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今後の景気回復の鍵!DXについて徹底的に調べてみた!~vol.1~

「コロナ危機により、
この2ヶ月で2年分の
デジタル・トランスフォーメーション(DX)が発生した」

これ、誰の言葉か分かりますか?
かの有名な人の言葉です。
記事の途中で紹介しますね。

こんばんは。FPむーです。

以前の記事で、

これから景気回復するかどうか。
難しい問題です。
一個人の意見としては、「業種による」これに尽きるかと。
旬のワードは「DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。
―「経済はいつ回復するの?」(2020.8.12)より

と書きました。

そもそも、DXって何やねん!と思ったそこのあなた。
私も最初は思いました。
そこで、調べてみました。

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◆DXって何?

DX=デジタルトランスフォーメーションの略称です。
「Trans」を「X」と略すことが多いので、「DX」と呼ばれています。

これだけじゃ、どういうことが分からないですよね!
簡単に言うと、こういうことです。

DX=「ITの活用を通じて、ビジネスモデルや組織を変革すること」
その目的は「企業の競争優位性を確立すること」

IT化のようで、ちょっと違います。
IT化は手段で、DXは方法、と言ったところでしょうか。

企業のDX化、進んでいるようで、実は進んでいませんでした。
2019年時点でDX化が完了している企業は、わずか9%とのデータもあります。(ソースはこちら


あなたの会社のDX化、完了していますか?
たぶん、まだですよね。
でも、着手している、というところは多いのでは?
そう、70%が着手しているのです。

しかもこの数字、コロナの前の話なのです。
コロナ後、マイクロソフトサティア・ナデラCEOはこう言いました。

「コロナ危機により、
この2ヶ月で2年分の
デジタル・トランスフォーメーション(DX)が発生した」

冒頭の言葉です!
マイクロソフトのCEOが、コロナ後の決算説明会で発した言葉です。

コロナ危機によって、世界は急速にデジタル化しました。
仮にコロナ第二波がやってきたとしても、よりデジタル化は進むでしょう。
もう、前の状態に戻ることは出来ません。
一度デジタル化に慣れてしまうと、もう元には戻れないのです。

つまり、ウィズコロナであってもアフターコロナであっても、この分野は後退することなく、前進し続けるのです。

ここで、これからの2020年の投資のテーマとして、「GAFAの次はDX」という記事を見つけたので、紹介します。
(日経ヴェリタス2020.07.26の48面より)


◆投資テーマ、GAFAの次はDX

歴史的に、およそ10年に一度、株式投資のテーマは変遷してきた。それは、世界経済や技術革新のサイクルがおおむね10年周期で変化するからである。相場は投資テーマを軸に、時にはバブルを生むことがある。
ー(日経ヴェリタス2020.07.26の48面より)

10年に一度の変遷とは、どのようなものでしょうか。
見てみましょう。

1990年代:IT革命
インターネット、パソコン、携帯電話が一気に普及。
最後は、みなさんご存知の通り、ITバブルとなりました。
例えば、ソフトバンクグループの時価総額、2000年ピーク時で20兆円もあったのです!ちなみに、今は13兆円ほどです。(全体的に日本の会社って、バブル崩壊前の高値を超えていないんですよね…)

2000年代:BRICs
ブラジル、ロシア、インド、中国を中心とする、新興国に注目が集まりました。新興国が成長するということはどういうことか。
新興国が成長する
=資源を使う、
ということです。
特に中国の「爆買い」によって、エネルギー価格が高騰。
例えば、原油先物価格(WTI)が、2008年に145ドルとなったのです!ちなみに、今は41ドルほど。つい数か月前、この原油先物価格が「マイナス」になり大きな話題を呼びました。その時の記事はこちら。


2010年代:GAFA
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの時代の到来です。これらのアメリカIT大手企業が世界の株式相場をけん引しました。スマートフォンが普及し、その恩恵を受けるIT企業が急成長。GAFA+マイクロソフトの時価総額は、2012年6月末には129兆円でしたが今や673兆円に。日本の規模と全然違います!

2020年代:DX
そして今、2020年代が始まったところ。コロナショックと共に始まった2020年代。コロナによって急速にデジタル化が進んだ2020年代は、DXが注目されています。


◆DXの成長余地

「DXって言うけれど、結局はGAFAでしょ?」と思ったそこのあなた。
少し違います。
GAFAは元々デジタル分野の企業ですが、これからのDXは、今までデジタル化出来ていなかった企業、産業がデジタル化していくのがDXなのです。

先ほどの例で行くと、DX完了している企業は9%だけ。そして70%の企業が着手し、本格化しようとしている。ここに成長の余地が期待されているのです。

ここで、いくつかの例を見てみましょう

例えば、自動車業界。
自動車業界と言えば、先日、テスラがトヨタの時価総額を抜き、話題になりましたよね。(特に日本ではめちゃくちゃ話題に。だって、日本の時価総額ナンバー1がトヨタですし。)テスラの時価総額は、自動車業界で世界最大となりました。

テスラが何でこんなに伸びているか知っていますか?
テスラって、電気自動車(EV)専業なんですよ!

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考えてみて下さい。
およそ100年前。馬車から車への転換期が訪れました。当時はもっと速い馬を欲しがっていた人もいたでしょう。しかし多くの人々は、自動車の利便性を選んだのです。

そして今。車から自動運転への転換期が訪れています。今までの車は運転の快適性や値段、燃費の良さ、デザインが焦点でした。しかしこれからは、自動運転の性能が新たな差別化の要素として加わってきます。

テスラの車を買った人々は「これまでの車とは違う」と言っています。もうね、「車」という概念を超えているんですよ。テスラ社長のイーロン・マスク氏はこう言っています。

「テスラは車輪が付いたコンピューター」だ。

だから店舗に行かずともスマホから注文できたり(試乗しなければ約一週間以内に返品できます)、アプリからラジコンのように動かしたり、自動運転に力をいれたりしているのです。

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自動運転って前から言われていました。しかしテスラは、自動運転の性能が他と比べて圧倒的に高いと言われています。

テスラをきっかけとして自動車業界が迎える大きな転換点。自動運転技術と電気自動車が業界を変えつつあると言っても過言ではありません。

そして、自動運転や電気自動車を支えるのが「DX」なのです。常に車がインターネットにつながっているので、スマホのアップデートのようにソフトウエアの更新の通知がきます。

テスラが伸びているもう1つの理由は、規制クレジット収入がありますが、それもテスラが電気自動車専業であることが大きいです。

※規制クレジット収入とは?
温室効果ガスの排出枠を、トヨタなど他の自動車会社に販売するもの。だってテスラは電気自動車専業なので、ガソリンを出さない!地球環境に良い!だから温室効果ガスの排出枠を販売できる!
どのぐらい販売しているかと言うと、このぐらい。
2012年 4,100万ドル
2017年 3億6030万ドル
2018年 4億1860万ドル
2019年 5億9400万ドル
ものすごい増えていますね!
決算書の「Regulatory Credits」という項目がそれです。
テスラのページはこちら

ちょっと話が飛んで規制クレジット収入の話になってしましたが、
話を戻します。


そう、「DX」は自動運転や電気自動車を支えているのです。


「DX」が支えているのは自動車業界だけではありません。
他にはどのような業界があるでしょうか?
ここまでで3,200字と長くなってきたので、次回へ続きます!

次も読みたいよ!という方や、「なるほど!」と思ってもらえた方は、
スキを押してもらえると嬉しいです!
次の記事を書くモチベーションになりますー!




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