくて、空中にある道だった)、マスクを被っている人と歩いていても、好奇の視線を感じないふわふわした心地よさ。


颯爽と風を切って進んでいく清川ドラゴン様と、後方を守る紳士のようにどっしり構えながらも街に溶け込む獣神サンダーマエダーという二つの背中。



キラキラと煌めいて、さらに大きくなっていく存在。



あの夜に私が感じたものは、憧れだったと思う。
こんな人になりたいな…と素直に感じていた私は、高鳴る胸を隠して、小走りであっちへ行き、こっちへ行き、シャッターを切りまくっていた。「パパラッチの気分がわかる…!」とか独り言を言いながら、キラキラした目をしていたと思う。そして、カフェでは清川ドラゴン様の隣の席にも座ることができて、途中、自分でも言ってることがよく分からなくなった部分もあったけれど、最後まで清川ドラゴン様は私の目を見て、話を聞いてくれていた。


あっという間にカフェのCLOSE時間になり、名残惜しさが漂う歩道で、私たちはお別れの挨拶をした。お店の中はアットホームな感じだったけれど、やっぱり、街の中に立つ二人は、ひと際異彩を放っていた。



ここに、すべてが煌めいていたあの夜の写真を残しておく。


それはだな。

こっちだよ。

横断歩道の向こうへと街に溶け込んでいく二人の後ろ姿を見ながら、なんだか切ないような気分になった。すれ違う人人の中に紛れても、それでもマスクはキラキラと輝いて見えた。



もうすぐ0時を過ぎる頃、私たちは山梨へ向けて出発した。


満たされた気分で揺られる後部座席で(ファンとして会いたい人に会いに行くなんて、初めてだったな)と思った。こんな時間まで東京にいたことも、仕事つながりのないオトナと一緒にお出かけしたことも、こんなに充実した1日も、初めてだったかもしれない。一緒に行こうと言ってもらえて本当に良かった。本当に刺激的で、消費やブランディングについても、また一つ意識の変わる体験ができる東京になった。行きたいときに、行きたい場所へ、会いたい人に会いに行けるように。うん、稼ごう。こんな未来が来るなんて3か月前の私は想像もしてなかったし、なんならカセグーンさえ知らなかった。そうやって遡ってみると、こんな未来にやってこれたすべての始まりは「山梨に、日本一出産にやさしい地域をつくる人になりたい」とツイートした、とにかく言ってしまおう、そうすればやるしかない、と覚悟したあの日だったような気がする。


私は私の目的に向けて、全力でがんばればいいんだ。


セミナーは学びだけじゃなくて、大事なことも気づかせてくれた。清川さんだって、29歳の時はまだ独立してなかった。私の今の知識の何十倍もの知識を持った脳で考えて、たくさんの経験も積んでいて、それから起業してるんだ。そう思えば、私はまだまだ足りない脳みそで考えて、やっといろんな人に会ったり、勉強したりし始めたところだもの。オッケーオッケー、こんなところで立ち止まってないで、清川ドラゴン様みたいなかっこいいオトナを目指して、巨大壁を少しずつ小さくする方法を模索していけばいいだけだ。今は紙とペンを持って立ち尽くしてるかもしれないけれど、誰かがトンカチを貸してくれたり、反対側から呼びかけてくれるかもしれない。自分が頑張って立ち向かい続ければ、頭を使い続ければ、そのうち「手を貸そうか?」と協力してくれる人が出現するかもしれない。退職してからたった3か月でこんなに面白い未来が待ってたんだから、これから何が起きるかなんて本当に分からないものだなぁ…。


かっこいいオトナになるまで、まだまだ先は長いかもしれないけれど、今を楽しく、そして計画的に、おもしろい未来を想像しつづけていこう。



来年の「イキノコリキロク」も、絶対に行こう。と決めた素敵な夜だった。

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