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乳がん〜妊娠とがんの同時発覚〜

針生検の結果を聞くため
再びクリニックに行きました。

マンモグラフィーの写真を見ながら、
胸のしこりの状態を説明されたあと
ゆっくりこう言われました。

「悪性であることが分かりました」

私は医療のことは全くの無知すぎて
悪性=乳がんだと告げられているということを
理解するのに少し時間がかかりました。

何も考えれず
先生に言われた言葉にも反応できず、
乳がんの状態も説明してくれたと思いますが
頭が真っ白であまり覚えていません

こういうお話を聞くときって
メモとかしていいものなんですかね?
今になってしておけばよかったと思ったんですが
なんせ病院行かないから全然わからない泣

とりあえず初期の段階ではなく
ステージ2〜3の間だということ
これから治療が必要になるため
大きな病院に行ってさらに詳しく検査しなくてはいけないこと

どんどん話が進み始めたので
私はハッとして
妊娠のことを先生に伝えました。
先生は驚いていました。そりゃそうですよね。

自分で検査薬で調べただけだったので
産婦人科でちゃんと妊娠検査をしてからでないと
次の検査の日程を決められないとのことで、
結果が分かり次第また再訪することになりました。


帰り道、
頭の中がぐるぐるしていて
気付いたときにはもう家の近くまで来ていました。

妊娠検査して
妊娠していたとしても

私、乳がんになったんだよね?
お腹の子はどうなるんだろう

そもそも私生きていけるの?
死んじゃうの?
そしたら息子はどうなるの…

こんなことを考えていたら
家に着いてしまいました。

いつもと変わらない景色です。
私以外。
皆さんもこう思ったのでしょうか。


夫に「どうだった?」と聞かれて

「乳がんだった。」と答えました。
改めて自分で口に出した途端
涙が溢れてきました。

泣き崩れる私を見た1歳の息子が不思議そうに近寄ってきて
私の髪の毛を触ったり顔を見ようとして
ずっと離れませんでした。

それを夫が2人まとめて抱きしめて
「大丈夫。大丈夫だよ。」と言ってくれて、
3人でぎゅっとくっつきながら私は泣いていました。

少し落ち着いたあと、
妊娠検査をしなくちゃいけないことを話すと
もう今日中に行ってしまおうと
すぐ行ける婦人クリニックを探しました。

妊娠陽性かどうかを見てもらうだけだったので
安易に家の一番近くのクリニックを選びましたが
多分もう一生行かないです。
先生が無理すぎた。
これはまた別の話なのでいつか記事に書きます。

結果は正常に妊娠しており
このときで6週目くらい。

エコーに映った胎嚢は
私が間違いなく望んでいたものです
なのに素直に喜べないこの状況に
気持ちが全く追いつきませんでした。

2022年12月5日
乳がんと妊娠が同時に発覚した日

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