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まずは、私という人間のことを。

人生には3つの坂があるという。上り坂、下り坂、そしてまさか。

私の人生は、ここ数年「下り坂」と「まさか」の繰り返しで、「上り坂」に遭遇した記憶がない。よく「落ちて落ちて底にたどり着いたら、あとは上がるだけ」なんて言いますが、どこまでも落ちて落ち続けて、底はどこ?状態である。

5年前に夫が死んだ。癌だった。闘病は約2年。遡ること7年前から、私の下り坂人生は始まっていたんだろうと思う。夫が亡くなってすぐ、子どもたちの病気が続く。息子はパニック障害を発症し、その流れで発達障害が判明。娘は原因不明の失神を頻発、結果的にうつ病と線維筋痛症を発症し、今は治療しながら大学卒業を目指している。ここまで書いて、なんだか呪われた一家みたいだなとちょっと笑う。ちなみに、子どもたちの病状は現在は落ち着き始めていて、息子は後期博士課程、娘は大学5年生という肩書きになる。

私自身は、関節リウマチの持病はあるものの、良い医師との巡り合いで寛解状態をキープできている。不幸中の幸いってやつだろうか。そう思わないとやってられない。

夫が残してくれたお金は、子ども達の大学の費用と、この5年間の生活費に消えた。子どもの病気の連続と自身の精神的ダメージで、まともな仕事に就けずにいた私は、ここで人生(そしてお金)を取り戻そう!と思い、昨年パート事務の仕事に就き、元々取り組んでいたNPO法人の事業(給料は発生していない)とともに頑張っている。そう、頑張っているのだ。自分で言うのもなんだけど、私は十分頑張っている。

このタイミングで、遠方に暮らす父の認知症が発覚した。正確に言えば、昨年から十分に怪しかった。電話で話しても、要領を得ない回答が返ってきたり、約束したことをすっかり忘れていたり、もしや・・・と疑うに十分な材料は揃っていた。しかし、同居する弟の存在があり、ガツガツと踏み込めないまま、父の認知症はあっという間に悪化していき・・・ざっくり言えばそんなところである。私と同じような失敗をする人を少しでも減らしたい気持ちと、憂さ晴らしもかねて、父と弟と私の介護三角関係の話も書いていきたい。

夫が死んでからのこの5年、何度も自分の人生を取り戻すことに集中しようと、一歩踏み出しては挫けることを繰り返してきた。これは子どもたちや父のせいではなく、ひとえに私のこれまでの人生管理の失敗からきていることなので、そのことも書いていきたい。50歳からの人生のやり直しは、とてつもなく高く険しい。エベレストレベルかも。登ったことないけど。

ここのところ、更年期の入り口に差し掛かったのか、体調もイマイチである。夜眠れなかったり、大好きだったお酒(赤ワイン)が翌日まで残るようになり、ストレス発散方法の見直しも迫られている。

ここに辿り着いて、たまたま読んだ方は、50歳からの人生を根底から見直す私の作業を、どうぞ暖かく見守ってくださいませ。


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