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「相談してくる人」に育てよ~読書記録vol.5~

わりとこだわりの強いタイプです。
でも、これだけは決めているんです。

人からオススメされた本は、必ず読み切るといういうことを。


ここ数ヶ月、読書する機会に恵まれていました。
各方面から、私に本が舞い込んできたんです。

これは。
このチャンスは。
モノにしなければ。

しかも。上司からもある本をオススメされまして。
上司からオススメされた本となると、光速で読まなきゃ!
読んで感想を伝えられるようにならなきゃ!という気持ちが強くなりまして。


ということで、前置きが長くなりましたが、
これが、上司からオススメされた本です。

『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(原 晋)

有名な、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた、原監督の本です。

組織、人、メンタルを強くするノウハウを大公開!

とだけあって、ボリュームのある47の言葉。


◆印象に残った言葉、文章

47の言葉のうち、印象に残ったトップ7はこちら。

 5.コーチングの前に、ティーチングあり
10.「相談してくる人」に育てよ
18.自分のことを自慢しなさい
27.「考えることが楽しい」と思える人をつくれ
30.「ピーキング理論」で1年に1度しかないその日に勝て
32.たとえ話のネタ帳を持て
44.「キャッチフレーズ」にして伝えよ


印象に残った文章はこちら。

「任せられるようになったら権限を委譲する」こと。
役割を分担し責任感を持たせることで、その役割を与えられた人は成長します。
誰かに任せたほうが組織は確実に強化できるはずです。
(22ページ)
大切なのは、物事を前向きにとらえて、それを周りの人に伝える言葉と持っているか、ということにつきるのです。
(40ページ)
管理職は職場の雰囲気や部下の状態を「感じ取る」ことです。異変を早めに察知して、事故やトラプルを未然に防ぐ。それが管理職に求められている危機管理能力ではないでしょうか。
管理するのではなく感じる。そのためには、「本気で観察する」ことです。観察することに真剣にならなければいけないのです。
(71ページ)
自分の言葉を持っている子は、自分が考えていることや想いをしっかり伝えられる。
(87ページ)


◆特に印象に残った言葉

この中でも、なるほどと思ったのは、
「相談してくる人」に育てよ
という言葉です。

「相談できる空気をつくるのも指導者の務めである」

では、どうやって相談できる空気を作るのか。
これは、どうやって組織・人を強くしていくのか、の根っこにあたると思います。

この本を読んで、私なりにまとめた流れは、こんな感じです。

ティーチング

コーチング

「これはどう思う?」「君はどうしたいの?」を質問を投げかける機会が多くなる

考える習慣がつき始める

自発的な行動が多くなる

自主的に話し合いをするようになる

仕事が楽しくなる


そしてもう1つ印象に残った言葉があります。

相談することは「考える癖をつける」いい訓練になる

と本の中でも言っていたのですが、私はもう1つメリットがあると思っています。

相談するということは、課題を言語化して、それを伝えるということ。

まず、課題を認識することが必要で、
その次に、それを言語化することが必要で、
さらに、それを伝わるようにすることが必要で。

そこからさらに、
課題に対しての自分の考えを持つことが必要で、
その自分の考えを言語化することが必要で、
最後に、それを伝わるようにすることまでが必要。

つまり、相談するということは、課題とそれに対する自分の考えを言語化することなのです。


私がこのnoteを書くようになって、約10ヶ月。
この10ヶ月の間に20万字以上書いてきましたが、
自分の言葉を言語化して、相手に伝えるのが、なんと難しいことか。

書けば書くほど、その難しさに直面します。

そして、その一番の解決方法は。
それは言語化し続けること、つまり、書き続けることによって、磨かれていくものだと思っています。


今も、言語化することの難しさを抱えながら書いています。
きっと、これからも。


◆あとがき~銀行員のひとり言~

今でこそものすごく有名な原監督ですが、2003年に監督就任の話がきて、青山学院大学が箱根駅伝出場したのは2009年。原監督でさえ、(まずは箱根駅伝出場という)結果を出すのに6年かかったのです。

この本を読んでいると、いかに論理立てて、しっかりと物事を考えた上でマネジメントしてこられたのかが、伝わります。それでも、最初の結果が出るまで6年かかった。

銀行員は平均3年(2~4年)で異動になります。それはメリットも多くあるのですが、組織を作り上げるのには少々短い期間だなぁと、思うこともあります。

ちなみに原監督は、当初3年契約だったそうです。契約3年目で箱根駅伝出場を逃し監督辞任のピンチを迎えますが、ビジネスで培ったプレゼン力で猶予を得て、無事に2009年に箱根駅伝出場を果たしたそうです。個人的には、そのプレゼン力も気になるところです。


※今日の書き出しは、大好きな作家、岸田奈美さんのnoteの書き出しから影響を受けました。


前回の読書記録はこちら。


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